おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです。

先日ヤナトイナイトに参加しました。

見事デッキ賞をいただいたのですが、
デッキレシピだけじゃ「なんやこれ」という感じだったので、
解説記事を作ることにしました。

ワンショットに至った経緯

シティリーグが控えていたこともあり、
ヤナトイナイトがおろそかになっていた10/21。

「え、明日ヤナトイナイトじゃね!?
ネタ作ってねえんですけど!?」

仕事中にふと思い出したロロたんぬ。
帰り道(23時)からネタだしを始めます。

最初に使おうと思っていたのはドローンロトム。

相手の手札を見たり、山札の上を見たりする忙しいカードです。
なんか使い道ないかな、ということで
「相手の山札」で検索します。

最初に目に飛び込んできたのがシェイミ。
かわいいですね。

よく見ると、ワザ「はなはこび」がなかなかクレイジーな性能をしています。
コインを1回投げオモテなら、相手のバトルポケモンを山札に戻すカード。

…これだ。

ドローンロトムじゃない。
特殊勝利をめざそう。

殿堂のやりすぎで特殊勝利にハマってしまったロロたんぬは、
相手の場を枯らすことを考え始めました。

かつて、
毒殺アカギニンフィア
というタチの悪いデッキが存在していました。

かいてんひこうで相手を手負いにしながら、
マジカルリボンで必要パーツを集め、
最後はアカギ◇+ホットポイズン+あつきとうし+プリエールGXで相手の場を枯らすデッキです。

これを模倣しようにも、
カプ・コケコ、エンニュート、ニンフィアGX、ダブル無色エネルギーは
Aマークのカードなので、スタンダードで使えません。

1から構築をしなければならなくなりました。

構築・やりたいことを詰め込む

真っ先に思い浮かんだのがジージーエンドGXの追加効果で2匹をトラッシュする案。
アカギ◇を使う番に、バトルポケモンを倒しつつ、ジージーエンドGXを決めれば、プリエールGXと同じ動きができます。
(つけなければいけないエネルギーが6枚なのやばくね…)

相手をどくにする方法は、
キョウの罠やダストダスやガラルヤドランVの特性など、手段には困りませんが、
エンニュートのホットポイズンほど高性能な状態異常ワザはありません。

マジカルリボンも非常に優秀なサーチワザで、これに代わるワザは
リザードン&テールナーGXのシャイニーフレア、
トゲキッスVMAXのダイグライドと、重たいポケモンばかりです。

背に腹は変えられない、と上記のカードをすべてねじ込む形で構築を始めました。

いつもやってるメール下書きでリストアップする作業をしてみます。

当たり前なんですけど70枚くらいのリストになりました。がはは。

ここから実際に70枚で1人回しを始めて、必要なカード、不要なカードを抜いていきます。

これも当たり前なんですけど、
デッキって60枚に近い方がいいんですよね。
4投した大事なカードが
4/60で引けるか、4/70で引けるかって言ったら
4/60の方が可能性が高いんです。

このやたらめたらな70枚デッキは、
うんともすんとも回りません。

もう一度70枚を見返してみます。

トゲキッスV→必要なパーツを集める、ダメージを蓄積させる
ウッウV→必要なパーツを集めるためのカード
ジラーチ→アカギ◇の起動役。必要なパーツを集める
アーゴヨン→チャージアップで6ターンかかるガブギラへの手張りをアシストする。ただし、エネルギーつけかえが必須になる。また、ベベノムのアイオープナーでサイド落ちを確認・必要なカードを取れるようになる。
チラチーノ→アーゴヨンの特性を使うため、エネルギーをトラッシュに送る。ついでに必要なパーツを集める
ガラルヤドランV→サポート権を使わずに相手をどくにできる
ガブギラ→フィニッシャー。
くろおび→エネルギー1個分になるどうぐ
カスタムキャッチャー→サポート権を使わないボスの指令
グレートキャッチャー→カスタムキャッチャーより手軽なボスの指令
エスケープボード→ジラーチやスタートしたたねポケモンを入れ替える。
クイックボール→たねポケモンを並べたい。
エネルギーつけかえ→4枚全部アーゴヨンからガブギラに使う。
エネルギー→たくさんいる
キルクス温泉・戒めの祠→ダイグライド+どくのダメージで相手を倒すための打点調整
カスミのやる気→エネルギーをトラッシュしながら必要なパーツを集める。
オーキド博士のセッティング→たねポケモンを並べたい。
マチスの作戦、アカギ◇、ボスの指令、キョウの罠→フィニッシャー。

すべて、ワンショットに必要な役割が割り振られています。
しかし果たして、本当に必要な役割なのでしょうか?

