コンセプト(1)

セレビィVMAXを 使いたいよっ

 

新弾『漆黒のガイスト』に収録されている「セレビィVMAX」を使ってみたかった。

セレビィは金銀時代から、なかなか思い入れのあるポケモンだ。「劇場版ポケットモンスター ココ」という神映画にも登場したし、あと、らっきょみたいでなんか可愛い。

スペシャルアートもいいよね~

そんなセレビィの新カードが出た。

VMAXで回復特性が出たのは初めてで、4体並べると毎ターン全体80回復というすごい回復量になる。
300ダメージをもらっても、4ターン後には完全回復している。

VMAXを4体並べるのはかなり至難の業だが、ワザでダメージを与えつつポケモンを持ってこられるので非常に並べやすくなっている。
とれも良いデザインのポケモンだと思う。

しかし現実はそう甘くなく、ボスの指令やベンチ攻撃などで簡単に突破されてしまうのがポケモンカードの常だ。危ないときに自発的に他の手段で回復したい。
モミは森出身なので良さげだが、エネルギーの工面はそこまで得意ではなさそうなので厳しいかもしれない。チーズやタオルではちょっと足りない気がする。
100くらい回復させるカードはないものか…。

100くらい…。

 

あった

比較的最近のカードなのに全然使われていないカード。「シュートスタジアム」。
結構いい感じのことが書かれているようにみえるが、このカードの欠陥としては、「ダメージを受けるのはだいたい進化後」ということだ。

今日び、220程度のHPでは簡単にワンパンされてしまう。回復したいポケモンは大体300以上HPがあるポケモンなのだ。

そこでもう1枚、このカードである。

一度ベンチに引っ込み、他のVMAXが戦っている間に退化⇒進化をすることで100回復できる。
山札に進化先が戻ってしまうのがこのカードの難点だが、「ダイプラント」ですぐに手札に戻せるので、非常に噛み合っている。

退化しているうちに狙われることもあるかもしれないが、まあサイドを2枚しか取られていないので大目に見よう。

何より、退化という性能がとてもセレビィっぽい。

何より、退化という性能がとてもセレビィっぽいのだ。

これをまとめたのが冒頭の5枚のスライドである。

どう見てもマオ&スイレンというカードが強いだけのような気はするが、コンボが綺麗なのでその気持ちは忘れてほしい。

コンセプト(2)

まあ回復デッキのさだめとして、そこまで永久に耐久することは不可能であることが多い。このデッキでいうと、マオ&スイレン、シュートスタジアム、退化スプレーZのどれも枚数に限界のあるカードなので、永久に耐久し続けることは実際難しい。
実際に組んでみるとわかるが、コンボを決める前にきちんとデッキを動かすカードを入れると、あまりコンボパーツは入らない。
せいぜい1回きりのコンボのためにデッキの枠を5~7枠近く取ってしまうのはすこしナンセンスだ。

そんなときセレビィのカードをおもむろに検索していたらこんなカードがあるのを思い出した。

ストーリーがあってとても良い

有田先生のイラストももちろん良く、甲乙つけがたい

エバーグリーンGXの効果は、トラッシュにあるカードをすべて山札に戻せる。
回復デッキはリソース勝負になることが多いが、このワザをはさむことで、相手の方がはやくリソースが尽きるはずだ。

問題のエネルギーに関しては、新しいセレビィVが、手札のエネルギーを何枚でもつけられる「わかばのまい」というワザを持っている。
このワザはまさにセレビィ&フシギバナGXを動かすためにデザインされたワザだといっても過言ではない。

また、構築済みフシギバナデッキに入っているセレビィも、山札からエネルギーを引いてこられる「もりのさんさく」という特性をもっているためこれまた噛み合いがよい。

え???4種のセレビィが醸し出す森のハーモニーじゃん!!!!!

このとき今回のたいマックスの勝利を確信した。

デッキレシピ

おしゃれポイント
(ポケセンキョウトのスリーブにセレビィが描かれていたのでこれにした。トウホクのスリーブにも描かれているが、キョウトのがセレビィっぽいだろう。
コインはポケモンカード☆VSシリーズのコインがオリジナルの色のセレビィコインだが、持ってなかったのでオコヤの森のセレビィにした。最近出たやつだけどなかなかレア。
エネルギーは頑張って1枚でもいいからセレビィエネを入手してほしい。影エネに描かれている貴重な8種類のポケモンのうちの一匹なので。)

解説

ポケモンはセレビィたちを入れても10枚にしかならなかったので、展開補助としてヒメンカ→ワタシラガのラインを採用した。
セレビィVとワタシラガがエネルギーをサポートしており、ヒメンカとセレビィVMAXがポケモンをサポートできるため、どちらか足りないほうを補うことができるのもとても美しい。

一応タッグコール型にしたが、セレビィVでもヒメンカでもどちらでスタートしても結構強いので、ボールを多めに入れるのもいいかもしれない。
シロナ&カトレアで使いまわしたいサポートもべつにマオ&スイレンくらいしかないので、グズマ&ハラでスタートできるとやや強いかなーという感じ。

あとは、セレビィにはなるべく大きなお守りを貼りたい都合上、逃げるを繰り返していくとエネルギーが減っていくが、リサイクルエネルギーを使うことでそのリソースを工面できるのが素敵。

やはり時代はサステナビリティなのである。

反省会

もともとのセレビィVMAXのカードデザインが良いため、予想通り並ばせることができた。
退化のギミックに関しても、マオ&スイレンで良いのでは感はありつつ、それなりに機能した。

問題は、ただ一つ

セレビィ&フシギバナGXにエネを貼る暇がない

なるべく早くセレビィVMAX×4の盤面を作るため、最初の加速ではセレビィにエネを付けていく。
その後は毎ターンリサイクルエネを貼っていくため、基本的にセレビィVMAX以外にエネを貼れるターンがない。

途中でわかばのまいを挟んでどうにかしようと思っていたが、ここまでせっかく相手にサイドを取らせないように立ち回っているのに、対戦の終盤にHP190をバトル場に放置しておくというのはナンセンスすぎる。ポケモンは基本的に進化後のほうが強いのだ。

あと、手札に5枚もエネはない。ワタシラガでは1枚足りない。もうだめだ。

ということでコンセプト部分は崩壊した。実際に回してみることの大切さ。センキューリモートポケカ&マイフレンド。

デッキレシピ改良版(こっちで遊んでください)

ひとし君/わかる君で遊んでみよう! … 8x8cxc-H1j0dF-D84cc4

ということで、↑のデッキから機能しなかった部分を抜いた。
セレビィ&フシギバナを抜いたし、シュートスタジアム&退化スプレーも抜いた。
すると枠がめちゃくちゃ増えた。なんだこれ。

ということで入れたのがこのカード。ハハコモリ。
ダメージ軽減と回復は非常に相性が良い。

「ダイプラント」で進化先を持ってこられるので、あせらずゆっくり進化しよう。
相手の出せるダメージによっては必要ないこともあるので、セレビィ/ワタシラガ/ハハコモリのどれを優先して育てるべきか考えてプレイしよう。

それなりに強くて楽しいレシピになったかなと思います!