アローラ! へるです!

4/29に開催された「WCSを楽しむ会」に参加してきました。今回はその内容や、参加して感じたことをレポートしていきたいと思います。

他のイベントと比較してかなりターゲットを絞っている分、確かな一歩になる有意義なイベントでした。WCS出場を目標としている、あるいは英会話を会得したい人にその魅力が伝わるといいなと思います。

では行きましょう!

 

「WCSを楽しむ会」とは

MTジムやマッシブーン特化練習会など、実践的なイベントを開催し続けているオーガナイザー「KZさん」が主催している勉強会です。

対戦がメインではなく、世界大会であるWCSをより楽しめるように“英語での対戦やコミュニケーションを学ぼう”という趣旨のイベントです。

講師には過去WCSへの参加を数度経験し、英会話の歴も豊富な「HKさん」が担当されました。過去にもジュニアへレクチャーしていた経験があるとか。本当にポケカ有志の活動には驚かされるばかりです。

 

この会の構成は基本的な知識を教わる「座学」と、そこで得た知識を元にポケカで対戦する「実践」に大きく分かれています。勿論WCSを意識した会なので、実際にWCS2018レギュレーションに対応したデッキを使い、BO3で対戦します。

講師のHKさん曰く“小学生レベルの会話ができればコミュニケーションは取れる!”とのことだったので、複雑な文法やら難しい英単語を覚える必要はありません。

その代わりカードゲームの本質である“コミュニケーション”を重要視して鍛えるべく、恥ずかしがらずにまずはやってみようをモットーに会は進んでいきます。

そう、この会は受け身で教わるだけでなく、自ら会得しに行く場として設けられています。それは開始直後に行われたデモンストレーションが雄弁に物語っていました。

 

主催と講師によるデモ

THEテンプレートのHKさん

イベントが始まると同時に、KZさんとHKさんによるデモンストレーションが行われました。英語のみで対戦をするとどういう流れになるのか、一度通して見てみようということです。

実際に「WCSの会場第一回戦で席に着く」シチュエーションを再現してスタートすると、まず目についたのはHKさんの突出したロールプレイでした。

どこからどう見てもテンプレートの気さくなアメリカ人と言わんばかりのハイテンション。仕草や話し方まで実際にこういう人いるよね? と頷くレベルの人格を演じきっています。

会話自体も流暢な英語で、英語が話せない私にとっては何を言っているか雰囲気でしか分かりません。正直これのインパクトが凄すぎて対戦の内容を忘れてしまいました。

 

安心感のある雰囲気のKZさん

対するKZさんは英語力はほぼないとおっしゃっていたものの、自ら会話を振ったりスムーズに返答していたので、コミュニケーションに不便はなさそうでした。

途中HKさんのレギュレーションミスが発覚した時のツッコミも冴え渡っており、時折混ざるエセ英語でギャラリーを沸かしながら、場は和やかな空気に包まれました。

 

全て見終わってから思い返して見ても、これは私達が公認自主イベントで対戦している風景とさほど変わりありません。使っているのが日本語ではなく英語というだけ。

どこでもポケカという軸がある限りやることは変わらないんだな、と安心したのを覚えています。

これならなんとかなりそう!と思っている矢先に「じゃあ実際に1戦やってみよう」の一声がかかります。やる気に燃えているので羞恥心はありません。やることをやるだけです。

 

やってみよう

しかし、いざ席に着くと“言葉が全く出てこない”。初対面の相手に対する世間話はいくらでも思いつくのに、それを伝える単語が分からないのです。

(これ何て言うんだったかな…?)
(聞いたことあるけど意味が分からないぞ)

自問自答を繰り返しながら行う対戦は全く集中できません。話すことに意識がいってしまい、ゲームメイクを考える余力がないのです。

事前に簡単なゲーム用語のリストは渡されているのですが、いちいち確認することで進行も遅れてしまいますし、簡単なプレイの宣言くらいしか言葉にできません。

こうして、もどかしい状態を解消できないまま最初の一戦は終わりました。

 

