ポケモーニング!!!!

おっ!!! お前は!!!!

ヤミラミじゃないかぁ~~~~~!!
かわいいやつだなぁ~~~~~!!!!

まえがき

以前、モジャンボマルマインの記事を書いた。

察しのいいたいあたりジム読者ならこういえば伝わるだろう。今回はヤミラミの記事だ。

そして、ながくポケモンカードのファンをされている方なら、「なぜヤミラミが?」というところにも納得がいくだろう。
それくらいポケモンカードにおけるヤミラミの存在感が大きい。

さらにあえて言っておくなら、トイの推しポケモンはヤミラミである。

しかしヤミラミというポケモンの絶妙な知名度。そして、可愛いと不気味の中間にある絶妙な見た目により、相手がヤミラミを知らなそうなときはなんとなくはぐらかして違うポケモンを言ったりする。
そのうちにだんだんとキマワリも同じくらい好きになってきているのだが、推しはヤミラミだ。ポケカ茶屋のホームページにも書いてあるし。

ということで、今回はそんなヤミラミの魅力を伝えてきたい。

ヤミラミというポケモン

カード以外の作品におけるヤミラミ

そもそもヤミラミとは誰だ。

まだポケモンカードの話をするのは早い。ヤミラミを理解しろ。

ヤミラミは、ポケットモンスタールビー&サファイアで初登場した「くらやみポケモン」。
タイプはあく/ゴーストという当時では唯一無二の組み合わせで(ミカルゲ登場まで)、フェアリータイプ登場までは「弱点タイプのないタイプのポケモン」という個性を持っていた。
ホウエン地方のいしのどうくつに出現するが、クチートと対になっており、サファイアでしか野生で見つけることはできない。
してんのうのフヨウのポケモンとして出会ったプレイヤーが多いかもしれない。

図鑑を見てみると大体、

宝石を食べているうちに目が宝石になった

と書いてある。ほんまかいな。
他には、

暗闇で 瞳が 怪しく 輝く とき 人の 魂を 恐れられている。

という記述があり、この点がゴーストタイプたるゆえんであると想像できるが、あくまで「恐れられている」なので実際に魂を奪うのかは不明

4世代までのヤミラミ


※公式画像引用

こちらが、初期の公式絵のヤミラミである。
今のヤミラミのイメージとは若干違うかもしれない。

まず、ヤミラミの特徴の一つである、ギザギザした歯の生えた大きな口が描かれておらず、顔の形もダイヤモンドのような平面の形ではなく丸みを帯びたエイリアンのような形をしている。

不気味ではあるが、表情が読み取りづらい。
ルビーサファイアではゲーム中でポケモンが動かないため、ヤミラミに歯があると知らないプレイヤーもいたかもしれない。

5世代からのヤミラミ

じつは、ヤミラミに「いたずら好き」の設定が付与されていくのはこのあたりからではないかと推測している。

理由としては、5世代からヤミラミの隠れ特性として「いたずらごころ」が与えられた。
それまで、「あとだし」「するどいめ」という微妙な特性しかもっていなかったヤミラミには大きな強化となった。

これによりヤミラミがサポートポケモンとして運用できるようになったうえ、
だんだんと「ヤミラミ=いたずら」というイメージがついていったのではないかと想像される。

ポケモンサンデー→ポケモンスマッシュでも、ヤミラミはいたずら好きのポケモンとして、ゴルゴ所長から溺愛を受けているが、ちょうどこの時期からであったと記憶している。

…という仮説だったのだが、よくよく確認してみると、5世代ブラックホワイトが登場したのが2010年9月。
ポケモンサンデーにヤミラミが登場したのが2009年とwikiに記載されていた。あれ?

ヤミラミのいたずら設定って、サンデーからの逆輸入という可能性も出てきた。謎は深まるばかり。

カードにおけるヤミラミ

まだテキストは読まんでいい。

ポケモンカードにおけるヤミラミは、珍しくイラストレーターによって、描き方のブレがあるポケモンだということを言いたい。

顕著なのはこの2枚で、頭身、手足の太さ、体の色等大きく違う。ちなみに私はSM8bでリメイク収録されたこの、「中にちっちゃい人はいってんのかい」っていいたくなるよなきぐるみヤミラミが好き。
また、目の大きさも大きく描かれているイラストもあるし、逆に口が大きく描かれているイラストもある。

今後ヤミラミを見るときは、「目大きめ、頭身ちいさめ、腕細め」と、ラーメン屋のコールっぽく分析してみると面白いと思う。

ポケモンカード対戦史におけるヤミラミ

ようやくテキストを読もう。

ヤミラミというポケモンは、ポケモンカードの中でもかなり活躍しているポケモンである。
古くからやっている方なら、「歴代強いヤミラミのカード」と言っただけで様々なカードが該当するだろうし、おそらく被らない。
それくらい過去のポケモンカードの中で様々なヤミラミが活躍している。

今回はそれらをすべてとはいかないかもしれないが、解説していく。

ヤミラミ(PCGきせきの結晶/SM8bチャンピオンロード)

