こんばんは。へるです。
新パック「ソード・シールド」が発売され、いよいよCL愛知の土台が出揃いましたね!
僕も空いた時間でひたすらデッキを考えては練習を繰り返しています。
そんな中、早くもたいマックス第二回がやってきました。今回のお題は
“ソード・シールドのカードでデッキを作る”
です。
前回の記事ではデッキの改造方法について解説しましたが、今は環境が新しくなったばかり。そもそも元になるデッキが見つからない状況は多々あるでしょう。
そこで、今回は僕が普段行ってる“使いたいポケモンからデッキを作る方法”について解説していきます。
ゲームをプレイして好きになったポケモンで戦いたいものの、どうしたらいいか分からない…という人の参考になれば幸いです。
ではいきましょう!
1.ポケモンの個性を知る
まずは使いたいポケモンの個性を知りましょう。
極論を言えば、ポケモンと対応したタイプのエネルギーさえ入れればデッキになります。ですが、当然そのままでは試合になりません。
ポケモンの個性を知り、個性を活かせるカードを組み合わせることで戦術が膨らみ、強力なデッキに仕上がっていくわけです。
その為にもまずは使いたいポケモンが
・何が得意、苦手なのか
・どんなことができるのか
を知ることが大切です。
ちなみに、今回僕が使いたいポケモンに選んだのは《カビゴンVMAX》です!
元々カビゴンが好きなことに加え、新システムのVMAXを得て登場したカードですね。イラストも可愛いし、これはもう使わざるを得ません。
では早速《カビゴンVMAX》にどんな個性があるのかを見ていきましょう。
特徴1:非常に高いHP
340という数値は全ポケモンの中でも最高クラスに高いです。弱点を突かれない限り、ほぼ確実に1回は攻撃を耐えることができます。
攻撃を耐えられるということは《カビゴンVMAX》自体の行動回数が増え、サイドを取られづらいことを意味します。
特徴2:「キョダイフォール」のダメージ
ベンチポケモンの数だけ威力が上がり、最大210ダメージまで届きます。
たねGX・Vポケモンの大半はHPが210以下なので一撃で倒せますし、TAG TEAMやVMAXも2回攻撃すれば倒せます。十分なダメージ量ですね。
前述の通り行動回数が担保されているので、殴り合いになった時でも一方的にやられるということは殆どないでしょう。
ただしベンチポケモンを並べないと真価を発揮しないので、《カビゴンVMAX》単体で戦う戦術は向いていない事が分かりますね。
特徴3:要求エネにタイプ指定がない
どんなタイプでも3エネさえつけば「キョダイフォール」が使える為、色々なカードとの組み合わせが考えられます。
エネ加速ができるカードさえあれば、どのタイプとでも組み合わせられるでしょう。
これは進化元の《カビゴンV》も同様です。
特徴4:にげエネが4
カビゴンのイメージらしく、にげエネは4とかなり重めです。
エネをトラッシュしてにげるのはあまり考えたくないので、何らかしらの入れ替え手段が欲しいですね。
ただ、逆にこの重さを利用する手段もあります。詳しくは後述します。
特徴5:闘タイプが弱点
高いHPを持つものの、ワザの威力はそこそこな《カビゴンVMAX》にとって、弱点を突かれるのは文字通り弱点です。
現状は闘タイプ自体があまり環境にいないものの、出てくるだけのポテンシャルは秘めており、油断できません。
幸いHPだけはとにかく高いので、170ダメージ未満なら耐えられます。
特徴6:VMAXポケモンである
進化ポケモン扱いであり、倒されるとサイドが3枚取られてしまいます。
あらかじめ《カビゴンV》を出しておかないと場に出すことすらできませんが、その代わり進化ポケモンのサポートを受けることができます。
たねポケモンにしか影響のないカードもあるので、無視できない要素です。
このように、シンプルなテキストに見えてかなりの情報量を秘めているのが分かりました。
ここで理解を深めておくと次のステップがより有効活用できるので、ある程度把握しているのが望ましいですね。
ポケモンの個性を理解したら次のステップに進みます。
2.ポケモンと相性のいいカードを洗い出す
ポケモンの個性を理解したら、次は相性のいいカードを探しましょう。
こういう時に活躍するのがポケモンカード公式のカード検索機能です! 今まで登場したカード一覧を調べられる他、条件を絞って特定のカードだけ表示することもできます!
