モジャンボです。

2019年2月1日発売の拡張パック『フルメタルウォール』で、あたらしくモジャンボでます。
あたらしい仲間ふえるので、うれしいです。

でもモジャンボ思いました。
モジャンボこの前もでた。
モジャンボでること多くない?

モジャンボの友達の草ポケモン、出番まだかなーって待ってるポケモンいっぱいいるのにな。って思いました。

そんなわけで、モジャンボ贅沢なことを言いますけど、なんでモジャンボばっかりでるの?、なんで多くでるポケモン、でないポケモンいるのか、考えてみました。

これまでに登場したモジャンボの紹介

スタンダード


ナウシカにいそう


強いと思ってた時期がありました。


新入り。逃げ4になるまでデブエットしてほしい。

こちらの3種です。

エクストラ

XY2種、BW3種


HP130で耐久しようとするな


下半身かなり見えちゃってるモジャンボ


じゃ!明日もこの時間で!


表情なく怒ってくる人1番怖い


オイ、3軒目行くぞっていう上司

殿堂

5種です。Lv.Xにもなっており、恵まれていますね。


HP140のモジャンボからレベルアップするとHP下がる


ポケカで「しばきたおす」って…


小顔


3つテキストがある最後のモジャンボ


急に飲み会仕切り出すタイプのモジャンボ

総括

合計13種類でした。モジャモジャですね。
殿堂レギュレーションの一番古いエキスパンションが2006年ですので、大体年に1回以上のペースで新しいモジャンボが出ていることになります。DP,XYなどの各シリーズで登場していますね。感覚的にはかなり多い枚数な気がしてきますが、ほかのポケモンと比べるとどうなのでしょうか。

収録ポケモンの偏り

これまでに収録されたモジャンボを紹介しました。モジャンボというポケモンはダイヤモンドパール、俗に言う4世代のポケモンですので、殿堂レギュレーションで使えるカードがすべてです。

13枚という枚数が多いのかどうかを検証するために、同じく草タイプの1進化ポケモンと比較してみます。

チェリム

モジャンボと同じくDP以降から登場したチェリムというポケモン。検索すると10枚のカードが出てきますが、うち2枚は同テキストのプロモカードです。エキスパンションに収録された回数は8回、特にSMで1回、XYは0回、BWで1回と、5世代以降かなり少ない印象です。
ちなみにチェリムにはネガフォルム、ポジフォルムの2種類のフォルムがありますが、ネガフォルムは2009年を最後に登場していません。

キマワリ

図鑑ナンバー192。金銀で登場したため知名度も比較的高いであろうポケモンですが、レジェンド以降の収録がなく、4世代でも1回のみ。エクストラレギュレーションで見ることができない進化ポケモンはキマワリとユンゲラーのみです。
キマワリが何をした。

草タイプポケモンの収録数比較

その他、草タイプの1進化を比較した図がこちらになります。
複合タイプを持つポケモンは別タイプでも収録がされるため、数は多くなりやすいはずですが、圧倒的にモジャンボの収録が多いことがわかります。ナッシーより多いとは思いませんでした。

モジャンボは多いという結果が出ました。
ではなぜ、草の1進化の枠においてモジャンボというポケモンが収録されやすいのでしょうか。
クリーチャーズの偉い人がモジャンボに娘を人質に取られているのでしょうか。

なぜ収録カードは偏るのか

どうしてなのか、クリーチャーズの方に「娘を人質に取られてますか?」とは聞けないのでいくつか仮説を立ててみました。

仮説1:人気

ポケモンには、人気、不人気の差があります。当然ですが人気のポケモンを多数収録し、そのポケモンが目立つように強さを設定するのはカードゲームの商法として然るべきです。

つまり、人気のポケモンが複数回登場するのは妥当だと言えます。ビリリダマを検索すると15枚なのに対してピカチュウは180枚出てきました。これが人気です。なんてったってアイドル。

モジャンボが大人気ポケモンであれば、ほかの草ポケモンを差し置いて何度も登場するのは妥当ですね。

2016年に、ポケモン人気投票という企画がありました。「ポケモンシリーズ最大規模の人気投票企画」。
投票した人の中から世界に1枚のTシャツが送られるということでかなりの票が集まった人気投票だと思います。
人気を測る上である程度信頼できる数字だと思います。これを先ほどの数字と比較してみます。

