木曜夜の高田馬場。この場所にまたしても自慢のデッキを持った16人のトレーナーが集った。

「最も強く」、そして「最も魅力的な」デッキを決める戦い『ヤナトイナイト』が再び幕を開けた。

 

吹き荒れる竜の嵐

前回の夜以降、環境に放たれた脅威がいた。聖なる伝説の生き物「竜」達である。

ドラゴンストーム』——竜の嵐と題された新弾の脅威は、今回の夜を激しく荒らしまわった。
ドラゴンストーム注目カード解説

 

——炎の竜 そのポケモンの名はリザードン

数多のトレーナーたちの相棒となってり、ポケットモンスターという作品を象徴する竜である。

その姿は、雄々しく、凛々しく、逞しい。今回のリザードンの特性は「覚悟の炎」。相手の場の脅威に反応して自身が強くなる、まさにリザードンというポケモンの性格を象徴したような能力である。

 

——水の竜 その名はラプラス

首長竜のような外見のそのポケモンは、人の言葉を理解する知能を持ち、人間を乗せて運ぶやさしいポケモンである。

新しいラプラスの性能は、少ないエネルギーでの狙撃と、水エネルギーに呼応して大きな打点をもたらした。

また、みずうおポケモンのヌオーは、味方のエネルギーを1点に集めることで仲間をサポートする役割に大きく貢献した。

 

——邪悪な竜

全てを飲み込む悪食の竜こと、アクジキングGX。

このデッキでは「ドラゴンストーム」で登場したヒンバスから進化するミロカロスによって、悪のエネルギーを補填し、すべてを飲み込んだ。

 

——黄金の竜

5世代以降、竜には特別な色が与えられた。黄金である。

『竜の嵐』の名が冠された新弾からは、当然黄金の竜の脅威が環境に放たれた。

光を求めて彷徨うネクロズマが、自ら光を放つ竜へと変化を遂げた姿。

ウルトラネクロズマGX』である。このポケモンはフレア団の科学の力を借りてエネルギーを充填し、光の柱「フォトンゲイザー」ですべてを焼き尽くす。

…しかしこれは「ドラゴンストーム」のカードではない。

 

 

続いてはこちらの竜を紹介しよう。

ナッシーがアローラ地方の強い日差しによって竜へと変貌を遂げた姿『アローラナッシーGX』は、圧倒的なリーチによって、相手のすべてのポケモンを射程圏内に入れる。

…しかしこれも「ドラゴンストーム」のカードではない。

 

 

それならばこれはどうだろう。闇夜を飛び回る音波ポケモンの『オンバーンGX』。この夜では2人のトレーナーがこのポケモンを使用し、オンバーン同士が向かい合う光景が見られた。

…しかしこれも「ドラゴンストーム」のカードではない。

 

嵐を呼ぶ竜は果たしてどこへ…。

 

 

 

優れたる操り人

ポケモンカードはポケモンだけで戦う競技ではない。

時にはポケモンを補助し、時には自ら戦術の中心となる操り人、すなわちサポートの存在が不可欠である。

この夜では、そんなサポートたちが獅子奮迅の活躍をしていた。

 

ご自慢のラボを構え、カエンジシを携え、

人類に別れを告げる決め台詞を吐くのは、フラダリ◇である。SM6で登場したこのカードは相手のトラッシュのカードをロストし、戦線復帰を許さない。

「残念ですが、さようなら。」

 

フレア団の脅威はまだ続く。科学者クセロシキは、超能力を操るカラマネロと手を組み、ウルトラネクロズマを誕生させた。

負けじとアクア団のアオギリ総帥も、切り札のエンペルトを復活させる。

 

さらには銀河団リーダーアカギが、相手のポケモンの時間を戻す…。

 

悪の組織が暗躍するのに対して、正義のジムリーダーが立ちはだかる。

 

グレッグル、ウソッキー、クロバットこの3匹を操るは、ニビシティジムリーダー「つよくて かたい いしの おとこ」タケシのデッキである。

そしてこちらは、「ねっけつ クイズ おやじ」グレンタウンジムリーダーのカツラ。自分のポケモンをすべて炎タイプにする一発勝負狙いのデッキだ。

シンオウ地方から閃光のように駆け付けたのはナギサシティジムリーダーデンジ。アローラ地方で捕まえたデンジュモクを携えて。

そんなサポートたちの魅せ方も自分のデッキを魅力的に魅せるための手段の一つである。

 

 

“6匹”で語る

 

ポケモンは6匹しか持てない。

もはや子供でも知っている常識である。

その夜、6匹のパーティの組み合わせで勝負しに来たトレーナーが3名もいた。

 

アローラ地方を守る4体の守り神。

それぞれ異なった個性をもつ守り神、それすらもとは1匹のポケモン

そう言わんばかりにバトル場で舞い踊るは、はじまりのポケモン、ミュウ

レックウザからのオゾンのエネルギーを供給され、守り神たちのワザで敵をかく乱する。

 

 

ゲームと、カード。ふたつのせかいのつながりを表現したのがこの6匹。

なんと2018年4月時点でのVGCポケットモンスターシングルバトルで使用されるポケモン上位6体である。

まったくバトル形式の違うふたつのせかいであるが、不思議とゲームで強いポケモンはカードでも存在感を放った。

 

 

最後はこの不可思議なデッキ。

構成するポケモンは、ジュナイパー、ルナトーン、ファイヤー、ヤトウモリ、ヤナップ、イトマル。

 

デッキの名前は「4 creative 2」。

そのタイトルの意味するところは、ポケモンに含まれる文字であった。

 

このイベントのタイトルは「ヤナトイナイト」。

このタイトルはを構成しているのは「ヤ」「ナ」「ト」「イ」の4文字。

4つの文字から2つを選んだ文字の組み合わせは、

4C2 = 4*3/2 = 6

そう、トレーナーが所持できるポケモンの数と同じ、6なのだ。

つまりこういうことになる。

ジュナイパー → ナ・イ

ナトーン → ナ・ト

ファイヤー → イ・ヤ

ヤトウモリ → ヤ・ト

ヤナップ → ヤ・ナ

イトマル → イ・ト

 

お分かりいただけただろうか。

ちなみに、この3デッキはすべてバッヂを手にして帰った…。

 

まとめ

さらに個性を増すヤナトイナイトバトル!

次回の開催は5/23(水)です!!

参加申請開始は5/9(水)より!