検索機能については前回の記事でも軽く触れましたが、今回は僕が普段どう使っているのかを実際に解説していきます。
まずは検索してみよう
とりあえず“《カビゴンVMAX》は高いHPが魅力なので、行動回数を増やす為に回復できるカードを探したい!”となったとします。
その場合は公式サイトで「回復」と入力してテキスト検索をすると、「回復」と含まれるカードがたくさん出てきます。
「すべてのカード」と表記されているところからは「ポケモン」「トレーナーズ」「エネルギー」とカテゴリ別に選べ、簡易的なフィルタをかけることができます。
更に一番右にある「条件を追加する」を選択すれば、各カテゴリ毎により詳細な条件で検索ができます。
なお使いたいポケモンが決まっている場合、とりあえず同じタイプのポケモン、タイプの名前を検索しておくといいですね。
タイプ毎にサポートカードが存在し、そのカードを経由して別のカードが選択肢になることも多いです。
新たに見つけたカードの個性も把握し、そこから共通点を見つけていく…という風に調べると、後々まとまりが生まれやすいと思います。
検索テキストは簡潔にしよう
ここで気をつけたいのが、“検索するテキストは簡潔にする”ということです。
テキスト検索は“カードの名前、テキスト内に合致するものがあるか”を調べています。
その為、詳細なテキストで検索をするとよりカードは絞り込めますが、違う表記のカードが検索から漏れてしまいます。
以下の2枚のカードを例にしてみましょう。
・《クラッシュハンマー》は“エネルギーをトラッシュする効果”
・《エール団のしたっぱ》は“エネルギーを手札に戻す効果”
相手のエネルギーに干渉して展開を遅らせたい場合、どちらも選択肢に入ります。
ところが「エネルギー トラッシュ」で検索すると後者が結果から漏れてしまいます。カードを絞り込んだつもりが、逆に可能性を見落とすことに。
その為、テキスト検索をする場合は“緩い条件から少しずつ絞っていく”のがオススメです。
実際に検索してみた
さて、《カビゴンVMAX》に書いてあるテキストや、回復手段を調べるだけでも以下のような相性のいいカードが出てきました。
・「進化ポケモン」で検索
→進化ポケモンなので《しんかのおこう》、《トリプル加速エネルギー》に対応している
・「にげる」で検索
→にげエネが4なので《ムキムキパッド》、《かいじゅうマニア》に対応している
・「回復」で検索
→回復手段の中では《マオ&スイレン》、《すごいきずぐすり》が回復量が多い
相性のいいカードを洗い出したら、次は《カビゴンVMAX》にエネルギーをつける為のカードを探します。
《トリプル加速エネルギー》があるので最低限攻撃できますが、使い捨て同然なので最大で4回しか攻撃できません。
1回の手張りで即攻撃できるのは強いので、それ以外の場面で使えるエネ加速カードが欲しいところ。
カード検索で「エネルギー つける」と検索していきます。
ポケモンのワザでエネ加速するものもあれば、特性やトレーナーズでエネ加速するものもありますね。
ワザ宣言は1ターンに1度しかできないので、スピーディに攻撃する為にもできれば特性やトレーナーズに頼りたいです。
ある程度候補となるカードを洗い出したら次のステップに進みます。
3.洗い出したカードを元にデッキを作る
カードをある程度洗い出したら、それを元にコンセプトを考えながらデッキを作っていきましょう。
上級者は今まで培った経験がデータベースになっているので、ステップ2をショートカットしてデッキを作り始められます。
逆にカードをあまり知らない状態だと、コンセプトを考える為の土台が足りないので、カードを洗い出す工程が必要になるわけです。
ちなみに、コンセプトを考える時の指標として“長所を伸ばす”か“短所を補う”のアプローチがあります。
