オオニューラが可愛い。それだけで十分だ。

まえがき

スペースジャグラー、タイムゲイザーのリストが発表されてから、一つの違和感を感じていた。
「ヒスイドレディアV」と「ヒスイドレディア」、また、「ヒスイオオニューラV」と「ヒスイオオニューラ」が同時に収録されていた。

これまで、「V」「GX」「EX」などの「ルール持ち」ポケモンは、そうではない「非ルール」ポケモンと基本的に別のエキスパンションで収録されることが通例となっており、なんとなくそれが当たり前になっていた。
現に、ヒスイ地方のポケモンに関しても、バトルリージョンでヒスイ御三家のVが出て、スペースジャグラー/タイムゲイザーでヒスイ御三家の非Vが出た。バサギリに関してはその逆に、前回非Vが出て今回Vが出た。

過去をさかのぼって、実際どれほどの差があるのかは要検証だが、基本的には同ポケモンのルール/非ルールは別エキスパンションということが多かったのではないかと記憶している。

しかしながら、その理由や合理性に関してこれまで考察してきたことがなかった。
同エキスパンション/別エキスパンションにすることで、どのような利点、問題点があるのか。またそこから、今回の収録によりどのような変化がおこるのかを考えていく記事である。

結論から言うと、一定の仮説を立てることはできたが、確固たる結論は得られなかった。

1.前提の検証

1-1.基本的な前提

本来であれば、本論文の軸となる、「基本的には同ポケモンのルール/非ルールは別エキスパンション」という部分に関してしっかりと検証をすべきだと思う。しかし時間の都合でここを検証することができず、とりあえず本論文はそういう前提で進めさせていただく。(そういう意味で小論文にしてます)

1-2.前提の例外

図1のように、ハイクラスパックに関しては、そもそも収録枚数が多いということもあり、上記前提の例外が多く含まれている。

2.別エキスパンションにすることのメリット

バトルリージョンで「ヒスイジュナイパーV」、スペースジャグラーで「ヒスイジュナイパー」のように、別のエキスパンションで1種類のポケモンを収録するメリットについて考えてみる。

2-1.ややこしくない

ポケモンカードは常に新カードを追い続け、カードプールを順々に増やしていく人ばかりがお客様ではない。
また、ルールを常にアップデートできる人ばかりではないし、そもそもルールをしっかり理解していないお客様が非常に多いカードゲームであると思う。

ポケモンカードのルールを理解せずに初めてしまった人にとては、フクスローがヒスイジュナイパーVに進化できないことを理解できるだろうか。
とりあえず同じデッキに入れて遊んでしまうかもしれない。(別にそれはそれでいいと思うが)

また、最近始めた人にとっては、非ルールのポケモンがVのポケモンに進化できないのは当たり前のことだが、GXの時代には逆にフクスローがジュナイパーVに進化できることが当たり前であった。

このようにポケモンカードのルールは大枠は同じでも、細かな部分の当たり前は変化している。
新しく始める人や久しぶりに復帰する人のハードルは低いにこしたことはない。そのため、同エキスパンションに収録しない合理性があると思う。

2-2.複数のエキスパンションを買う理由が生まれる

たとえばあなたがバクフーンが大好きだとする。
あなたはバクフーンの収録を心待ちにするだろう。そしてバトルリージョンが出た際、嬉々としてパックを剥いたと思う。
そのうえ、タイムゲイザーでもヒスイバクフーンが収録されたとしたら、タイムゲイザーを剥く楽しみも生まれるだろう。

ポケモンがキャラクタービジネスである以上、あるポケモンが収録されているパックが分かれていればいるほど、パックの購買動機になっていくと思う。

3.同エキスパンションにすることのメリット

逆に今回のように「ヒスイオオニューラV」と「ヒスイオオニューラ」を同時収録するメリットはあったのか、考えていく。
2.2の購買欲の観点だけでいうなら、「スペースジャグラー」と「タイムゲイザー」でばらばらに収録することもできたはずである。
しかしそれをしなかったということはこの収録方法にもなんらかの合理性があると思い、考えてみる。

3-1.その弾だけでデッキが組める

考えた末にあまりよくわからなかった。
オオニューラが大好きな私からしたら、同じパックからオオニューラがいっぱい出てきて幸せであったが、結局入ってない方のパックも剥くのであまり変わらなかった。

