おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです!

今日は!タイプマスター決定戦というイベントが
都内某所で開催しております!

タイプマスター決定戦とは、
与えられたポケモンのタイプだけを用いてデッキを構築するルール。
今回は悪タイプ限定構築のダークマスター決定戦です!

ロロたんぬは参加できておりませんが、
環境考察をなんとなくしてみたので、
脳内をみなさんに共有したいと思います。

①とりあえず強いポケモンを考える

真っ先に思いついたのが、
ムゲンダイナVMAXです。

悪タイプだけでデッキ組め!って言われたら
100人中98.5人くらいまず最初に思いつくのはこれだと思います。

デッキを回すエンジンであるクロバットVが
能動的に採用できて事故りにくく、
VSTARが倒せる火力で制圧力も高い、
HPも高水準なので、倒されにくい。

前回のロトムVSTARにたどり着くよりも先に、
「とりあえずムゲンダイナ選んどけば安定」
という感じが滲み出ている環境です。

②とはいえ、メタゲームは考えておく

その他にも、強力なポケモンは多いです。
・ムゲンダイナに有利なゲンガーVMAX
・特性を使えなくさせるガラルマタドガス
・取られるサイドが2枚で高火力なヒスイダイケンキVSTAR
・相手の手札を減らせるカラマネロVMAXなど

ゲンガーVMAXは、
Cレギュのスタンでも見かけたポケモンV・GXメタです。
ポケモンVを多く並べがちな
ムゲンダイナVMAXにわかりやすく対抗できます。

ガラルマタドガスは、
「ムゲンゾーン」を無力化できるので、
こちらもわかりやすく採用できます。

ヒスイダイケンキVSTARは、
ムゲンダイナに倒される危険があるものの、
うまく数字を足し算できれば、
サイドレースにおいて有利に試合が運べそうです。

カラマネロVMAXは、
まっすぐに戦うムゲンダイナVMAXに対して、
トリッキーに戦うことができつつ、
ベンチに多く展開されそうなクロバットVを
効率よく対処できそうです。

こんな感じで、
「ムゲンダイナVMAXに対して強いこと」や、
「ムゲンダイナVMAXにはできないこと」
をあわせて検討していけば、
当日使いたいデッキが見えてくる気がします。

③ムゲンダイナVMAXにできないこと

ムゲンダイナにできることは、
とにかくバトルポケモンを
270〜300ダメージでぶん殴ることなので、
対抗して、できないことを考えていきます。

ムゲンダイナVMAXにできないこと、
それができるデッキなら、
勝機はあるのではなかろうかと。

・ベンチ狙撃ができない

バトル場を倒すことしかできないムゲンダイナVMAX。
前回のエレキマスター決定戦における、
「エレクトロスター」ジバコイルVSTARのような「相手のシステムポケモンを倒す」動きができません。
逆に言うと、
「270ダメージを耐えるポケモンVMAXに、あと60〜70与える方法がない」とも言えます。

悪タイプでベンチ狙撃といえば、
「おいうちクロー」マニューラがいますが、
50ダメージ以上が見込める狙撃ができる悪ポケモンは、
本当にこれだけです。
せっかく「なみのヴェール」マナフィがいない環境なのに、
「クロバットVに180ダメージどーん!」みたいなことができないのが残念です。
また、20〜30のバラマキを毎ターンすることも難しく、
強いて言えば「うずまくわざわい」アブソルが
かろうじて全体に10ダメージをばら撒ける程度です。
この戦い方でムゲンダイナVMAXを倒すのは難しそう。

・エネルギートラッシュができない

過去のムゲンダイナVMAXデッキを見てみると、
「クラッシュハンマーで1ターン稼ぐ!」
という勢いのデッキはいますが、
「何度もエネルギーをトラッシュして、相手の動きを阻害する」ことはできないようです。

最近では、「はかいのさけび」イベルタルが
ミュウVMAX対策で使われていましたが、
今回のムゲンダイナVMAXデッキは、
基本悪エネルギーが主体。
ハイド悪エネルギーはありますが、
ダブルターボエネルギーはほとんど使われません。
Vガードエネルギーが候補にあがりそうなくらい。
妨害に寄せたデッキを作るのも難しそうです。

・ロックをかけられない

同じ考え方で、
アタッカーだらけのデッキのムゲンダイナVMAXでは、
「相手のバトルポケモンをにげられなくする」
といった、エネルギー以外の方法で
相手の動きを鈍らせることも不得手です。

ガラルマタドガスなら特性を封じることはできますが、
あなぬけのヒモやボスの指令で
簡単に突破されてしまいます。
ただ、一瞬でも「ムゲンゾーン」を無力化することで
相手のダメージを減らす動きができることは覚えておきます。

また、よくあるボスの指令+ガラル鉱山の逃げづらくするギミックも、
ハイド悪エネルギーを使われてしまうと
無意味になってしまいます。
逆に、ハイド悪エネルギーを意識してシンオウ神殿を採用することもできますが、
その場合、ボスの指令でバトル場に呼べるポケモンの候補が減ってしまいます。
できなくはなさそうですが、攻める側がどちらでも柔軟に対応できてしまいそうです。

・貫通性能がない

「ミラクルボディ」ミルタンクや、「アイアンローリング」ヒスイヌメルゴンVSTARに対して、
愚直に「ドレッドエンド」を使うことしかできないムゲンダイナVMAX。
「かかっている効果を計算しない」ことができません。
悪タイプで計算しないポケモンを調べると、なんと「どげざつき」ギモーだけ!

