こんにちは。へるです。
スターターセットVが発売され、ポケカもついにソード・シールドの世界に突入しましたね!
僕はサン・ムーンのカードが登場した時はまだポケカをやっていなかったので、新シリーズの開幕を見るのは今回が初めてです。
CL愛知ではどんなデッキが活躍するのか、新システムのVMAXはこれからどうなっていくのか… 想像しただけでワクワクします。
さて、新シリーズの発売に伴い、たいあたりジムでもメンバー全員で取り組む新たな企画「たいマックス」が始まりました。
第一回のお題は
スターターセットVの改造記事
です。僕の担当は《レジロックV》が看板となる闘タイプ!
…と、このままいくつか改造例を見せるのもいいのですが、今回の商品はスターターデッキですからね。ポケカを始めたばかりの人にも役に立つ記事にしたい。
そこで、今回は“僕が普段どうやってデッキを改造していくか”の過程も併せて詳しく解説していきます。
これはスターターデッキに限らず、
・たたき台として作ったデッキを改良したい
・大会で好成績を残したデッキを練習したい
という時にも使える方法なので、これから先デッキを作る上での助けとなってくれるでしょう。参考になれば幸いです。
ではさっそく行きましょう!
1.まずはデッキをそのまま使ってみる
デッキが既に存在する場合、まずはそのまま使ってみましょう。
手に入れたデッキをいきなり改造するのも悪くはありませんが、それはポケカに慣れてきた上級者向けです。
上級者は今までの経験と培ってきた技術があるので、ある程度改造の方針を立ててショートカットしながらデッキ改造ができます。
どういうカードがあるのか分からない、似たタイプのデッキを使ったことがない等、まだ慣れていない時はとにかくそのまま真似して使ってみましょう。
デッキは実際に使うことで
・どういう動きをするデッキなのか
・なぜこのカードは採用されているのか
・改善点はあるか、どうすれば改善できるか
といった点が体感できます。
特に今回のように新しいシステムが導入されたり、未知のデッキタイプだった場合は重要です。
また、既に使ったことがあるデッキタイプだったとしても無駄にはなりません。
レシピの違いでどんな変化が起きるのか分かりますし、固定概念が消えて新たな発見に繋がることもあります。
実際に何回か使ってみたら、次の項目に進みましょう。
2.使っていて気づいたことをまとめる
デッキを何回か使ったら、次は使っていて気づいたことをまとめましょう。
…と言ってもこれだけでは漠然としているので、いくつか指標を用意しますね。
勝った時、負けた時はどんな状況だったか
ポケカは基本的にいきなり勝ったり負けたりするゲームではありません。サイドを6枚取るにしろ、デッキからカードが引けなくなるにしろ、必ず何回か番が回ってきます。
例えば
・一方的に攻撃され、ワザが言えないままポケモンが倒されてしまった
・狙った通りの動きができず、そのまま押し切られてしまった
・その場に必要のないカードばかり引いてしまった
などなど。
これ等の要因はプレイミスの可能性もありますが、その前段階であるデッキレシピに問題があることが多いです。
例外として、後続のポケモンがいなくなると問答無用で負けてしまうのですが、その状況が頻発する場合も同じです。
ポケモンやそれに関連するカードが少ない可能性が高いので、デッキレシピを改善することで解決できるかもしれません。
よく使ったカード、あまり使わなかったカードはないか
前述の項目に関連しますが、このカードがあのカードだったら、ここであのカードが引けていれば…と思ったら、それは発見の一歩です。
デッキの最初の目標は“自分が思った通りの動きを実現できるか”どうかです。強いか弱いかも大切ですが、やりたいことをやれなければそもそも強弱を判断できません。
まずは使わなかったカードは使ったカード、あるいは似た役割カードに差し替えることで、より安定したレシピになるでしょう。
他にも気づいたことがあれば、とりあえずまとめておくといいですね。思わぬところからより良いアイデアは振ってくるものなので、それに繋がる種は多いに越したことはありません。
今回スターターデッキをそのまま使ってみて感じたことは以下の通り。(多すぎるので特に目立ったものに絞ります)
・レジロックVは使えると強いが、あまり場に出せない
・レジロックVの要求エネが重く、攻撃する前に倒される
・レジロックV以外のポケモンはあまり使わない
・高いHPのポケモンがなかなか倒せない
・博士の研究、マリィは使えると強かった
・ポケモンごっこも悪くなかったが、サポートである必要はない
気づいたことをまとめたら、次の項目に進みましょう。
3.気づいたことを中心にデッキを改造する
気づいたことをまとめたら、それを元にデッキを改造していきます。
おそらく欠点の方が多く出てきたと思いますが、その場合はどうしたら改善されるのか案を考え、それに合ったカードを新しく採用していきます。
