ポケモーニング!!!
「ポケモンカード151」楽しいですね!
やはり初代の151匹しかカード化されていないため、これまでポケモンにあまり触れてこなかった方も、すごく馴染みやすい商品になっていると思います。
様々なメディア戦略の効果もあってか、ポケモンカードをやってない人からも注目が集まり、そのぶん普段より開封動画も心なしか多い気がします。
youtuberの皆様「やばーい!」「エモイ!」「懐かしい!」「思い出深い!!」
めんどくさいオタクのぼく「何が?どこが?どの点にそう感じた?具体的に教えてよ?もっと言語化してよ????」
という記事です。
はじめに:ディテールを感じよう
ディテールかディティールかデティールかわかんないですが、なんかどっちでもいいぽいのでディテールで進めます。
ディティール
英語の綴りは「detail」。細部、詳細、細かな点、といった意味。(実用日本語表現辞典)
この記事内の意味としては「あんまり気づかない部分」みたいな意味で使いたい言葉です。
それを感じて小さな喜びを感じましょう。それがオタクです。
イラストのディテール
イラストのディテールで言えば、例えば有名ですがこのカードです。
約21年ぶりのユンゲラーの収録がCLで発表され、大きな話題になりました。
実は、そのあおりを受けてこれまでほとんど出番のなかったケーシィもDPぶりの収録となりました。
このカードで注目すべき点はイラストですね。
イラストレーターは同じ有田満弘先生。寝ているようなイラストも似ていて、出た当初から「初代オマージュだ!」を気づいた人は多かったかもしれません。
しかし、いざ横に並べてみると、そこまで完璧に構図をオマージュしているわけではありません。
背中にもたれかかっているのも木と岩で全然違いますし、安易に「イラスト!オマージュ!アリタセンセイ!エモイ!!」だけのイラストではないことがわかります。
もう少し見ていくと、背景が夜→朝になっていることがわかります。第1弾のイラストでは星が描かれているのに対し、151のイラストでは昇る朝日が描かれています。
そして、そう見ていくと、ケーシィのポーズは、目覚めた様子を描いているのかなと想像できます。
さらに、151の図鑑テキストを見ていくと
「眠ったまま テレポート できる 眠りが深いほど 離れた 場所に 移動する という」
というテキストが書かれており、「あ、やっぱりさっき夜に寝てたケーシィなのかもしれないな」と気づきます。
まるっきり偶然なのかというとそうでもなく、背景に描かれている木の種類が似ていることから、「これはちょっと近くの別の場所なんだよ」と示唆されているように感じます。
「同じケーシィ」ではなく「同じケーシィなのかもしれない(でも違うかもしれない)」と見る側が想像する楽しみを持てるイラストですね。
まとめると、「ケーシィが長い眠りの間に別の場所にテレポートしちゃったことに気づいた瞬間なのかな?」というイラストを「長い期間を開けてのケーシィの収録」と結び付けてるのかな??と想像できるイラストですね。
この「~~なのかなぁ?」と想像して楽しむという遊びをしましょう。という記事です。
テキストのディテール
こちらの2枚のフシギダネ。
ケーシィと違って、一目で「オマージュ!!エモイ!!!エモ死!!グフゥ」となる人は少なかったのではないでしょうか。
イラストの雰囲気も全然違いますし、「デザインも大きくかわったなぁ」くらいの感想でしょうか。
ばか!!
テキストを見てください。
いずれも、「ワザ一つ」「2エネ」「やどりぎのたね」「20ダメージ」というテキストとなっています。
1エネでも3エネでもいいのに2エネ。
たいあたりとかもっててもいいのにあえてワザ一つ「やどりぎのたね」だけ。
30ダメージ出てもよさそうなところ「20ダメージ」
これは明らかに狙っていますね。2枚エネルギーを付けて「やどりぎのたね」宣言して2個ダメカン乗せる。
見たときに思わず「そうそう!フシギダネはこれだよね!」と感じるテキストです。
このように、イラストだけではなくテキストにも、見た人が「もしかして、これってこういうことかも??」と思うポイントをこっそり制作側が入れているかもしれない。
だとしたらそれに気づきたい…!なぜならポケモンカード26年オタクだから!!!ガハハ!!
テキストを見ていこう!
ほんとはここまでが前置きの予定だったんです。
こっから151全部に対してコメントをしていこうと思っていたのですが、さすがに膨大な時間がかかってしまうので諦めました。
どうしても言いたいところだけ紹介していくので、皆さんも「どうしても言いたい」ことがあればコメントしていってください!