ポケモンをそこそこ知っている人なら1秒でわかったと思いますが、モジャンボが人気ポケモンなわけがありません。
最下位が720位ですので、モジャンボの順位は上中下で言うと下の上です。決して人気の高いポケモンであるとは言えないでしょう。この中だとやはりリーフィアが圧倒的に人気ですね。

私もモジャンボには多少愛着が無きにしも非ずですが、会議でパッケージをモジャンボにするかリーフィアにするか選べと聞かれたら「リーフィア」と言います。食い気味に言います。

では、なぜモジャンボばかりが収録されてしまうのでしょうか。なにかモジャンボでなくてはいけない理由があるはずです。

仮説2:テキスト

人気ではないとなると一体どのような理由でしょう。

次にテキストに注目してみます。
見た目や人気ではなく「カードにしやすいテキストとカードにしづらいテキスト」があると仮定すると収録の偏りを説明できます。

テキストと検証コスト

カードにしやすいかどうかは『テストにかかる検証時間(検証コスト)がどれだけかかるか』に関係してくると思います。
クリーチャーズの方々のテストプレイの時間は無限ではありません。テストプレイをすればするほどそのカードにかかるコストは増えていくはずです。

カードにしやすいテキストは大体こんな感じです。

草無無 つるのむち 80

これがダメージ200とかになると問題ですが、効果のないテキストに関しては過去に同じようなカードが何枚も出ているため、テストする要綱が少ないです。

対して、一定の条件下で大きくダメージが上がるワザや、めちゃくちゃ便利な特性など、対戦環境を大きく変えてしまうような可能性があるカードは、多くのテストプレイの時間を要するはずです。

例えば『フルメタルウォール』だと、サイドを一気に取りきる可能性のあるフェローチェ&マッシブーンなどのカードには、バランスを壊してしまわないか時間をかけて検証しているはずです。

そのようなカードは、1つのエキスパンションの中で何枚も収録することができませんよね。

なのでどのエキスパンションにも必ず簡単なテキスト、検証に時間がかからないテキストのカードが封入されています。

◯◯っぽいテキスト

テキストにコストの差があるにせよ、テキストはカードごとに決まるものですので、ポケモンに偏りがある理由にはならないと思う方もいるかもしれません。
簡単なテキストに、出てきていないポケモンを当てはめればいいではないかと思われるかも知れません。

ですが、考えてみてください。ポケモンカードのテキストはポケモンの個性や設定をかなり反映していると思いませんか

例えばポケモン名を見ずに、以下の2枚のどちらがモジャンボで、どちらがチェリムか当てて見てください。

HP80
特性
草無 50
逃げる1

HP140
草無無 60+
草草無無 110
逃げる3

実在しない適当なテキストですが、おそらくほとんどの方が①がチェリムで②がモジャンボだとなんとなく思うでしょう。マシュマロとせんべいを知らない人でもどちらがマシュマロでどちらがせんべいだかわかるようなものです。

このように、ポケモンカードのHP、特性、ワザ、逃げるコストなどは、ある程度「そのポケモンっぽく」デザインされています。
20年間爆発し続けてるポケモンとかもいますし。

結論

「あ~~この弾はもう草タイプのポケモンに検証コストはかけられん!!どっかに1進化で大体の攻撃一撃じゃ倒れないくらいHP高めの顔してて草無無つるのむち80草草無無パワーのあるむち120みたいなポケモンいないか~~~~~!!!…お!!!いるやん!!モジャンボ!!!!」

みたいな感じですね。最近になってゴーゴートとかも増えてます。
逆に言うと、なかなか収録されないポケモンは、ちょっと個性的なテキストをつけたいポケモンかもしれません。
たぶんクリーチャーズには10年くらいキマワリの調整をしてる部署がある。

おわりに

この記事を書くにあたり、何度も同じ名前のポケモンをピックアップして並べてみる作業をしました。
その中で感じたことは、本当にどのポケモンも「そのポケモンらしい」テキストをしているということでした。

ポケモンカードはゲームのスピンオフとしての対戦ゲームである以前に、
ポケモンの世界を掘り下げるもう一つのポケモン作品です。

そして、それを作られているクリーチャーズの方々は、我々ファンの熱量に決して負けない熱量でポケモンに対する愛を持ってポケモンカードをつくってくださっているはずです。

遊ぶ側は自分の楽しい方法を思いっきり楽しむ。そして楽しいという気持ちを発信する。
そうすることで作る側と遊ぶ側がより幸せにポケモンカードとともにあることができたらいいなぁと思います。

 

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