これは勝機を見出せそうなワードです!

って思って
「ポケモンVからダメージを受けない」
を調べたら、

悪タイプにはいませんでした…。

・アタッカーがポケモンVしかいない

ムゲンダイナVMAXはサブアタッカーも多彩です。
ヒスイダイケンキVSTARやガラルファイヤーV、
ガラルマタドガスやクロバットVMAXなど…

ほとんどがポケモンVです。
ルールを持たないポケモンに1〜2回で倒されてしまうと、
サイドレースが不利になってしまいます。

ムゲンダイナVMAXに
一矢報いることができそうなアタッカーは…
「ひとだまれんさ」ミカルゲがいました。

エネルギー2個で70〜190ダメージ。
メタモンが使えないので最大ダメージは低いですが、
対ムゲンダイナVMAX性能はかなり良い感じです。

「ふまんばくはつ」モルペコもいい感じです。
「いちげきのほうこう」ヘルガーと組み合わせて
毎ターン大ダメージを狙います。
こちらも最大ダメージは120+40=160と少し不安が残る数字ですが、
非ルール同士の戦いではサイド先行ができそうな数字です。

環境予想

以上を踏まえて、きちんと戦えるデッキを考察するなら、

①ムゲンダイナVMAX
②ゲンガーVMAX
③ガラルマタドガス+何か
④「ひとだまれんさ」ミカルゲor「ふまんばくはつ」モルペコ

このあたりが活躍しそうです。

使用率としては、
ムゲンダイナ6割、
ゲンガー2割、
マタドガスやミカルゲが1割ずつ…
といったところでしょうか。

前回のエレキマスターよりも
メタゲームの読みが難しくて、
ずいぶん長くかかってしまいました。

さて、ここから
「もし自分が使うならどんなデッキにするか?」
を考えていきます。

自分が使うなら
とりあえずオーソドックスな
ムゲンダイナVMAXを候補にします。

間違いなくゲンガーVMAXに負けてしまいますが、
一旦これを軸に他のデッキも組んでいきます。脳内で。

ゲンガーVMAX

こちらは候補が2つ。
いちげきエネルギー型と、
基本悪エネルギーを軸にした型。

いちげきエネルギーはもちろんヘルガー型。
キョダイマルノミでのダメージで300以上を狙えるので、
ムゲンダイナ以外のVSTAR軸のデッキもワンパンで蹴散らせます。
しかし、「いちげきのほうこう」でダメカンがのってしまい、
せっかくの耐久値にやや不安が残ります。

基本悪エネルギー軸で組むなら相方はガラルマタドガス。
クロバットVで走りにくいので、
しっかりとエネルギーをつけられる時間を稼ぎます。
もともとムゲンダイナには有利ですが、
いちげき型よりも事故率が低くできます。
これは広い範囲が見れていい感じですね。

ガラルマタドガス軸

先程はゲンガーVMAXと組みましたが、
他にも候補は多いです。
・ムゲンダイナVMAX
・ダークライVSTAR
・ブラッキーVMAX
・「じゃあくチャージ」ガラルファイヤー
・単構築(ガラル鉱山コントロールっぽく)

非ルール軸

非ルールデッキはサブアタッカーの採用のしかたが悩みの種ですが、
ガラルマタドガスとガラルファイヤーあたりが無難そうです。
モルペコはヘルガーと組むしかないですが、
いちげきの悪ポケモンならここに
追加でゲンガーVMAXを追加しても良さそうです。

ロロたんぬが使うならこんな感じ

これ以外にも活躍しそうなデッキはありますが、
ここでもう一度、
ムゲンダイナVMAXに戻ります。
僕の予想では、ムゲンダイナを使う人と、
上記の「ムゲンダイナに強いデッキ」を使う人に分かれると読んでいます。

ムゲンダイナに強いデッキに負けないムゲンダイナ」が組めたら、
それが強そうな気がします。

・ゲンガーVMAXに負けない
・マタドガス相手でも詰みにくい
・非ルールとの殴り合いに強く出たい
・なんだかんだ踏みそうな「頂への雪道」と「崩れたスタジアム」は対策したい

と思って脳内で組んだのがこれ。

・クロバットVの代わりに走ってくれる、「ごっそりドロー」クロバット。
 これでパニックフィアーのダメージを減らし、
・あなぬけのヒモ多めで相手のマタドガスをベンチにもどし、
・こちらもマタドガスを押し付けて時間をかせぎ、
・モミを無理やり採用して2回の攻撃で倒されにくく!
・スタジアムは3枚以上入れないと不安!

ちょっと欲張った構築になってしまいましたが、
一人回しはここから始めていくと思います。

実際この通りに組むと
エネルギーが引けなかったり、
相手のマタドガスがどうしようもなかったり
思っている以上に再現性が低くなりそうな気がしています。

上記のうちのどれかの対策をあきらめて、
再現性を高めたものが当日持ち込まれるかなあといったところです。

まとめ

最初に思いついたダークマスターのtier1デッキはムゲンダイナ。
ロロたんぬの予想は、
「ムゲンダイナに勝とうとするデッキはたくさんあるけど、
 結局、メタを読んで構築したムゲンダイナが一番強い」
だと思っています。

上のようないびつなレシピが上位にあがる!とまではいかないと思いつつ、
特になんの対策もしていないポケモンV軸のムゲンダイナは
しっかり決勝トーナメントに残ると思います。

実際はどうなのでしょう。
たのしみですね。

ではではd(℃。)