おはこにゃばちにんこ。

ロロたんぬです。

いよいよ目前に迫った、
ポケモンジャパンチャンピオンシップ2018、通称JCS。

出場者のみなさんは、それぞれの思いを胸に、
大会に臨むことと思います。

さて。
その日本一決定大会直前、
最新弾「裂空のカリスマ」が発売されました。

大会前に新弾が出ると何が起こるかというと……

強いとされるカードがグンと高騰します。

だって、一週間以内に手に入れないと、
大会で使えないですからね……。

さてさて。
グンと高騰しているレックウザGXくん。
今回はその強さを徹底検証します!

 

 

レックウザGXとは

ワザ「ドラゴンブレイク」は、
自分の場の草と雷の基本エネルギーの数ぶん、
ダメージを追加するワザ。
ドラゴンブレイクを使うレックウザGX自身のエネルギーも数えるので、
かなり簡単にダメージを稼ぐことができます。
7エネで210。8エネで240。
進化GXポケモンも一撃必殺です。

ワザをアシストするのが特性「しっぷうどとう」。
“山札を3枚トラッシュ”し、
“トラッシュにある基本エネルギー”を
“このポケモン”につけます。

ドラゴンブレイクの準備をしたり、
別のレックウザGXがドラゴンブレイクを使う時の
ダメージの底上げをしたりできます。

よく勘違いされやすいのは、
「トラッシュする3枚のなかにエネルギーがないといけないのでは?」という点。
この特性は、”山札をトラッシュすること”と、
“エネルギーをつけること”は別であると考えるとおぼえやすいです。

先にエネルギーをトラッシュしておけば、
しっぷうどとうを宣言するだけでエネルギーがつけられます。

GXワザ「テンペストGX」は序盤の体制を整えるのに便利。
手札をすべてトラッシュし、山札を10枚引く!
単純明快にして、とても強いGXワザです。
特に、2進化ポケモンとレックウザGXを組み合わせたデッキなら、
ふしぎなアメと2進化ポケモンを無理やり引いてくることも可能!

 

この力強さ溢れる3つの能力をもつレックウザGX、
次は実際のデッキレシピを参考にしながら、
3つの指標とともにその強さを紐解いてゆきます。

 

ピーピーマックス型(万能タイプ)

ドラゴンブレイクのダメージを、
ピーピーマックスのエネルギー加速で担保した型。
ポケカ四天王のスズキナオト選手が
公式ページで紹介していたのもこのタイプ。
レックウザGXの相方ポケモンを問わないので、
かなり構築の幅を広げることができます。

評価

疾風怒涛度 ★★★★☆
ドラブレ度 ★★★☆☆
テンペス度 ★★☆☆☆

ピーピーマックスを決めるために、
デッキのエネルギーの数を能動的に増やすことができ、
しっぷうどとうを使う時に、
トラッシュにエネルギーを置きやすいです。

ただし、ドラゴンブレイクの最大ダメージは、
ピーピーマックスの結果次第となり、安定感に欠けます。
そのため、ラティアス◇やライコウでの加速が必要になります。

デッキ内のカードが単体で活躍するカードばかりなので、
テンペストGXで無理やり手札を10枚にしたい場面は少ないです。
そのため、テンペス度は低め。

長所と短所

このデッキの長所は、その速度。
しっぷうどとう+ピーピーマックスによって、
1ターン目から暴力的に動くことができ、
相手の場が整う前から速攻をしかけることができます。

このデッキの短所は、
スタートしたポケモンが往生してしまいがちな点。
ピーピーマックスはベンチにエネルギーをつける効果だし、
レックウザGXがバトル場でスタートしてしまったらしっぷうどとうが使えない。
テンペストGXを使いたいデッキでもないので、
最初にレックウザGXが出てしまうとかなり辛いです。

クワガノン型(防御タイプ)

クワガノンの特性「ストロングチャージ」を使って、
山札から草エネルギーと雷エネルギーを加速し、
ドラゴンブレイクのダメージを跳ね上げる型。
場にいるクワガノンの数だけストロングチャージできるので、
一気にドラゴンブレイクのダメージを稼ぐことが可能。

評価

疾風怒涛度 ★☆☆☆☆
ドラブレ度 ★★★★★
テンペス度 ★★★★★

山札からエネルギーを加速するデッキなので、
しっぷうどとうは相性が悪いです。
ふしぎなアメがトラッシュされてしまう場合もあるので、
しっぷうどとうに頼らない試合運びがしたいです。

その代わり、ストロングチャージによって確実に
ドラゴンブレイクのダメージを稼ぐことができるため、
エネルギーの数に困ることがありません。
気をつけたいのは、ゲーム終盤の「山札にエネルギーがない状況」。
ストロングチャージができないと、
ドラゴンブレイクのダメージが増やせません。

クワガノンを進化させるために、
テンペストGXはとても相性が良いです。
10枚引けば、ふしぎなアメとクワガノンがだいたい手札にくるので、
次の番に安定してドラゴンブレイクまでつなげることができます。
Nはやめてね!!!!!!!!

長所と短所

このデッキの長所はその耐久力。
エネルギー加速の要であるクワガノン自体のHPが高く、非GXポケモンであるため、
グレイシアGXで止まらなかったり、グズマで呼ばれて倒される場面が少ないです。
余ったストロングチャージの対象をクワガノンにとることで、
ドラゴンブレイクのダメージを安定して保つことができます。

このデッキの短所は、2進化デッキゆえの事故。
クワガノンが進化できなければドラゴンブレイクがイマイチ。
序盤にエネルギーを引きすぎたり、回収カードがトラッシュされてしまったりすると、
終盤にストロングチャージぶんのエネルギーがなくなってしまいます。

ミロカロス型(爆発型)

ミロカロスの特性「エナジーグレイス」によって、
トラッシュのエネルギーをレックウザGXにつけて戦う型。
相手にサイドをとらせてしまうことがデメリットだが、
先日行われたポケカメモ杯にてエリートトレーナーと組み合わせる型が入賞。
一躍トップ構築として注目されることになりました。

評価

疾風怒涛度 ★★★★★
ドラブレ度 ★★★★☆
テンペス度 ★★★★☆

とにかくエネルギーをトラッシュに送りたいデッキです。
そのため、しっぷうどとうの活躍が必須。
バトルコンプレッサーであらかじめ
エネルギーをトラッシュしておくだけでなく、
しっぷうどとうでもエネルギーをトラッシュすることで、
ミロカロスのエナジーグレイスの準備をします。

ミロカロスのエナジーグレイスは、
クワガノンのストロングチャージよりも、
つけられるエネルギーの枚数が1枚多いです。
そのため、クワガノン型に比べて、
2ターン目につけられるエネルギーの数が多いです。
サイドをとられてしまいますが、
爆発力のあるドラゴンブレイクが期待できます。

テンペストGXの重要性も大きいです。
進化デッキであるため、ミロカロスを手札に加えることはもちろん、
手札のエネルギーをトラッシュすること、
エリートトレーナーも手札に加えたいことから、
後攻をとったらテンペストGXから展開を始めたいところ。

長所と短所

このデッキの長所は、相手の動きをかなり制限できること。
2ターン目にエナジーグレイス→エリートトレーナーの
コンボを決めることで、相手の手札を3枚にしながら、
180ダメージのドラゴンブレイクを決めることができます。
相手は、次の番にレックウザを倒すことができなければ、
今度は210ダメージが飛んでくる恐怖に怯えることになります。

また、他の2つの型に比べて、
バトルコンプレッサーの相性がものすごく良く、
エネルギー以外にも、
サポートをトラッシュすることで、
バトルサーチャーの回収先の選択肢を増やしたり、
終盤で必要のないカードをトラッシュすることで、
相手からのNによる事故率も下がります。

このデッキの短所は、もちろんサイドが取られてしまうこと。
エナジーグレイスに頼りすぎると、
レックウザGXが2回きぜつするだけで負けてしまう場合があります。
その時、相手の動きを止めるためにエリートトレーナーを使うのですが、
これで相手が止まらなかったら死期を早めているだけになってしまいます。
かなり博打要素の強いデッキとなっています。

総評

レックウザGXの主要3デッキを紹介しましたが、
ここでは、3つのデッキの共通点を挙げていきたいと思います。

・同じレックウザGXが
2回ドラゴンブレイクを言えればほぼ勝ち

レックウザGXと似たようなワザ性能をもつたねポケモンGXに、
カプ・ブルルGX、ウルトラネクロズマGX、ネクロズマGXがいます。
これら3匹はGXポケモンを倒す時、エネルギーをトラッシュすることになり、
エネルギーを再度溜め込む必要があります。
しかし、レックウザGXは場のエネルギーを維持しながら
180ダメージ以上を狙うことができます。
一度180ダメージを出してサイドをとれたレックウザGXが、
次の番に210ダメージを出せれば、
あとは次に準備しているレックウザGXがもう一度大ダメージを出すだけです。

・HP180はやや打たれ弱い

ゾロアークGXやウルトラネクロズマGX、相手のレックウザGXなど、
180ダメージを簡単に与えてくるデッキは多いです。
そのため、闘魂のまわしやパラレルシティの採用が不可欠です。
2回めのドラゴンブレイクを目指すために、
レックウザGXを生かす手段を採用しましょう。

・苦手な相手も多い

戦えるポケモンがレックウザGXしかいないため、
そのレックウザGXが1撃で倒されたり、
ドラゴンブレイクを非GXポケモンに対して使わざるを得なかったり。
レックウザGXを倒すために構築されたデッキに対して、
その相性不利をひっくり返す手段が少ないことが欠点と言えます。

いかがでしたでしょうか。

新弾環境を研究する時間が取れない中、
何かの手助けになれば幸いです。

ではでは。