あえて言うなら、その弾だけでデッキが組めることであろうか。

4.メリットデメリットのまとめ

リスト公開以来考えていたのだが、2のメリットに対して、3のメリットが少ないように感じた。
逆に言えば、これまでのポケモンカードの収録方法に合理性があったということだろう。だからこそ今回の収録には違和感があったのだ。

5.ではなぜ変えたのか

こちらも考えた末に「これだ!」という結論が出なかった。

仮説としては、「変えた」のではなく「変わってしまった」可能性があるのではないかと考えた。

5-1.新ポケモンの収録時期

今回の例外のポイントとなるのは、「ドレディア」「オオニューラ」ともにヒスイのポケモンだという点である。
言い換えると、これまでポケモンカードに収録されてこなかったポケモンたちだ。

過去に、サン&ムーンのポケモンたちの最終進化系の姿が、ポケモンカードのスターターのパッケージによって世の中に初めて出てしまったという事例があった。
これは私自身の記憶にも強く残っている出来事であり、ポケモンカードの(≒株ポケの)広報の失敗だという認識をしている

その反省をもってなのか、それ以降ポケモンカードは新ポケモンの公開にはかなり気を遣っているというイメージがある。
前回のバトルリージョンに関しても、あたらしいリージョンフォームであるジュナイパー/バクフーン/ダイケンキの姿を、公式発表があるまで隠していた。

おそらくその辺の兼ね合いで、何かの収録時期を後ろ倒しにしたのではないかと考えている。
しかし、いろいろ考察したがヒントが少なく、確証は得られなかった。

ただ、今回のリストを見て気づいたことが1つあった。斉藤コーキ先生のイラストがめちゃくちゃ多いのだ。

こちらに関しても、本来であれば今回の弾の、各イラストレーター毎の枚数と普段の平均収録枚数等を比較すべきなのだが、検証するための十分な時間がなく申し訳ない。
斉藤コーキ先生は古くからポケモンカードのイラストを描かれているので、もしかしたら7枚という数字も平常なのかもしれないが、検証できていない。

もしこれが普段より多いのだとすれば、「何かの収録時期を後ろ倒しにした」の根拠になり得るのではないかと思った。

6.まとめ

今回の収録が例外的な状況なのか、それとも何か私の気づいていない合理性の上に変化したのか、今回の2種類だけではいまいち結論を出すことができなかった。
今後の収録状況をしっかり観察していき、もし今後気づくことがあれば、続編を執筆していきたい。

オマケ:VSTARマーカーにしやすい都道府県ランキング

ぴえ~~~~~~ん!!!!

前回まで快調に論文書いてきたけど、今回全然いいオチにならなかったよ~~~~

これじゃ「いかかでしたでしょうか」系のクソ記事と一緒じゃないか!!

せっかく貴重な時間をつかって読んでくれた人に対して、有益な情報を与えられないのがとてもつらい!!

だから最後に超有益な本質情報をお届けします!!!!!><

選考のポイント:

3位:福岡県

全都道府県の中で、一番きれいなVの軌跡を描いていた。
しかし、STARのスペースの少なさと縦横のバランスが悪く3位に落ち着いた。

2位:千葉県

形として有名な千葉県が地力を見せた。
Vの左上の部分の角度が美しく、福岡県より全体のバランスも良い。
STARがもう少し下についていたら優勝だったかもしれない。

1位:宮城県

堂々の一位。
V部分の角度は一見いまいちに見えるが、実際にマーカーと比較した時の形の相似性の高さが優勝の決め手となった。
見れば見るほどVSTARマーカーの形をしている。おめでとう。

まとめ

うっかりVSATRマーカーを忘れてしまったときなどに、この記事が役に立てば幸いです。

参考にさせていただいた記事:https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/tag/jun

おまけ:たいマックスVStar
以前まで、デッキレシピに関する記事を書いて♥を競っていた「たいマックス」ですが、
今回から「たいマックスVStar」として生まれ変わりました。

それぞれ自由に新弾に関する文章を書いてバトルするフリースタイルになったので、他の人の記事もぜひ読んで、面白かったら♥を押してください!!

前回の記事↓

【論文】リージョンフォームのポケモンの名称の法則と、そのポケカ的都合

【論文】『鍛冶屋/溶接工/キャンプファイヤー』なぜ炎タイプのサポートはモブになってしまうのか