こんばんは。へるです。

僕はCL横浜の抽選から漏れてしまいました。優先参加権も持っていないので、今回のCL横浜は不参加になります。

トーナメントシーンに参戦し始めてから、CLに参加できないのは今回が初です。抽選発表のタイミングでこそ結果を粛々と受け止めていましたが、時間が経つにつれて

(ああ、今回はCLに参加できないんだなあ)

という虚無感が生まれました。

 

しかし友人がCL参加することもあり、練習だけは欠かさずにやっています。

大型大会の前に推移する環境を見つつ、上位を狙う為のデッキを練るという経験は、いつでもできるものではありません。

日常的な店舗大会や、大型大会後の答え合わせとはまた違う発見があります。

また普段の大型大会前は精神的に余裕がなく、視野が狭くなっていることが多いです。だからこそ柔軟な思考で色々試せる期間とも言えます。

なのでこの時間も無駄にせず、できることからやっていこうと思います。

 

ということで、今回の記事は僕が普段使わない2進化ポケモン《リザードン》のデッキについて書いていきます。

長くなりましたが行きましょう!

 

今回のお題:リザードン

今まであまり使わなかったカード

今回のお題は「仰天のボルテッカー」から登場した《リザードン》です。

僕は2進化のカードが苦手で、これまでほとんど使いませんでした。

苦手な理由はいくつかありますが、

・進化前のポケモンをあらかじめ場に出しておく必要があり、奇襲しづらい
・即進化するためには進化後のポケモンだけでなく、《ふしぎなアメ》も同時に必要
・故に手札の噛み合いが必要で、手札事故率の高さや盤面再現性の低さが気になる

以上の理由からあまり好きになれませんでした。

とはいえ今回は時間に余裕がある状況なので、自分の引き出しを増やすためにも思い切って使うことに。

 

リザードンの個性

デッキの方針を決めるため、いつも通り《リザードン》の個性をまとめましょう。

1.2進化でHP170な炎ポケモン

2進化ポケモンなので《しんかのおこう》や《超ブーストエネルギー》に対応しています。

HPは「オルタージェネシスGX」適用下の「アルティメットレイ」できぜつしてしまいますが、中途半端な攻撃なら耐えられる耐久力があります。

にげるエネルギーは3なので《ふうせん》で逃げられず、《ムキムキパッド》も対応していないのは残念ですね。

 

2.「キングブレイズ」は2エネで使えて、トラッシュのダンデの数に比例してダメージが上がる

2エネでワザを使えるので、必ずしも《溶接工》に頼る必要がありません。先攻時や《超ブーストエネルギー》の存在から、手張りで間に合うケースもあります、

また、「キングブレイズ」単体での最大ダメージは300ですが、4枚目の《ダンデ》を使った場合は最大330ダメージになります。

 

3.特性「バトルセンス」である程度必要な札を確保できる

アタッカーの役割だけでなく、特性によってデッキの潤滑油としての役割も担えます。

都度必要なカードを確保するだけでなく、《ダンデ》をトラッシュして自身のワザの準備も行えるかもしれません。

あらかじめ並べておけば《リセットスタンプ》のケアもできます。

 

カードとしての性能を見ればかなり優秀なポケモンです。一度《ダンデ》が一定枚数トラッシュできれば、2エネで高火力を連発できます。

とはいえスムーズに《ダンデ》がトラッシュできなかったり、そもそもサイド落ちしてトラッシュできない等の理由により、ダメージにはムラがあります。

なのでなるべく早く攻撃に移り、攻撃回数を増やしてダメージのムラを抑えたいですね。

また「バトルセンス」で《ダンデ》にアクセスできる率を上げる為にも、《リザードン》を複数体並べたいところ。

ということで、今回は相方に「そうじゅくハーブ」の《メガニウム》を採用することにしました。

 

