ヘルガーというポケモンがいる

皆さんはヘルガーというポケモンにどれほどなじみがあるだろうか。
僕はここ半年ほど、ヘルガーについて考えなかった日はない。

これは全く大げさな話ではなく、毎日ヘルガーと一緒にバトルをしている。

ポケカ?いや違う。
VG?(剣盾?)それも違う。
あ、なるほどポケGOか。残念、ポケGOはいまホイーガと一緒に旅をしている。

毎日ヘルガーを見ているのはこのためだ。

 

ポケモンマスターズ

※ポケモンマスターズとは
ポケモン世界のトレーナーにスポットを当てたスマホゲーム。
ポケモン同士バトルするだけではなく、トレーナーのキャラクターを掘り下げたストーリーが魅力。
公式サイトhttps://pokemonmasters-game.com/ja-JP

トレーナー一人に対して、ポケモンが一匹という固定のセット(バディーズ)になっており、
基本的にポケモンの重複が発生しないように調整されている。(例:コルニのパートナーがルカリオなので、スモモはアサナンになっているとか)

そんなゲームの中で、なぜか2人のトレーナーとバディーズになっているポケモン。
それがヘルガーなのである。本論では、トレーナーとの関係性を追いながらヘルガーというポケモンの特徴を考察し、たまにポケモンカードにも触れる。

ヘルガーというポケモン

ヘルガーというポケモンの特徴考えるにあたって、先述の2人のトレーナーがとてもいいヒントになっている。
そのトレーナーとは、コクランとカリンだ。そして、もう一人ヘルガーの使い手として頭に浮かんでくるのはパキラ。
この3人の特徴がそのままヘルガーの特徴を象徴しているように感じているので、そこについて述べる。

悪そうヘルガー

おそらく、多くのポケモンプレイヤーがヘルガーと初めて出会った場面はポケットモンスター金銀のカリン戦ではないだろうか。
カリンは四天王の4人目で、当時初めて登場した「悪」タイプの使い手として戦う。

作中でもあまり悪タイプには出会わないので、いきなり「かみくだく」とかいう物騒な技を使ってきて結構ビビったような記憶がある。
当時の悪タイプはワザもそんなに多くなく、「かみくだく」「だましうち」「ふくろだたき」とか、なんとなく悪そう・残忍そうなワザが名を連ねている。
今もだが、悪タイプのポケモンって「めっちゃ悪いことする」ってよりは「不気味」とか「ガラが悪い」とかなんとなく「悪そうなだけ」だったりする。

要は数も少なく、いまいち「悪って何?」ってところのデザインも固まっていない「悪タイプのプロトタイプ」みたいな感じのポケモンがヘルガーなのである。

 
画像:フクロオオカミのwikiより

ヘルガーのモデルはタスマニアタイガー(別名:フクロオオカミ)だといわれている。画像で比べてみると背中の模様とかしっぽがそれっぽい。
タスマニアタイガーのことはあんまり詳しくないが、wikiによると羊とかを食い荒らして絶滅させられたらしいし、なんとなく不気味でなんとなく残忍っぽくてなんとなく悪タイプっぽい。
また同じくタスマニア島に「タスマニアデビル」という動物も存在し、こちらは(名前的に)デルビルのモデルではないかと考えている。
あくまで予想だが、悪タイプのポケモンをデザインする製作会議で「名前にデビルって入ってるからこいつにしよう!!」となった可能性もある。

良い子ヘルガー

良い子ヘルガーのトレーナーはコクランである。
コクランといえば、ポケットモンスタープラチナに登場する、「バトルキャッスル」という施設のキャッスルバトラーの男性。
簡単に言うと、お姫様に仕える執事のキャラクターだ。

コクランのポケモンは、エンペルト、ムクホーク、エルレイドといった具合で、クラス替えの教室にいたら「もうこいつ絶対学級委員やりそうじゃん」みたいなポケモンが名を連ねている。(あとなぜかエンテイもいる)
そんな中のヘルガーである。先ほどのカリンのどう見ても不良グループだ近寄らんとこ。みたいなパーティと比べるとかなりギャップがないだろうか。

実はヘルガーには、タスマニアタイガーともう一つ「ドーベルマン」というモデルがあるといわれている。(口の周りとか、尖った耳とかが似ている。)


画像:ドーベルマンのwikiより

ここでコクランのポケモンとして出てくるヘルガーはドーベルマンよろしく、お金持ちの家にいる番犬的なポジションなのだと思う。
ドーベルマンといえば、軍用犬・警察犬・盲導犬として優秀な犬種であり、賢く、主人への忠誠が深いイメージである。
実はヘルガーにはそういった「良い子」な側面もあるのだ。ポケカでいうと「オペレーションアタック」とかはそっちのイメージが強い。

