あらすじ

着想

ターフスタジアムというカードが出た。

ポケモンカードだけに限らないが、カードゲームにおいて一番楽しい瞬間は、
新しいカードが出たときに、それまで誰も気が付いていなかっためちゃ強いコンボを発見した瞬間ではないだろうか。

※僕はこれを発見したあと1年ドヤ顔をかましていた。

そんなわけでこのターフスタジアムを見て考えた。

そしてひらめいたのだ。

このカードでもってきて一番強いカードは「テッカニン」だ!!!!

通常(というほど使われていない)、ヌケニンというポケモンはツチニンから進化させることができる。
しかし、ツチニンをテッカニンに進化させると、ヌケニンをトラッシュから出すことができる。

ヌケニンはポケモンにつけることでポケモンのどうぐとなり、そのポケモンがきぜつするとトラッシュに返る。

つまり、テッカニンを何回も進化させることができれば、同じヌケニンを何回も使いまわすことができるのだ。

ここでターフスタジアムともう一つこのカードの出番である。

かつて「退化スプレー」というカードがあった。
退化させたカードを手札に戻す退化スプレーと違って、退化スプレーZはポケモンを山札に戻さなくてはいけないので、若干使いづらさがあったのだが、ターフスタジアムのおかげでその欠点が克服されたのだ。

つまりこういうことである。

①ターフスタジアムでテッカニンを持ってきて進化。

②特性でヌケニンをトラッシュからベンチに出し、特性でバトル場のポケモンにつける

③小ゴリラでダイゴリラに加速

(バトル場のポケモンが気絶)

④退化スプレーZでテッカニンをツチニンに退化。すぐさまターフスタジアムでテッカニンを呼び戻し、ツチニンを進化

⑤ふたたびヌケニンをベンチに出し、特性でバトル場のポケモンにつける

これにより、ターフスタジアムが出ていれば、退化スプレーZのあるかぎり何回でもヌケニンを再生させ、アタッカーのサイドを取られる枚数を減らし、タフにし続けることができるというわけである。ターフスタジアムだけに。

なんのアタッカーをゾンビにするのが一番強いかを考えていたのだが、「しまめぐりのゴリラ」というワードを思いついた瞬間、ゴリラ以外と組ませてもパンチが足りなくなってしまった。

「ゴ・リ・ラ」。なんて魅力的な文字のならびなのだろうか。ゴリラがつけばどんなワードだって面白いからずるい。
三神ゴリラ・スピードゴリラ・ゴリラパーフェクション。あーずるい。

たいあたりジムLINEでは「ゴリラ」でどっかんどっかん笑いが取れるのだが、画面の前の皆さんに全然ウケてないことも想像して、さっそくデッキレシピにうつろうと思う。

デッキ

これが「しまめぐりのゴリラ」のレシピだ。

大体のところはさっき説明してしまったので解説すべきところを解説する。

ダイゴリラ(ゴリランダーVmax)

倒されると3枚サイドをとられてしまうダイゴリラだが、ヌケニンでサイド枚数をずらすことで相手に3体のダイゴリラを叩きつける。たぶん強い。

ヌケニン

ヌケニンをトラッシュに落とす手段がないので1体目のヌケニンは普通に進化させてもいいと思う。

ネットボール

このデッキをギリギリデッキたらしめているのがこの最強カード、ネットボールだと思う。
ふんだんに小ゴリラを立てられるわけではないのでエネルギー管理もシビアになっており、きちんと手張りをしていくことが大事になる。
しかし作っている途中でヌケニンをトラッシュに落とす手段がないことに気づき、クイックボールも入れた。

ターフスタジアム

めちゃくちゃ注目しているカード。せせらぎの丘より相手に利用されづらく、サーチしづらい進化ポケモンもサーチできる。
と思ったが、ソードシールド環境だとしんかのおこうがあるためそんなに強くないかもしれない。
混沌のうねりに飲み込まれるととても悲しい。

退化スプレーZ

退化したポケモンは退化したターンには進化できないので気をつけよう。

ヤロー

ターフスタジアムの住人だったので入れた。
こういうカードはこんな感じで適当にデッキに入れて、とりあえず使ってみることが大切。

反省文

コンボと名前のインパクトだけでいいかと思ったが、それだけだと無責任なので実際に組んでみたら全然回らなかった。
レシピを見たら4枚積みのカードがないことがこのデッキの窮屈さを物語っている。

テッカニン+ターフスタジアム+退化スプレーZ
というコンボのアイデアだけ「なるほどね」と思ってもらえたら嬉しい。

新弾の縛りがなかったら、ゴリラ系を全部抜いてダダリンVでたくさん殴った方が強いと思う。
もしくは退化スプレーZとテッカニンを1枚減らしてゴリラに寄せるとか。

とはいえ、自分しか思いついてなさそうなコンボを実際にデッキにしてみるのはとても楽しい。

大体の人が「思いつく」の段階で終わらせてしまうが、
「思いつく」→「組んでみる」→「回してみる」→「対戦してみる」→「改善する」→「対戦する」
というサイクルを繰り返していくと、いつか「オリジナリティがあって楽しくて強い」というデッキを自分で組むことができるようになると思う。
そんなことをへるくんが書いていた気がする。