メガニウムの利点

通常、ポケモンは出した番には進化できません。

しかし《メガニウム》の「そうじゅくハーブ」は2進化に限定されるものの、出したばかりのポケモンも進化させられます。

Q:自分のメガニウムの特性「そうじゅくハーブ」を使って、場に出したばかりのたねポケモンを2進化ポケモンに進化させることはできますか?
A:はい、できます。
引用:「ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト ルール・Q&A」より

つまり《メガニウム》さえ盤面に維持できれば、あらかじめ《ヒトカゲ》を場に出しておく必要がありません。

毎回進化に必要なカードを準備すれば攻撃に間に合いますし、《ふしぎなアメ》を都度必要としないので、複数展開することも簡単です。中盤以降のゲーム展開が楽になります。

逆に《メガニウム》が狙われたとしても《リザードン》は場に残り続けるため、次の番はアタッカーの準備をせずに盤面の復帰に全力を注げます。

この2体を中心として調整を続けた結果、以下のようなデッキになりました。

 

ゲームプラン

基本的な流れ

最初の番はとにかく《チコリータ》と《ジラーチ》を盤面に並べます。《ヒトカゲ》は出せれば出す程度で大丈夫です。

次の番からはドローサポートや《デデンネGX》、入れ替えと《回収ネット》による「ねがいぼし」連打で《メガニウム》を用意しましょう。

あとはひたすらデッキを掘り進めながら「そうじゅくハーブ」で《リザードン》を展開し、「キングブレイズ」で攻撃し続けます。

最終的にこういう盤面が作れるのが理想的ですね。

状況によって《メガニウム》1体が《リザードン》だったりします。

相手のデッキタイプに応じて必要な《ダンデ》の枚数・攻撃回数が変わるので、どこまでデッキを掘り下げるかはよく考えましょう。

「バトルセンス」は強力な特性ですが、トラッシュを伴う性質上、闇雲に使うとあっという間にデッキがなくなってしまいます。

 

そうじゅくハーブからの連続展開

即進化させられる「そうじゅくハーブ」ですが、単純に使うだけでなく、状況に応じて使う先を変えるのがいいですね。

例えばこの盤面のようにあらかじめ《ヒトカゲ》を出せている場合…

先に出している《ヒトカゲ》を《ふしぎなアメ》で進化させ、後から出した方を「そうじゅくハーブ」で進化させると、《リザードン》を一気に展開できます。

この場合は《メガニウム》が狙われても既にアタッカーが展開できているので、後の試合運びが楽になります。

 

逆に《チコリータ》を後から追加し、「そうじゅくハーブ」で《メガニウム》を複数展開してリレーしていくのもいいですね。

こちらも《メガニウム》を狙われるリスクをケアしつつ、次の番から《リザードン》を一気に展開できる可能性があります。

手札の状況に応じてどちらの手段が取れるかを考えながら、どちらも1体しかいないという状況をなるべく回避しましょう。

 

ダンデの使い方

基本的に《ダンデ》はトラッシュに即送りたいので、《巨大なカマド》や《クイックボール》のコストとして使用します。《博士の研究》や《デデンネGX》で強引にトラッシュするのもいいですね。

しかしダメージを+30することで倒せるようになるポケモンも多いので、調整する為の本来の用途も忘れないようにしましょう。

トラッシュの枚数+併用時のダメージ

1枚:180(デデンネGXやクロバットVなど)
2枚:230(Vポケモン全般、コーティングエネルギーをつけたザシアンVなど)
3枚:280(TAG TEAM全般、フルメタルウォールGX適用下で鋼鉄のフライパンをつけたザシアンVなど)
4枚:330(VMAXポケモン全般)

デッキの圧縮が進む中盤以降は「バトルセンス」や「ねがいぼし」で抜き出しやすくなるので、特性を欠かさずに使ってダメージを高めましょう。

 