炎のヘルガー

そしてもう一つヘルガーを構成する要素として欠かせないのが「炎」である。
ヘルガーの「ヘル」はたいあたりジムのへるくんではなく、「地獄」の「Hell」からきていることは想像に難くない。

そして、地獄=炎 なのである。この辺は想像力で補完してほしい。

当時からポケモン図鑑でも
ヘルガーの ぶきみな とおぼえは じごくから しにがみが よぶ こえと むかしの ひとは そうぞうしていた。
とあるように地獄との関連は深い。

地獄つながりで、ケルベロスモチーフもあるのではないかという説があったが、6世代でメガシンカしたことにより、さらにケルベロスっぽくなった。(首あたりから生えてるツノがケルベロスっぽい)

「おとしまえフレイム」という名前

ここまでの内容をまとめるとこうなる

つまり、「なかまのためフレイム」だと悪そうじゃないし、「やり返しフレイム」だと仲間思いじゃないし、「おとしまえパンチ」だと地獄感がない。
ヘルガーというポケモンの3つの特徴をかけ合わせた結果が、「おとしまえフレイム」というワザ名なのである!!!!

う~~~ん!すごい!!宣言したい!!!がんばろうヘルガー!!!

デッキ紹介


【デッキコード】vkkVkF-ftI0aI-VFkFwF

発表当日に組んだ最初のレシピはこんな形だった。

Vmaxポケモンの3エネワザが大体期待値190~200くらいであることを考えると、「おとしまえフレイム」というワザは決して弱くない。

スパイクタウンの20と合わせるとほとんどのVポケモンを気絶させることができるため、最初はスピード重視でキュウコンと組み合わせ、相手のVポケモンを3体倒してフィニッシュするようなプランのデッキを組んだ。

しかしこれがあまり理想通りには回らなかった。一番大きいのは「スパイクタウン」をいれたせいで「きょだいなカマド」が使えなくなっている点で、
他の炎デッキと比べて溶接工やキュウコンの特性を使える回数が少なかったのだ。
きょだいなカマドというカードは
・手札に炎エネルギーを引く
・山札の圧縮をする
・トラッシュにカードを落とせる
という三役をこなす重要カードだということが分かった。

次に組んだデッキがこんな感じだった。


【デッキコード】Rp2Uyy-9wP0Gm-2pMyyM

要はスパイクタウンというカードは、自分にダメカンをのせるためのカードとして使ってしまうと、カマドに比べて明らかにカードパワーが低いのだ。
当たり前である。自分にダメカンをのせるという行為はデメリットでしかなく、そこに枠を割くのはデッキパワーを下げていることに他ならない。

そこで、「相手に少量のダメカンをのせられる」ということをメリットと考え、ウルガモスGXとアローラサンドパンと組み合わせた。
「スパイクとニードルでイイ感じ~~~」と思っていた。

しかしなんかさらに弱くなった。
ちょっと回しただけで、「アッ弱」ってなったのでもう少し考えたら強いかもしれないが、なんか弱かった。

そこで大きく考え方を変え、2つのカードに注目した。


タフネスマントで+50、ヒート炎エネルギーで+20すると、ヘルガーのHPは280まで上がる。
なんとあのレシリザよりも高耐久になるのだ。
2つそろわなくても、230や260になるだけで、攻撃を耐える可能性は上がる。

これにより、相手の攻撃を耐えつつ、ビクティニVを絡めながらエネルギーとダメカンを貯めていき、準備ができてから攻撃していく戦法ができるようになった。

そこそこの耐久と火力、そして足回りの軽さのあるヘルガーを活かすにはこういうコンセプトがいいのではないかと思う。


【デッキコード】9nngng-f4SgBq-nL9gL9

まとめ

ヘルガーVはなかなか使うのが難しいですが、使いこなせればきっと強い、玄人向けの面白さのあるポケモンかなと思う。

何より、やっぱり宣言してみたい「おとしまえフレイム」。

「あ、このワザはヘルガーだからできるワザなんだなぁ」と思いながら、ぜひとも宣言してみてほしい。


なぜか今日のアップデートでブラッキーを連れていたカリン…

デッキコードをつかってひと(り回)し君でも遊べるぞ!

ブラウザ一人回しツール「初手わかる君&ひと(り回)し君」の遊び方