研ぎ澄ます

このデッキが目指したいのは、
◯アカギ◇を使うこと
◯ガブギラにエネルギーを超超闘闘闘闘でつけること
◯ワザ以外の方法で1匹きぜつさせること

の3つです。
この3つを最低限クリアできる形を目指して、すこしずつ絞ることにしました。

アカギ◇を使う

アカギ◇を使うのに一番簡単な方法はジラーチです。
必要なパーツを集めることができつつ、
エスケープボードでの逃げの軽さも評価できます。
これは妥協できません。

ガブギラへのエネルギー供給

ガブギラへのエネルギー加速について
アーゴヨン+つけかえだと重過ぎる…と思っていたところ、
よく見たらチラチーノはエネルギー加速のワザを持っていました。
突然ガブギラを出してつけかえからワンショットすることはできませんが、
「山を回す・エネルギーをつける・ダメージを与える」
この三大要素をチラチーノは一気に賄うことができました。大発見です。
これでトゲキッスV、ウッウV、アーゴヨン、つけかえががっつり減らせます。
アーゴヨンを抜くと、
べベノムのアイオープナーが使えなくなることがデメリットなので、
最後までべベノムを1枚残すかは悩みました。

ワザ以外で相手のポケモンをきぜつさせる

どくで倒す方法、これが一番鬼門でした。
何度か一人回しをしていて気付いたのが、
「どくの10ダメージできぜつさせるための調整」がものすごく難しい。
ドクロッグやパラセクトでのせるダメカンを増やすのはスペースが足りないし、
キルクス温泉や戒めの祠で調整するのも大変。
ましてや、相手のHPが偶数だと、
エネアシストやちょくげきだんの40ダメージだけでは調整できません。

(10ダメージ与えるだけだったら、ガラルジグザグマとおんなじじゃん…)

どくはどんなにがんばっても10+ポイズンアップぶんしか伸ばせませんが、
ムゲンダイナデッキでよく目にしていた、
ガラルジグザグマ+回収ネットで40ダメージのせてからのデスカウントGX。
どくよりもガラルジグザグマの方が優秀なんじゃないか、と思いますね。

……

………

いや、それでよくね??????

なぜどくに固執していたのでしょうか。

ガラルジグザグマなら回収ネットをからめて
30〜50くらいのダメカンをのせることができ、
さらに回収ネットのおかげで
ジラーチがねがいぼししやすくなり、チラチーノにも使えたりします。

デッキスペースをめちゃくちゃ圧迫していた「どく」要素が、
ジグザグマ2枚と回収ネット4枚でスッキリまとまり、
サポートまわりもドローエンジンを多めにすることができるようになりました…。

そうして完成したのが今回のデッキです。

デッキレシピ

チラチーノ4-4

やりくり+エネアシスト40+エネルギー供給。
このデッキの全てです。
ジグザグマの採用により、40+30でジラーチが倒せたり、40+40+10〜50でHP130までは届きます。
最大HP低めのヤナトイナイト環境では現実的な数字です。
攻撃する可能性があるので、チラーミィはしっぽではたくじゃないといけません……

ガブギラ2

サイド落ちすると嫌なので2枚。
スタートすると嫌なので最低限の枚数です。

ガラルジグザグマ2

こちらもサイド落ちすると悲しいです。
3〜4枚入れても良いですが、こちらはデッキスペースの問題。

ジラーチ3

アカギ◇起動要員。最後にこの子で決める必要があるので、サイド落ちを確認し、最後の一枚になったら無闇にベンチに出さない。
結構管理が大変。

オドリドリGX1

トゲキッスV型だと採用できなかったドロー要員。
チラチーノ型なら4回くらいたむけのまいが使える計算です。
さすがにやりくりだけではドローが足りないので、採用です。
当日はひるがえすGXを使うなどして、大活躍しました。

クイックボール4

タッグコール4

とにかくたねポケモンを引いてこないと始まらないデッキなので、クイックボールだけでなくタッグコールまで採用して、サーチのチャンスを増やすことにしました。
後述しますが、グズマハラとキャプチャーエネルギーを採用したことで、タッグコールがクイックボールぐらいに安定した、たねポケモンサーチになっています。