座学:ゲームで使う用語

英語のみで対戦を進めることの難しさを思い知ったところで、HKさんによるゲーム用語の解説が始まりました。必要な情報を時折クイズという形で投げかけながら、決して一方的に教えるだけでないように進行していきます。

ここで、ゲームでよく使う用語を一部抜粋して掲載したいと思います。

  • 手札 : Hand(ハンド)
  • 山札 : Deck(デック)
  • サイド : Prize(プライズ)
  • トラッシュ : Discard pile(ディスカード パイル)
  • ベンチ : Bench(ベンチ)
  • バトルポケモン : Active Pokemon(アクティブ ポケモン)
  • ベンチポケモン : Benched Pokemon(ベンチド ポケモン)

※カードの効果で「トラッシュ」する場合は「Discard」とだけ言います
※「サイド」を指す「Prize」は、ポケモンのゲーム本編でトレーナーに勝利した時の賞金を再現している名前だそうです

 

  • たねポケモン : Basic Pokemon(ベーシック ポケモン)
  • 1進化ポケモン : Stage1 Pokemon(ステージ1 ポケモン)
  • 2進化ポケモン : Stage2 Pokemon(ステージ2 ポケモン)
  • サポーター : Supporter(サポーター)
  • グッズ : Item(アイテム)
  • スタジアム : Stadium(スタジアム)
  • エネルギー : Energy(エナジー)
  • 特殊エネルギー : Special Energy(スペシャル エナジー)
  • 技 : Attack(アタック)
  • 特性 : Abillty(アビリティ)
  • 弱点 : Weakness(ウィークネス)
  • 抵抗力 : Resistance(レジスタンス)
  • にげる : Retreat(リトリート)

 

実際のイベントではホワイトボードに簡単な図を書き、そこに当てはまる単語を埋めていく形式で解説されました。

他にも細かいゲーム用語に関しては以下のファイルを参照にしてください。用途の多い単語はそれほど量がないはずです。
→「WCS_バトルディクショナリー

 

また、当然ですが日本と海外ではポケモンやカードの名前も違います。私がよく使う「マッシブーン」は英語で「Buzzwole(バズウール)」、「シロナ」は「Cynthia(シンシア)」です。印象が全く違いますね。

流石に全てのカード名を暗記するわけにも行かないので、自分の使う分だけは英語で言えるようになっておくといいでしょう。

 

座学:盤面の状況説明

一通りゲーム用語の解説が終わると、今度はプレイ中の用語に関する解説が入ります。ここで言うプレイ中の用語とは“自分の行動を具体的に説明する”ものです。

実際に日本で対戦する時はカード名や特性、技名を宣言するだけでゲームが進行できます。それは英語でも変わらず、ゲーム用語とカードに関する単語さえ覚えれば対戦できなくはないはずです。

しかし、ただ「N」と言うよりも「Nを使います」と宣言する方が何をするのか分かりやすく、齟齬がない親切な説明だと思います。進行に手違いが起こらないためにも、使えた方が便利ですね。

ここでも教わったものを一部掲載します。

  • カードを引きます : Draw.(ドロー)
  • ◯◯を使います : Play ◯◯.(プレイ ◯◯)
  • エネルギーをつけます : Attaching Energy.(アタッチング エナジー)
  • ◯◯に進化します : Evolution to ◯◯.(エボリューション トゥ ◯◯)
  • 番を終わります : Done.(ダン)

 

英語でのプレイを体験して分かりましたが、ここまでの用語を一通り使えれば対戦自体は問題なく行えます。何をするか相手に伝わればゲーム自体は円滑にプレイできそうです。

他にも覚えたいものはありますが、ひとまず自分の使うカードに関するキーワードだけ覚えておけばなんとかなるでしょう。

 

さあ、座学が終わったところで再び日本語禁止の実践へと移ります。果たして滞りなく対戦は行えるのでしょうか…

後編へ続きます。

「第1回WCSを楽しむ会」参加レポート:後編

 

 

※レポート中登場した英文及び情報にミスがあった場合、それは全て執筆した私の責任です。確認の上で修正しますので、よろしければご指摘をお願い致します。

※KZさん、HKさんにレポート執筆の許可をいただきました。ありがとうございます。