おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです。
「World Championships」略して WCS。
2019年8月、ワシントンD.C.にて、ポケモンの世界一を決める大会があります。
(※ポケモン以外の世界大会も、WCSと呼ばれる場合があるのでPokémon World Championships 2019と表記するのが正確。)
ゲーム部門(Video Game)
カード部門(Trading Card Game)
ポッ拳部門(Pokkén)
この3つの部門でそれぞれ行われます。
それぞれの部門で、日本人も
世界一をとったり、上位入賞したりと、毎年健闘しています。
今回は、そのWCS、カードゲーム部門について、解説していきます。
WCSのレギュレーション
カード部門では、日本のレギュレーションとは違い、
海外のレギュレーションに合わせて開催されます。
ざっくり言うと、
1.海外で発売されているカード
2.直近2年程度の期間のカード
が使えるルールです。
1.海外で発売されているカード
当然ながら、海外で発行されていない、
日本の最新弾のカードや、プロモーションカードは使えません。
WCSにおける最新弾は、日本のミラクルツイン(SM11)までにあたります。
リミックスバウトよりあとに登場したカードは使えません。
(※SM11までのカードも、一部使えないものがあります)
逆に、日本で出ていない、海外プロモが使えたりします。
2.直近2年程度の期間のカード
日本では、BW、XY、SMと、
シリーズごとに分けて分類され、
レギュレーションの基準とされていますが、
海外では発売時期できっちりと分けられています。
今回のWCSで使えるカードは、
日本で言うウルトラサン・ウルトラムーン(SM5)以降。
カードの左下にBまたはCと書かれたカードです。
Aマーク、つまり
コレクションサン・ムーン~GXバトルブーストまで
のカードは使用できません。
海外でも、再録されたカードは「再録」扱いとなり、
収録弾を再録元のパックに準拠するものとします。
たとえば、SM3Nで登場したグズマ。
これはSM8bで新規SR含め再録されましたが、これはSM3Nのカードとして扱う。
ということ。
こういった再録カードには黄色いAマークが描かれています。
逆に言うと、
この黄色いAマークの入っていない再録カードは、
再録としては扱わず、新規カードとして使用できます。
(ポケモンいれかえ、リーリエなど。)
どのカードが再録されていて、
どのカードが使えるのか、
これはハムさんという方がまとめています。
【外部リンク】Pokémon World Championships 2019 TCG部門 使用可能カードまとめ
WCSで使えないカード
実際に、どんなカードが使えなくなるのか、というと。
SM1
イーブイ
ハイパーボール
ネストボール
タイマーボール
スーパーボール
ククイ博士
ダブル無色エネルギー
こだわりハチマキ
SM2
カプ・テテフGX
ルガルガンGX
アローラロコン
レスキュータンカ
フィールドブロアー
せせらぎの丘
エーテルパラダイス保護区
アセロラ
SM3
グズマ
カキ
ゾロアークGX
SM4
カウンターキャッチャー
グラジオ
カウンターエネルギー
などなど、あげるとキリがないのですが、
結構な重要カードが使えなくなっています。
みなさんが当たり前のように行っている、
「ハイパーテテフグズマ」とか
「とりひきアセロラとりひきライオットビート」だとかが
できなくなります。
既存のデッキがどう変わるか
一番影響を受けるであろう、ルガルガンGX+ゾロアークGXを例に見てみましょう。
これは、
PJCSシニア優勝のルガゾロ。
これをWCSレギュレーションに当てはめると、
コンセプト崩壊。
これはやばい。
できることとできないこと
サーチカード
今までぼくたちは、当たり前のように、
ボール系グッズを使って盤面を整えていました。
しかし、WCSレギュで使えるボール系カードは、
これだけです。(引用元:先述のハムさんの記事より)
進化元のたねポケモンを並べるネストボールはなく、
進化先の非GXポケモンを呼べるハイパー、タイマーもありません。
……どうすればよいのかと。
逆に言えば、
ミステリートレジャーや、ネットボールなど、
条件に対応したポケモンたちは、大いに活躍できそうです。
打点調整
こだわりハチマキ、ククイ博士がありません。
そのため、TAGTEAMを倒すのが大変だったり、
こだわりメットをつけるとかなりの耐久力になったりします。
こういったトレーナーズに頼らずに高打点の出せるポケモンは、重宝しそうです。
ただし、雷デッキにはエレキパワーがあるため、かなり強力です。
グズマ
これがないのがひたすらにヤバイです。
相手のベンチポケモンを能動的にバトル場に呼び出せるのは、
キュウコンとボーマンダとウツボットとカスタムキャッチャーだけ。
ベンチで育ったデカブツをしとめる手段は少なく、
手負いのポケモンに追い打ちをかけることも難しい。
また、自分のポケモンをいれかえる手段にも乏しいため、
特殊状態を回復するのも一苦労です。
デッキレシピ案
日本でのPJCS環境が、ほぼほぼ海外のレギュレーションに似ているので、これを基準に、
デッキレシピを考えてみました。
1人回しもしてないし、メタゲームのめぐりも理解していませんが、
自主大会に出られる際の参考程度に見ていただければ。
レシラム&リザードンGX
PJCSで流行していた、先1カキ型は使えないので、
3〜4月期のブルー型レシリザが主な使い方になると思います。
シティリーグで入賞した、シャロンさんの構築を見てみましょう。
ハイパーボールやネストボールはもちろん、
グズマやククイ、こだわりハチマキなどが使えなくなります。
↓
ブルーや溶接工は使えるので、安定したエネルギー供給、場の準備を優先してみました。
ハプウやプレシャスボールでポケモンに触りやすくしつつ、
トラッシュしたエネルギーを炎の結晶で拾う形。
いれかえ→グズマ→フレアストライク
という既存のゲームプランが組み立てにくいので、
ブルー型ではなく、プレシャスボールデデンネGXでぶん回す型の方が制圧力が高そうです。
ズガドーンGXアーゴヨン
ウルトラスペース、ミステリートレジャーなど、
専用サーチが多いのが特徴のデッキ。
ダメージの管理もしやすく、トップメタに登ると思います。
参考にしたのは、ポケアドさんが取り上げていた、めちゃくちゃシンプルな構築。
↓
カプ・テテフGX、マーシャドーが使えないので、
デデンネGXやハプウでデッキを回していきます。
大きなカマドも強いですが、
ポケモンを並べることの方が優先度が高いと判断し、
ウルトラスペースを採用し、火打ち石を入れました。
ミュウツー&ミュウGX
プレシャスボールがとても強いので、GXを大量に採用したミュウミュウは安定して戦えます。
アローラベトベトンもいないので、無人発電所さえケアすればなんとかなりそうです。
参考にしたのは、みやもっしーさんがJCS3位に入賞した、マツリカ型。
↓
こちらもテテフ、マーシャドーが使えないので、
デデンネ、ハプウで回す形に。
ダブル無色エネルギーの代わりに、溶接工で誤魔化しています。
ハプウとカスタムキャッチャーの相性は良いかなと。
おわりに
世界大会は、深夜になりますが、
twitchなどを用いて、配信されます。
カードプールの知識について知っておくと、
トッププレイヤーの構築の上手さや、
プレイングの理由などがわかるようになるので、
みなさんも、一度遊んでみて、
「このレギュレーションで世界行くのか!」
というのを肌で感じて
観戦してもらえたらな、と思います。
ではではd(℃。)