おはこにゃばちにんこ。

ロロたんぬです。

ずっと行きたい行きたいと思ってタイミングが合わなかったイベント、
ビルドフロンティアに参加することができたので、レポートにしたいと思います。

ビルドフロンティアとは

ののほほさんという方が主催するポケカのイベント。
月に一回、特殊レギュレーションを2つ企画して開催しています。
勝利賞や投票で「シンボル」というものがもらえるそうですが、
特殊レギュで遊べれば満足なので、そのあたりの称号についてはあまり関心はないです笑


2024年10月のビルドフロンティアは、

・タイムカプセル
・スコヴィランバトル

というレギュレーションでした。

参加を決めたのがイベント3日前というタイトなスケジュールでしたが、なんとかデッキが形になったので、よかったです。

以下、イベントの詳細とレポートです。


タイムカプセル

スタンダードレギュレーションのデッキに、
5種類のカードをなんでも入れてもいいよ!というルール。

旧裏、DP、XYなんでもあり。
ジャンボカード等のプロキシは応相談とのこと。

「種類数」が5種なので、ポケカのデッキ構築に則ってそれぞれ4枚ずつ入れても良いです。

しかも、選んだポケモンが進化ポケモンなら、その進化ラインも1ラインだけ1種類として扱うことができるそうです。

たとえば、
選んだカードが
・れんげきウーラオスVMAX
・れんげきエネルギー
・れんげきのオクタン
・コルニの気合
・コルニ
だった場合、
れんげきウーラオスVはスタンダードレギュレーションのカードではありませんが、
れんげきウーラオスVMAXの種類としてカウントして良いです。
ただしその場合、れんげきのオクタンの進化前はスタンダードレギュレーションのテッポウオを選択するか、タイムカプセル枠をもう1枠割いてれんげきのテッポウオを採用する必要があります。

5種類と言えど、
進化ラインまでオッケーとなると、スタンダードレギュレーションのデッキ60枚のうち、20枚以上がスタンダードレギュレーション外のカードになるので、
これはもうカオスなこと間違いないです。

環境よみとかそういう次元ではないので、
とにかく面白いとか、オシャレとか、そういう方向に振り切った方が楽しめるルールだと思います。

気になったので主催に確認したポイントは以下。
・BREAK進化を選べますか?
→はい、その場合その進化前のポケモンも1枠として数えて良いです。
(やった!ゲッコウガBREAKとかげぬいとみずぶんしんが1枠として採用できるぞ!)

・カイリキーBREAK、カイリキーLV.X、におうだちゴーリキーを1枠として選んで良いですか?
→さすがにポケモンBREAKとポケモンLV.Xは別の枠にしてほしいなあ。
(それはそう。)


使用デッキ

最初に思いついたのは、ムゲンダイナVMAXとモモワロウexのデッキ。
オシャレとかそういうのを思いつく暇はなかったので、一旦、仮で組んでみました。
くさりもちを入れて「ドレッドエンド」310ダメージを出せるようにしつつ、アラブルタケとかがやくヒスイオオニューラまで入れられるので、HP340のポケモンまで一撃で倒すことができるようになっています。

しかし、ここでビルドフロンティアの項目をよく見てみると「ムゲンダイナVMAXは出禁です」とのこと。

特殊レギュでオシャレなデッキで対戦しようとしているところに、ムゲンダイナはお門違いらしいです。
たしかにオシャレではないので、賛同します。

次に思いついたのが、「ロストリンク」ミュウを使った、ポケモンexのワザをパクるデッキ。
殿堂レギュレーションでも同じことはできますが、
今回は殿堂ポイントとかそういう概念がないそうなので、のびのびとデッキが組めそうでした。

実際のデッキ

非ルールが1エネ300ダメージ連打できたらそりゃつえぇんだ。
先攻最初の番に山札をほとんど掘り終えて、あとはミュウを6回戦わせるだけのデッキ。

タイムカプセル枠は
・「ロストリンク」ミュウ
・「セットアップ」ユクシー
・回収ネット
・ジャンクアーム
・そっくり!テレポーター

公式殿堂なら26ポイント相当、
ババロコ殿堂でも22ポイント相当。
しかもそこにそっテレまで入れて、もうカオスです。

とにかくミュウやらユクシーやら、山札からトラッシュから縦横無尽に場を巡ります。
山札を掘り進めながら、トラッシュにエネルギーを蓄えていきます。
自分で出したポケストップをロストスイーパーするか、「よみおくり」で直接送るかして、ソウブレイズexをロストゾーンに置きます。