回収ネット4

ガラルジグザグマのフィニッシュに使ったり、
ジラーチのねがいぼしやチラチーノのやりくりを使いまわしたりと大活躍のカードです。

エスケープボード2

カウンターゲイン2

くろおび1

グズマハラを採用するため、序盤中盤終盤スキのないようにどうぐを3種類採用しました。
カウンターゲインは、エネルギー権をガブギラに行使しながら、
エネアシストを使うことができる最強のどうぐです。
基本的にエネアシストでは相手を倒さないようにしているので、
カウンターゲインが不発になることはまずありません。

グズマ&ハラ3

シロナ&カトレア2

マオ&スイレン1

タッグコールと相性の良いカードをたくさん入れました。
終盤に必要なマチスの作戦やボスの指令を拾いたい場面は往々にして起こりうるので、
シロナカトレアは多めに入れたいです。
ガブギラがスタートしたり、縛られたりしたとき用にマオスイレンを入れています。

マチスの作戦2

ボスの指令2

アカギ◇1

マチス!サカキ!アカギ!GG!のフィニッシュセット。
アカギ◇がサイド落ちした時のケアはありません。
その時はかんしゃくヘッドカラミティエッジを使い始めるつまらない試合になります。
ボスの指令は3回使いたい試合がありますが、その場合はシロナ&カトレアを利用します。

基本闘6

基本超4

キャプチャーエネルギー4

ジージーエンドに必要なエネルギーは超2と闘4なので、
くろおびを含めて、倍くらい採用しました。
キャプチャーエネルギーはタッグコール→グズマハラから触れる貴重なエネルギーです。
エネアシストが無色1個で使えるため、基本的にはチラーミィにつけます。

プレイヤーズセレモニー2

このイベントのために封筒開封しました。南無三。
後攻1ターン目にグズマハラを使った後に使えるワザはありません。
スタジアムで番が終わる代わりにドローすることで、
次の動きも安定させることができ、非常に強かったです。

回し方

1.チラチーノを育てる

グズマハラ→キャプチャーエネルギー+エスケープボード+プレイヤーズセレモニーで
盤面を作っていきます。
必要であればチラーミィではなく、ジラーチを呼びます。
グズマハラからセレモニー持ってくるとだいたい驚かれます
キャプチャーでチラーミィ並べたり、ガブギラに手張りしたりと大忙し

2.エネアシストでガブギラを育てながらダメカンをばらまく

最後にどのポケモンにダメカンをのせて倒すか考えながら、
エネアシストを使っていきます。
くろおびやカウンターゲインを使いたいので、
むやみに倒さないように気を付けます。
ボスの指令に限りがあるので、手負いにするタイミングも重要です。

3.育てながら必要なパーツを集める

やりくりやたむけのまい、ねがいぼしを使って手札を良くしていきます。
・次のチラチーノを育てる
・ガブギラに貼るエネルギーを引く
・ジグザグマ・回収ネットを蓄える
・マチスの作戦・ボスの指令・アカギ◇を蓄える
理想盤面。エネアシストで供給しながら、やりくりたむけねがいぼしで手札を潤沢に。

4.最終ターン

できる!!と思ったら、順番にカードを使っていきます。
・新しいバトルポケモンにジラーチを選ぶ。
・マチスの作戦を使う。
・ボスの指令で、ダメカンがのったポケモンをバトル場に呼ぶ。
・アカギ◇を使う
(先にアカギを使ってしまうと、ベンチにいる
 ダメカンがのったポケモンが、山札に戻されてしまいます)。
・ガラルジグザグマを酷使して、ダメカンがのったポケモンをきぜつさせる。
・ジラーチ逃げる
・ジージーエンドGXで勝ち。
そろったらマリィされないことを祈るだけ。

反省点

コンボを成功させるためだけに60枚リソースを割いたため、
ベンチバリアのミュウが入っていなかったり、
マリィ、ボスの指令に対して無力だったりします。

2戦目ではマリィの前に1ターン間に合わず敗北、
3戦目ではクレイジーコードリサイクルエネルギースピットシュートで
ガブギラがなすすべなく倒されてしまいました。

1戦目だけ決めることができ、大変満足していますが、
どうせなら3戦全勝を決めてデッキ賞をいただきたいものです。

最後に

次回のヤナトイナイトバトルは11/26開催とのことで、
早くもシャイニースターVの新規カードが使いたくてうずうずしています。
アメイジング枠も増え、より多彩なデッキに会えそうなのもワクワクです。

いつも突然始まる申請、気が付いたら埋まってることのないように気を付けつつ、
ぜひイベントでみなさんにお会いできればと思います!

ではでは!d(℃。)