環境デッキへの相性

Vポケモン以上には有利

《リザードン》は倒されても取られるサイドが1枚なので、サイドレースに余裕があります。

《メガニウム》のおかげで攻撃できるスピードや復帰も早く、Vポケモン以上の相手には基本的に有利だと感じました。

ただし最大でも330ダメージしか出せないので、HP340の《ムゲンダイナVMAX》には届きません。

また他のVMAXポケモンを倒せるダメージ量とはいえ、そもそも安定して4枚目の《ダンデ》を使えるわけではありません。

ということで基本的にVMAXポケモンは2回の攻撃で倒します。1枚でもトラッシュに送れれば150ダメージになるので、2回の攻撃でVMAXポケモンを倒すのは現実的です。

VMAXポケモン1体、Vポケモン2体を合計4回の攻撃で倒すことを目指しましょう。

 

燃費の悪いポケモンにも強い


環境の非Vポケモン代表格である「ひのたまサーカス」の《ズガドーン》相手もある程度有利な認識です。

《ズガドーン》が《リザードン》を倒すには

・「ひのたまサーカス」を使うための3枚
・200ダメージ出すための4枚

合計7枚のエネルギーが都度必要です。

こちらは《ズガドーン》をトラッシュの《ダンデ》1枚で倒せるので、順調に攻撃できれば後半戦に息切れする可能性が高いです。

 

デッキの弱点

クワガノンVは天敵


原動力となる《メガニウム》の進化に「ふしぎなアメ」が必須なので、グッズロックを仕掛けてくる《クワガノンV》は天敵です。

それ以外にもポケモンの展開にボールカードを多用するため、早々に「パラライズボルト」を使われるとそのままゲームエンドまで持ち込まれます。

一応中間形態の《ベイリーフ》を採用すれば詰みではなくなりますが、ボールカードを使わずに都合よくそろうかは怪しいところ…

これは《リザードン》だけでなく、他の2進化ポケモンにもある共通の弱点なので仕方ないですね。

 

アルセウス&ディアルガ&パルキアGXも厳しい


「オルタージェネシスGX」で取るサイド数を増やしてくる《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》も厳しい相手です。

適用後は3体倒されると負けてしまうので、「オルタージェネシスGX」を使われた返しの番に倒せないとほぼ負けます。

かといって序盤からTAG TEAMを倒せるだけの火力は中々出せず、不利だと考えています。

サイドレースを強引にひっくり返すための《ジラーチ◇》を採用する案も考えましたが、デッキ枠やベンチに余裕が無く、「バトルセンス」で不意にトラッシュする可能性も高いので断念しました。

幸い相方として採用されやすい《ザシアンV》には弱点をつけるので、「オルタージェネシスGX」後に他のポケモンを狙ってサイドを先に取れば勝ち目があります。

先攻なら普通に戦えますし、後攻でも《ボスの指令》で上手く他のポケモンを狙いましょう。

 

デッキのシステム自体の弱点


動くためのカードを大量に入れているとはいえ、2進化ポケモン2ラインという組み合わせはどうしても避けられない事故があります。

・進化前のポケモンが並べられない
・進化先のポケモンと《ふしぎのアメ》が揃わない
・必要なカードを軒並みトラッシュしてしまった

などなど、検証中も多々問題が発生していました。解決するためのカードを採用する枠が少ないのも厳しいですね。

これも2進化ポケモン共通の弱点ですが、これを改善するためのアイデアはまだ今の自分にはありませんでした。

 

おわりに

今回は普段使わない2進化ポケモンを使ってデッキを組みました。

自分の中に知見がないので苦労しましたが、2進化ポケモンが盤面を埋め尽くす豪快さや、意外な強さの発見など面白いところもありました。

今回のリストでは《ジラーチ》を採用したものの、検証中は《インテレオン》ラインや《ブルーの探索》など多くのカードを試しています。

どれも別の良さがあったので、この感覚を覚えておくことでいずれ活かせる機会が来るかもしれません。

今後新しいカードを見た時も先入観に囚われず、とりあえず組んでみようの精神で試せる状態でありたいですね…

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう!