おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです。

今回、ロロたんぬは、
エレキマスター決定戦に参加しました!

タイプマスター決定戦は、
ずんだもちとーまさんが開催しているイベントです。

「指定されたタイプのみ」でデッキを構築し、
そのタイプ使いで1番強いヤツを決めようぜ!
というイベント。
これまでグラスマスター(草)、
ファイアマスター(炎)、
アクアマスター(水)と開催されています。

ずんだもちとーまさんは、
ロロたんぬが「ポケモンカード新人戦」や
「疾風怒濤杯」を開催する際に
一緒に協力してくれたオーガナイザーの1人です。

これまで開催された、
タイプマスター決定戦は予定が合わず
参加できていませんでしたが、
今回「エレキマスター決定戦」の開催タイミングと、
新カード、ロトムVSTARの封入タイミングが
奇しくも重なったため、

ロトム大好きロロたんぬは、
「実質ロトムマスター決定戦じゃね!?!?」
と、予定をこじ開けて参加することにしました。

自分のデッキはロトムVSTARで決まりであるものの、
せっかく参加するのだから、
ちゃんと勝てるようにしたいなと思い、
少しばかり考察をすることにしました。

環境予想図をつくる

そもそも
「タイプ統一環境」
なんてものはありませんので、

自分で作るしかありません。

とりあえず強そうなデッキを
一つ考えて、
そこから脳内環境を構築することにしました。

強そうなデッキ①-1
モココ軸雷バレット

真っ先に思いつくのは
やはり「エレキダイナモ」モココ。

雷エネルギーが採用されるのなら、
どんなデッキにも出張できます。
アタッカーは後々考えるとして、
これは念頭におくべきデッキの
1つであることは間違いありません。

強そうなデッキ①-2
パチリス


「からくりサンダー」パチリスは、
非ルールの中でも頭ひとつ抜きん出た火力です。
タイプ統一をするとどうしてもVポケモンのアタッカーを起用しがちになるので、
非ルールでサイドが6枚取られるまで、
6回必ず戦えるデッキは、
確実に環境に食い込んできます。

これら2つのデッキを考えた時に、
頭をよぎったポケモンがいました。

強そうなデッキ②
ジバコイルVSTAR


VSTARパワーワザ「エレクトロスター」で
90ダメージを2匹に割り振ることができます。
先に挙げたモココもパチリスも、HPが90以下なので、
サイドが2枚取られるだけでなく、
システムの根幹が崩れることになってしまいます。

しかも。

エレキマスター決定戦では、
「なみのヴェール」マナフィを使って
ベンチを守ることができません。

さらに。

ジバコイルVSTARの2枚抜きが強いことに気がついたあと、
「他にも2枚抜きできるやつおるな?」と気がつきます。

ゼラオラVとサンダースVMAX。

この2匹も、パチリスやモココに対して優位です。

しかし、
ジバコイルVSTARやゼラオラV、サンダースVMAXには短所があります。

強そうなデッキ③
高耐久・高火力デッキ

ジバコイルVSTARの通常ワザ「マグネグリップ」は
雷無無180ダメージです。
ダブルターボエネルギーやこだわりベルトを考慮すると、
160〜210の振れ幅です。

ゼラオラVやサンダースVMAXに至っては、
バトル場には100ダメージしか与えられません。
ゼラオラVには「V進化」という手段はありますが、
ゼラオラVMAXでも240がせいいっぱいです。

こういう中打点は、
Vポケモンでしっかり受けつつ、
260〜360ダメージを出せるようにできれば、
サイドレースで優位に立てます。

パッチラゴンVMAXによる高耐久や、
ライチュウV、パルスワンVMAXなどの青天井が
これに当たる気がします。

ここで、脳内環境がひとつ出来上がりました。

①パチリスやモココを使った、
 非ルール軸のデッキ

②①を倒すためのベンチ狙撃デッキ

③②を受けきれる、大味なデッキ

脳内的には①<②<③<①
な感じで三つ巴になっている状態です。

ロトムVSTARの立ち位置

さて、
ロトムVSTARは①,②,③
どれに属するかと言えば、
青天井系なので、③になります。

特に、③の例に挙げた
ライチュウVやパルスワンVMAXと違って、
高火力を出すのに準備の時間がかからず、
テンポ良くサイドを取っていけます。

ここで、
ロロたんぬに一つ懸念が生まれます…

(もしかして、ロトムVSTARって
 この環境かなり上位なのでは……)

まじでロトムマスター決定戦になるかもしれないので、
気が抜けなくなった上に、
ロトムデッキが唯一無二じゃなくなりそうなのが残念…

とは言え、
せっかくロトムVSTARを活躍させるチャンスなので、
頑張ろうと思います。

ロトムVSTARの弱点

真っ先に挙げられるのが、HPの低さです。
たねがHP190、進化してもHP250と、
ほかのVポケモンに比べるとかなり水準が低いです。

ジバコイルVSTARに有利と言っても、
先攻こだわりベルトつき「マグネグリップ」を受けてしまうと、
ピッタリきぜつしてしまうほど。

また、
たねVの扱いやすさ筆頭のライコウVにも、
ベンチフル展開の「ライトニングロンド」が
こだわりベルトつきで250で、
これもVSTARがピッタリきぜつです。

そのため、HPの低さをカバーできるような構築が必須です。

ライコウVに勝つために

簡単な話です。
ロトムVSTAR以外にポケモンを出さなければ、
「ライトニングロンド」のダメージが下がり、
耐えることができるようになります。

…まぁ。
エレキマスターではなく、
ロトムマスターを目指す身としては、
むしろ因果は逆転していて、
「ロトム単デッキで組んだら、
 なんかライコウに負けなくなったわ」

というイメージなんですけどね。

先攻ぶんまわりジバコイルVSTARに負けないために

単デッキにすると、
どうしてもバトル場がロトムVになってしまうので、
「先2こだわりベルトつき『マグネグリップ』」は
確実に負けです。

考えられるのは2つ。
・大きなおまもり(タフネスマント)を採用する
・ロトムV以外のポケモンを採用する

ロトムVSTARのワザ「スクラップパルス」のことを考えれば、
大きなおまもりを採用するのが手っ取り早いのですが、

エレキマスター決定戦的には、
大きなおまもりの採用はナンセンスだと感じました。

仮想敵は、
・パチリスの(180〜210)
・ライコウVの(120〜210)
・ジバコイルVSTARの(160〜210)
・ゼラオラVの(100+160)
・サンダースVMAXの(100+100)
・パッチラゴンVMAXの(60+120)
・ライチュウVの(180,240,300)
・パルスワンVMAXの(30×)
・ロトムVSTARの(200,240,280)
であり、
HP250をワンパンできないポケモンには必要がなく、
250を出せるポケモンは280も簡単に出せます。

この中で大きなおまもりが有効に働くのは、
ゼラオラVの100+160を耐えたり、
ライチュウVやパルスワンVMAXに+1エネを要求したりできる程度で、
かなり限定的です。

タフネスマントも同様で、
ロトムVのHPを190から240に増やしたところで、
先2で耐えたいワザは多くありません。

というわけで、
「ロトムV以外のポケモンを採用する」方向で検討します。

採用するのはもちろん、
「ルールを持たないロトム」です。
非ルールなら、きぜつしても、
取られるサイドが1枚なので、
この非ルールロトム以外に、
ロトムVを3回倒さなければならないことに
代わりはありません。

非ルールのロトムは、
・特性「ロトチョイス」をもつ
・ワザ「びっくりショート」でパチリスに強い
・ワザ「オーバーホール」で手札を潤沢にできる
このあたりから選択していきます。
スタンダードのロトムは種類が多くて嬉しいです。

ただし、
どれもロトムVとの相性はあまり良くないです。
序盤の「ロトチョイス」で選びたい、
「ロトム」グッズのひとつロトムじてんしゃは、
特性「そくせきじゅうでん」とケンカしますし、
別のロトムのワザ「オーバーホール」も同様です。
「びっくりショート」は対パチリスでしか使わないので、限定的すぎます。

1番活躍のチャンスがありそうなのが、
「ロトチョイス」ロトムなので、
これを採用することにしました。
ロトムじてんしゃの方が引ける枚数が
多いこともあると思うので。うんうん。

ふうせんを多めに採用して、
後攻最初の番はロトムVにげる→ロトムをバトル場に置きながら、
ロトムじてんしゃや「そくせきじゅうでん」で2ターン目に備える
という動きを目指します。

エレキマスター構築で、
「先2ボス+190ダメージ」
出せるデッキがあったらめちゃくちゃ褒めます。
ぜひ教えてください。

デッキ構築

というわけで採用するポケモンが決まったので、
構築したのが、以下です。

とりあえず、
「2,3ターンで最大限にダメージを引き出す」
ことを意識して構築しました。

ツールボックスについては、
「ポケモンのどうぐを増やした方がリソース管理が楽」
を理由に不採用です。

そのかわりトレッキングシューズを採用して、
サポート、ロトムに触れるようにしています。

使用感、対策カードの採用

ロストゾーンのギミックでも
トレッキングシューズを試したことがあるのですが、
思っている以上に噛み合いは悪く、
不要なカードをめくることが多かったです。

また、「へんかんスター」による展開で、
どんな状況からでも、
そのターンにやりたい動きは
完遂できているような気がしました。

そのため、思い切って
トレッキングシューズと、サポートを減らして、
「ポケストップ+ポケギア3.0+博士の研究」
だけでデッキを回すことにしました。

ヒガナも、デンボクも、
博士の研究の代わりにはなり得ないためです。

この着想は、
CL MISOJIで使用した、
ウッウヤミラミデッキから得ました。
アクロマの実験を絶対使いたいやつ。

トレッキングシューズ、ヒガナ、デンボクout
→ポケギアin
でデッキの枠に余裕ができたので、
その枠で対策カードを採用することにしました。

「へんかんスター」でたくさん山札が引けると言っても、
手札が潤沢じゃないと、トラッシュできる選択肢がありません。

そのため、下手な妨害カードでは、自分の首をしめるだけです。
そこで、「山札を引きながら相手を妨害できる」セイボリーに着目しました。

青天井が持ち味のこのデッキで苦手な相手は、
パチリスで戦ったり、モココで動いたりしてくる、
非ルール軸のデッキです。
盤面が完成してしまうと、ひっくり返す手段に乏しいです。

セイボリーなら、
「からくりサンダー」のダメージを根本から減らしたり、
モココを残すか、アタッカーを残すかの選択肢を迫ることができます。

デッキの求めるサポートとして、
十分な役割を与えられています。

対策カードとしてもう一つ、
ツールスクラッパーの追加を行いました。

ロトムデッキにおけるツールスクラッパーは、
相手のポケモンのどうぐをトラッシュするだけでなく、
自分のポケモンのどうぐをトラッシュして、
ダメージを増やすことができます。

もともと2枚入れていましたが、
対ロトムミラー戦において
「学習装置をトラッシュさせる」ことの
重要度は極めて高く、
セイボリー同様、能動的に使えるカードとして、
多投することにしました。

こんな感じ。

脳内でしか環境を構築できていませんが、
想定しうるデッキへの解答を用意できたかなと。

ロトムVSTAR 4
ロトムV(S11) 4

推し。
スタート率をあげることと、
進化しやすさを考えると、4-4採用です。
ハイパーボール多めなので、4-3でも良いですが、
HPをあげる意味でも確実にV進化はしておきたいです。

ロトム1

推し。
先述のとおり、初動の展開の補助と、
先攻と後攻のサイドレースをひっくり返すための1枚。
通常イラストが1番可愛い…!
けどkirisAkiさんイラストも捨てがたい。
いつも迷う。

基本雷3
スピード雷4

ちょっと少なめですが、
基本的に学習装置で使い回すので、
総数としては問題ありません。
ただ、先攻2ターン目から戦いたいデッキであるため、
少し難のある構築であることは認めざるをえません。

博士の研究4
セイボリー2

とにかく山札を引くことしか考えていません。
ボスの指令を入れていないので、
終盤に非ルールアタッカーを挟まれると厳しいですが、
脳内サイドレースでは非ルールを挟まれても
勝敗までのターン数は変わらない想定です!どん

ポケストップ4

手札を雑に増やしたり、
エネルギーやサポートなどを使いたい場面で
無理やりさわりにいきます。
相手が採用していたり、逆に利用されることを考えて
少なめにしていましたが、
これがないと始まらない構築になっていたので、
4枚に増やしました。

ハイパーボール4
クイックボール1

ロトムVSTARに進化できないと困るのです。
ロトムでスタートしない限り、
ロトムVは場にいるので、
「そくせきじゅうでん」から展開します。
終盤はどうぐをトラッシュするのにも使えます。

ツールスクラッパー3

先述のとおり、
相手の妨害にも、自分の打点アップにも使えます。
使い終わった学習装置をトラッシュするだけで+40。
そのあとにこだわりベルトをつければさらに+30。
使い勝手の良いカードです。

ポケギア3.0 4
スマホロトム1
エネルギー転送2

ポケストップでさわりたい人たち。
エネくじは期待値が低いので、
確実にアクセスできるエネルギー転送。ここは好み。

ミラージュゲート1

後攻から先攻へまくるための1枚。
1枚でもエネルギーがつけばテンポは取れます。
博士の研究でぶった切ることの方が多いです。

学習装置4
こだわりベルト4
ふうせん4

ポケモンのどうぐ確定枠。
ふうせんはトラッシュされるために入っていますが、
立ち上がりが遅れた時に
ロトムをバトル場に出すための
入れ替え札として重要です。

ツールジャマー3
からくりアーム2
ビッグパラソル1

1番難しいところ。
ツールジャマーは
5枚目以降のこだわりベルトとして使ったり、
相手のふうせんつきモココを牽制したりできます。
からくりアームやビッグパラソルは、
雷タイプに多いマヒを対策できます。
特にからくりアームは、
モココ軸に確実に採用されそうなゼクロムに対して、
後からマヒをケアできるので、
相手のプレイングを誘導できます。
これはビッグパラソルにはできない動きです。
逆にビッグパラソルは、
一定数いるであろうパッチラゴンVMAX対策に
必要なので、0枚にはできません。

脳内たちまわり

vsモココ雷バレット

アタッカーは非ルールを想定。
まず先攻を取る。
セイボリーを使いながらテンポをとる。
基本的にトラッシュ2枚でほとんどのポケモンが倒せるので、
無理に山札を引かずに、
ツールジャマー、からくりアーム、ビッグパラソルを大事に使う。

サイドレースは
自分が0-1-1-1-1-1-1を目指す間に、
相手に0-0-2-0-2-0-2で動いてもらう。

vsジバコイルVSTAR

とにかく先攻をとってサイドレース0-2-2-2をめざす。
ジバコイルVSTARを採用する場合、
相方はライコウVやクワガノンVなど、
低コスト中火力になることが想定されるので、
しっかりと1撃を耐えることを意識する。

vsゼラオラV

100-160を2回うまく使われると260-260になってしまい、
4枚抜きされてしまうので、
ぜひ先攻をとってそれは避けたい。
同じく0-2-2-2をめざすことになるので、
相手に0-0-2-2-2を押し付ける。

vsライチュウV・パルスワンVMAX

盤面が完成した場合、お互いに息切れすることはない。
先にサイドを取り始めた方が勝つので、
先攻をとってしっかりサイドを取りたい。
モココ型ならセイボリーをちゃんと使う。

vsロトムVSTAR

とにかく先攻をとる!
モココ型ならセイボリーを使うことを念頭におきつつ、
学習装置型はツールスクラッパーで対策をする。
先にサイドを取った方が勝つことは変わらず!
先攻をとる!

vsクワガノンV

グッズが多めなのであまり相手をしたくない。
とはいえこちらは博士の研究や「へんかんスター」さえ使えれば240をかまえることは難しくないので、
「パラライズボルト」を2〜3回使われる間にトラッシュを蓄える。

vsピカチュウV-UNION

残りサイド4以上残ってる時に出てくると多分負け。
「でんじしょうがい」はダメージが高く、
ロトムVSTARが2回で倒されてしまうので、
1枚目がトラッシュに見えた時点で
いつでも300ダメージを出せるような動きを想定する。

…と、
ここまでが前々日譚。

フリー対戦で上記のデッキを使用したところ、

ポケストップ!
ロトムVSTAR!博士!エネルギー!
ポケストップ!
ロトムVSTAR!博士!どうぐ!

みたいな落ち方をして大敗。

こりゃ信頼ならんわ…

ということで、
前日夜に急遽変更。

ポケストップをあくのとうに。
ロトムミラーを想定すると、
相手のポケストップが利用できそうです。

あくのとうにしても、
「初手エネルギーさわれない問題」
は根深かったため、

ええい、ままよ!

エネルギー転送とポケギア3.0を全部ウッウロボに!

うおおおおおおおお!!!

大会結果

・初戦
後攻
vsあくのとう型ロトムVSTARほぼ単
まさかのミラーマッチ
エネルギーの張り間違え等から拾わせていただく。
辛くも1勝

・2戦目
後攻
vsロトム…と思いきやモココバレット。
こちらが1-2-2-2と取る間に
サイド2-2-2で取られて負け。

・3戦目
後攻
vsロトムVSTARほぼ単
先2ボス、ベンチ学習装置で完璧な立ち回りをされるも、
後2キバナ、ツールスクラッパーで完璧な返し
まあテンポ通りに進むと先攻が勝つゲームなんですよね。

・4戦目
後攻
vsロトムVSTARほぼ単
後攻から「そくせきじゅうでん」2回使ってからのスタートという立ち上がり、
相手がグッズ足りないうちにサイド5枚取れたけど山札が0になって、
博士の研究が使えなくなりトラッシュしきれず負け。

・5戦目
先攻
vsゼラオラ+マルマイン
先2でゼラオラ倒して、
マルマイン爆破+非ルール+ゼラオラと倒して
サイド0-2-2-2で勝利。
先攻なら毎回こうなんだけどなぁ…

というわけで、
サイド差で28位と結果振るわずでしたが、
まじでロトムだらけでした。
すげぇよ。ロトム。
お前がエレキマスターの環境だ。

ではではd(℃。)