長所を伸ばすとポケモンの魅力が光ります。個性を尖らせることで、能動的に強さを押し付ける形に繋がります。
短所を補うことでブレや不安定さを無くせます。状況に応じた対応が取りやすくなったり、簡単に負けなくなったりします。
最終的にデッキはどちらの要素も含まれていることが多いですが、デッキのたたき台を作る場合はまず長所を伸ばすアプローチを主軸にするといいですね。
サンプルリスト
今回は《カビゴンVMAX》の長所を活かせるよう、“耐久力をひたすら上げて戦うデッキ”にしてみました。
ただでさえ高いHPを《ムキムキパッド》で強化しつつ、《マオ&スイレン》で適度に回復を挟んで更に行動回数を増やしていきます。
入れ替え先には《ジラーチ》と《エスケープボード》の組み合わせを経由し、次のリソースを確保できるようにしました。
《カビゴンVMAX》のエネ加速要因には《溶接工》を採用し、《トリプル加速エネルギー》がなくても攻撃しやすくしています。
《溶接工》を採用したことで炎エネルギーを中心とした構築になったので、関連したカードを採用しやすくなったのも利点です。
特に《キュウコン》は《しんかのおこう》を《カビゴンVMAX》と共有でき、「きゅうびのいざない」で敵を狙い撃ちできるようになっています。
たたき台を作る上で
これは持論なのですが、デッキを作る最初の段階では
“このデッキは〜タイプが弱点だから〜を入れよう”
“今はあのデッキが流行っているから〜を入れよう”
という所謂「対策カード」の採用は避けた方がいいと思っています。
対策カードは本来そのデッキには不要な要素なので、入れると不純物となりデッキパワーが落ちます。
まずはコンセプトを完遂できるシンプルなリストに仕上げ、デッキ本来の強さを知りましょう。そこから実践を経て少しずつ調整していくのがオススメです。
4.できたデッキを実践を経て改造しよう
さて、こうしてたたき台ができたわけですが、このまますぐにデッキが完成というわけにはいきません。
デッキを回していく内に欠点や粗が出てくるので、それを修正して少しずつ完成度を高めていきます。
デッキ改造に関しては前回の記事に詳しく書いているので、こちらを参考にしてください。
例えば練習しているうちに“闘タイプに勝てない”という欠点が見つかったとします。
では炎タイプの別アタッカーを採用し、それで誤魔化すようにするのか。
逆に弱点をつける草や超タイプを採用し、デッキの軸ごとそちらに寄せるか。
あるいは闘タイプはエネ加速が苦手なので、エネをトラッシュして失速させるのか。
どうデッキを改造していくかの過程も含め、デッキ作成を楽しんでほしいです。
ステップ2で洗い出したカードが多ければ多いほど、この改造パートでの選択肢が増えて可能性が広がります。
アイデアは無からは生まれません。独創性のあるアイデアも実は既存の物の組み合わせ、あるいは過去の違う案を別の形に変化させた物だったりします。
色々なデッキやカードを知り、自分の中の引き出しを増やすことが大切です。
最後にもう一度デッキ作成のステップをおさらいしておきましょう。
1.ポケモンの個性を知る
2.ポケモンと相性のいいカードを洗い出す
3.洗い出したカードを元にデッキを作る
4.できたデッキを実践を経て改造しよう
全体的な流れはデッキを改造する時のフローと似ていると思います。まずは知ることから始めましょう!
おわりに
僕は元々、好きなポケモンがカード化されたことがキッカケでポケカを始めました。
その時はまだデッキレシピも解説記事もあまりない状況だったので、とにかく情報を漁りまくったのを覚えています。
ポケカは他のカードゲームに比べ、このポケモンと一緒に戦いたい!という気持ちを抱きやすいゲームだと思います。
この記事がそんな新しい同志の助けになれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!