ディグダ
このディグダを見てほしい。
闘 闘 ど ろ か け 3 0
ディグダだ!闘闘どろかけ30 この特徴は間違いなくディグダ。
ポケモンカードGBをやっていた方ならわかると思うが、2エネ30は今では考えられないくらい強く、HP30のポケモンや闘弱点のポケモンも多かったため、
このディグダがサイドを取っていくことも珍しくはありませんでした。ほんとだって。
フシギダネと違って、エネ枚数、ワザ名、ダメージまで全く同じ、そればかりか上ワザのテキストも同じ(闘 10)。
ワザ名こを違いますが、逆に「完全オマージュ」ではなく「オマージュかも?」のレベルになっていて逆に良いです。
最高だ。これがディグダ。
文字を見るだけで自分の体験が想起され、その時の情景や抱いていた気持ちがフッと蘇る。
その時になんとも言えず感情が揺さぶられるような気持ちになる。
なつかしさとも切なさとも言い切れないこの気持ち。
「そうか… これが エモい」 か。
コイル
「ポケモンカードとは、じばくするコイルである」
かつて誰もそんなことは言っていませんが、この151のコイルのテキストを決める会議では満場一致で「コイルは爆発させる」と決まったことは間違いありません。
爆発する危険な電気ポケモンといえば、もう明らかにそうデザインされたポケモン「ビリリダマ」「マルマイン」がいるのに対し、初期のポケモンカードにおいて、マルマインには「爆発して味方を助ける」という個性が与えられ、そこから20年以上その能力が付与されています。
※参考 ※読まなくていいです
その一方、ポケモン原作における「じばく」、つまり自分をひんしにして相手に大ダメージを与えるという個性はなぜかコイルに与えられることになりました。
当時、原作では「じばく」「だいばくはつ」を覚えなかったのにも関わらずです。
初期の会議で何があったのかわかりませんが、コイルはポケモンカードにおいては爆発させられるポケモンなのです。
そして今回のコイルのワザ構成が、若干第1弾のコイルっぽくなっています。
「ほら、おまえら、爆発するコイルが見たかったんだろ?」 ということです。
ニドキング・ニドクイン
ニドキングとニドクインが一緒に収録されると、独特のシナジー効果のあるテキストに注目したくなりますね。
旧裏、151だけではなく、様々なニドキング、ニドクインのカード・テキストが収録されたが、注目してほしいのはラブのベクトルです。
かつては「ニドキングがいると強くなるニドクイン」のテキストだったのですが、気づいたら「ニドクインがいると強くなるニドキング」が多くなっていきましたた。
DP以降で見てもわかるので気になる方はカード検索していただきたい。顕著なのは、BWで完全に「ラブラブアタック」がニドキングに移っている点です。
対照的にニドクインは、「ラブ」のようなテキストではなく「クイーン」「はは」「ファミリー」のようなテキストが増えているのが印象的です。
だから何ってわけではないですが、どこかでニドクインとニドキングの関係性の再解釈があったと考えると面白いですね。
ガルーラ
こちらもポケカGBをやっていた方ならすぐわかったでしょう。
こう見ると26年の中で起こった数字のインフレがわかりますね。そしてこれだけインフレしているのにガルーラexは使われるのか…というと…。
とはいえ、下手にアレンジせず0~400というテキストのディテールを守ってくれたのはうれしいですね。
ゴローニャ
ワザ名、テキストはわりと違うのでなかなか気が付きにくいですが、
・ころがり → ロール
・じばく → ボンバー
とこちらももしかしたらオマージュなのかな??というちょうどいいラインを突いてきています。
そもそもゴローニャの個性がころがるとじばくなんじゃん?ということも言えますが、それはそれで26年前から解釈が変わってないということがわかって良いと思います。
ゴルダック
ゴルダックってスプラッシュしがちだよなーと思って調べてみたらこんなにスプラッシュしてました。
他にもデストロイビームとかコアブラストとかかなりかっこいいカタカナ名が多いんですよね。
ポケモンカードにおけるゴルダックがそんな感じの個性として解釈されているのかもですね。
まとめ
本当はゴルダックみたいなことを永遠に考えていたいし、紹介したいし、これを題材に誰かとしゃべりたい気持ちでいっぱいですが、ボリューム的にはここで投稿させていただきます。
この記事で言いたいこととしては、「テキストを感じてほしい」ということです。
なぜこのポケモンはこのテキストなのか、ということに少し思いを巡らせることで、1枚のカードに対しての感情がもっと大きくなり、「アタリ」「ハズレ」だけでなく、作品として目の前のカードを楽しめるようになれば幸いです。
みなさんも「これってこうじゃない?」っていうことがあればコメントしていってください!!
※旧裏の券面画像は「ポケモンカード旧シリーズ検索」様からお借りいたしました。問題あれば削除いたします。
https://pcg-search.com/card/search.php
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