先ほども紹介した、きぐるみヤミラミ。
Bレギュの頃遊んでいた人には、ムゲンダイナにたまにはいっていたあれね。という感じかもしれないが、実際は15年以上前のPCGのカードのリメイクとなっている。
紹介するのは俗に「ジュペラミ」と呼ばれていたデッキ。
当時の「ジュペッタex」というカードが自分のトラッシュのサポート(サポーター)の枚数ダメージを追加するワザをもっており、そのカードと非常にマッチしていたので採用されていた。

ヤミラミ(DP覇空の激闘)

ポケモンカードの中でも非常に珍しい、先攻後攻を入れ替えるカード。
ヤミラミでスタートすれば、相手もヤミラミでないかぎり必ず先攻で進められる。
また、先攻をとれるだけではなく、「ひとまね」による展開と「ずにのる」による先攻ワンキルも狙える性能があり、知らないとこのカード1枚のせいで負けるレベルのカードだった。
WCSでもヨネダタクヤ選手がWCS2010にてマスターリーグベスト16 になった際に使用したらしい。

ヤミラミ(BWダークラッシュ)

自分のトラッシュからノーコストでグッズを2枚回収できる「ジャンクハント」が強力なポケモン。

コントロール系のデッキに採用されるだけではなく、攻撃的なデッキにも最後の詰めや事故回避で採用されていたり、非常に活躍の幅が広かった。
当時では、グッズ「ポケモンキャッチャー」が最強クラスの性能だったことも強さを後押ししている。

また、レギュ落ち後もエクストラで大活躍。いのちのしずくを回収することで相手にサイドを取らせず立ち回ることができ、ヤミラミ軸のコントロールデッキがいつぞやのCLを完全に制したのは記憶に新しい。ミラーでは勝負がつかない。

ヤミラミ(SM2アローラの月光など)

こちらは相手はサポートを使えないというシンプルながら強力な効果を持ったヤミラミ。
先攻で展開可能だった当時はそこまで大きな活躍はしていなかったと記憶しているが、忘れたころに上級者が好んで使っていた印象がある。

【デッキレシピ】PJCS使用 大宇宙デッキ【2019お疲れさまでした】

エクストラでも、ブラックマーケットを維持したまま永遠にヤミラミを倒させ続ける地獄のようなデッキが、最近でもそこそこ強かったらしい。

メガヤミラミ&バンギラス(SM11ミラクルツイン)

M進化ポケモンとしては登場しなかったメガヤミラミが、タッグチームで登場。結局「メガ〇〇」のかたちで登場したメガシンカポケモンはミミロップとヤミラミだけだったのか?
こちらも発売当初はそこまで活躍していなかったが「ナツメ&ハチク」が出たころに「悪パーフェクション」の必須パーツとして大活躍した。
サイドを1枚多くとっちゃうところがちょっとヤミラミっぽい?

まとめ

このように、どの時代においても1枚は強いヤミラミがいる。そんなポケモンは非伝説ではひょっとしたらヤミラミ以上にはいないかもしれない。

モジャンボ理論によると、あるポケモンが優遇され続けるのは、ゲームデザイン側が出したいカードデザインに対して、その性能に合致するポケモンが少数しかいない場合におこるのではないか、という仮説を立てた。

カードゲームにおいて、コストが高く、パワー(耐久、攻撃)が高いポケモンで戦う中で、パワーは低いもののサポート性能が高いというポケモンはゲームのアクセントとして非常に重要だ。

言い換えるとヤミラミはパワーが低いものの、サポートができるポケモン(超・悪)というオーダーを満たすポケモンと考えることができる。
そもそも進化しない悪タイプ、進化しないゴーストタイプの数自体が割と少ないというのも大事なポイントだ。
その中でも、

・デッキ、トラッシュから何かを探す … 採取、採掘する …「ほりさげる」「ジャンクハント」
・相手を制限する … 暗闇から何かする … 「そくばく」
・ルールを改変する … いたずら … 「いさみあし」「グリードクラッシュ」

など、ヤミラミの個性とゲームデザイナーの求めるものが合致しやすいのではないかと思う。

そして今回のヤミラミ

そして問題児なのがこのヤミラミだ。

結論としては、このカードはこれまでのヤミラミのような、”パワーは低いがサポートに特化したポケモン”たちの天敵となりうるポケモンかもしれない。

・ベンチバリアで防げないベンチダメージ
・妨害できないロストゾーンによる条件達成
・サーチしやすく基本エネ1エネで動く

これまでのヤミラミが作ってきた土俵際のチャンスをすべて無にできるような、
ヤミラミを破壊するヤミラミが登場してしまった。

これまでのどのヤミラミとも違う、攻撃的かつ絡めてに強いヤミラミが登場し、
ヤミラミ好きとしてはうれしい反面、これヤミラミじゃなくてもよかったんじゃないかという複雑な気持ちにもなる。

しかしせっかく出たので、このカードもしっかり愛していきたい。

これも彼のかわいいいたずらなのだから。

あわせてよみたい

公式サイドストーリー「失われた夜のこと

おわりに

面白かったら記事中のイイネ押してね!