実際にやっていきましょう。
レジロックVは使えると強いが、あまり場に出せない
→レジロックV自体の採用数を増やす
→レジロックVを加えられるカードを増やす
レジロックVの要求エネが重く、攻撃する前に倒される
→レジロックVのHPを上げるカードを採用する
→エネ代わりになるカードを採用する
今回は後者のアプローチを選択。案は多いほうがいいですが、全部採用する必要はありません。
高いHPのポケモンがなかなか倒せない
→ワザのダメージを上げるカードを採用する
これ等のカードを増量・採用した分、あまり使わなかったポケモンやトレーナーズを削りました。改造したレシピがこちらです。
4.改造したデッキで1〜3のサイクルを繰り返す
さて、改造したレシピが出来上がったら、これまでのサイクルを繰り返してみましょう。実際に使い、気づいたことをまとめ、さらに改造を続けます。
デッキを作る上で、この手順を繰り返すことがとても大切です。
どんな上級者でも作ったデッキがすぐに文句なしの出来になることはなく、様々な試行錯誤を経て完成度を高めています。
改造したスターターデッキを何回か使ってみたところ、また新しく気づいたことがありました。
・エネルギーをつける手段がまだ足りない
・ワザのダメージを増やす手段に限度がある
・1体目のレジロックVがすぐに倒されると、後続が用意できない
これ等に対する改善案を考え、更に改造していきます。
ジガルデ(ブーストファング)の採用
・ワザを使いながらベンチポケモンにエネ加速できる
・相手のポケモンにあらかじめダメージを与えておける
・取られるサイド数が1枚だけなので、レジロックV3体だけで戦うよりも、相手が必要な攻撃回数が増える
デデンネGXの採用
・《ジガルデ》の「ブーストファング」用にエネをトラッシュできる
・《ジガルデ》をたくさん並べられ、ワザのダメージを上げやすくなる
・《クイックボール》《スーパーボール》で手札に加えられる
ビートの採用
・《くろおび》《ジガルデ》以外の別のエネ加速手段
・《デデンネGX》にドローを任せ、エネ加速にサポート権を使える
・《ポケギア3.0》で手札に加えられる
今回新たに採用したカードには、既存のカードと関連する利点が複数あります。
これはデッキを改造していく内にコンセプトを崩さないよう、あえて役割や関係性が紐付けやすいカードを中心に採用しているからです。
改善案を満たす為に局所的なカードを採用すると、他の状況で一切役に立たない…といったケースが起こり得ます。
それを避けるためにも、今あるカードと上手く噛み合っているか、相乗的にいい効果を発揮しているかを意識してカードを採用しましょう。
とはいえ、それが判断できるようになるのも色々なカードの効果を知っているからこそ。慣れないうちはとりあえず片っ端から試すのがオススメです。
大切なのは試行錯誤することです。
何故上手くデッキが回らなかったのか、何故勝てなかったのか。原因を分析して細かく突き詰めて改善を繰り返していきます。
ここまで改造してきたレシピがこちらです。だいぶ好みのリストになってきました。
満足しない限り、デッキ改造は続く
さて、このデッキは綺麗にまとまったように見えますが、それでも改善すべき点はまだまだあります。
ここから環境のデッキに対してもっと強く戦えるようにするのか?
メインポケモンを別のポケモンに変えて作り直すのか?
プレイヤーである自分が満足しない限り、デッキ構築に終わりはありません。試行錯誤を繰り返しながら、より良い物にしていきます。
なお、今回のデッキに採用しているカードは全て「スターターセットV」や「TAG TEAM GX タッグオールスターズ」で収録されています。
これ等の商品は最近発売されたものなので、お店や通販でも比較的手に入りやすいでしょう。友達とお互いに買って、必要なカード同士をトレードしてもいいですね。
これからソード・シールドのカードも増えていくので、ぜひ自分なりに改造して使っていただけたらなと思います。
最後にもう一度改造サイクルをおさらいしておきましょう。
1.まずはデッキをそのまま使ってみる
2.使っていて気づいたことをまとめる
3.気づいたことを中心にデッキを改造する
4.改造したデッキで1〜3のサイクルを繰り返す
おわりに
デッキとは面白いもので、同じポケモンを使っていても、似たようなレシピだったとしても、僅かな差異にプレイヤーの個性が反映されます。
まだ何も分からない…という初心者の方でも、色々なプレイヤーの個性を真似ているうちに、きっと自分なりの強みや良さが分かってくるはずです。
それを見つけるためにも、ぜひ今回の改造サイクルを行ってみてください。使っているうちに愛着も湧きますからね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!