あとはもうひたすら殴るだけ。
初期案ではダウジングマシンやボスの指令やら入れていましたが、
初動が安定しなかったため、パーフェクトミキサーに。

また、そっくり!テレポーターの入れ替え先がほとんどいないので、無理やりピジョットVとベラカスを採用しました。

ピジョットVは「ベンチからいなくなる」ことができるポケモンです。そっくり!テレポーターで出てきたあと、そのまま山札に戻ってくれるので、2匹目3匹目のユクシーの受け皿になります。
しかもトラッシュしたユクシーは夜のタンカでも回収でき、次の「セットアップ」につながる、という美しいコンボになります。

このデッキはグッズロック、ばら撒きにめっぽう弱いので、
グッズロックは諦めつつも、ベラカスを入れることで誤魔化しています。
そっくり!テレポーターはグッズ版のネジキだと説明すると、強さがわかってもらえると思います。

1戦目にホルビーラフレシア+ドラパルトex
2戦目にクレベースLOに当たり、南無三。


スコヴィランバトル

2つのデッキで同時にバトル!まさにスコヴィランのような対戦です。

レギュレーションマークが「A」または「B」、「C」、「D」のうち、
1つのマークを選んで、そのカードだけで構築したデッキと、

レギュレーションマークが「E」または「F」、「G」、「H」のうち、
1つのマークを選んで、そのカードだけで構築したデッキ、

2つ用意します。

それぞれのデッキは、
40枚デッキ、同じ名前のカード(基本エネルギーはのぞく)は2枚までデッキに入れられます。
また、それぞれのデッキに2枚ずつ、グッズ「タッチレギュ交代」カードを必ず入れます。

対戦の流れ

①使いたいデッキを一つえらんで、通常通り対戦準備をする
それぞれの山札から3枚ずつ、サイドに置く。

②選んだデッキからカードを引いたり、山札の中を見たりして戦う。

③「タッチレギュ交代」を使うか、ポケモンがきぜつしたとき、
今の手札を元の山札に戻して切り、もう一方のデッキの山札から5枚引く。

④もう一方のデッキからカードを引いたり、山札の中を見たりして戦う。

⑤3〜4を繰り返して、サイドを先に6枚取った方が勝ち。

使うデッキが入れ替わっても、バトル場・ベンチポケモン・トラッシュなどにあるカードはそのままで、共有して戦う。
Aのデッキを使っている時に、Bのデッキでトラッシュしたカードも、カードの効果などで手札にもどすことができる。
ただし、山札にもどすときはそれぞれのデッキの山札にもどす。

※とるサイドは自由にえらべる。レギュ交代→サイドをとる→新しくバトルポケモンを出す。
※山札切れはしない。レギュ交代した時や番の最初に山札を引かずに対戦を続ける。


使用デッキ

こちらの方がルールへの理解度が必要でした。
(ムゲンダイナを組み直した関係で先に完成しましたが笑)

まずどのレギュレーションから選ぶか、ということと、
組み合わせたことによるシナジーがどうなるか、ということ。

たとえば、
A〜Dの中でポケモンのパワーが高いのはもちろんDだし、
E〜Hの中ならGまたはHを選ぶのが強そうです。

しかし、「タッチレギュ交代」がいつ使われるか、いつ自分で使うかもわからない、
きぜつしたら強制的に交代する、
ということもあり、ある程度、組み合わせが理想的である必要がありそうでした。

逆に、シナジーばかりに気を取られてレギュレーションを選ぶと、トレーナーズの縛りがキツすぎてデッキが回らなかったりします。
シリーズの最初のうちは基本的なグッズ・サポートが多いですが、後半になると再録扱いでそのレギュで使えない、なんてこともあります。
たとえば、レギュレーションマークE,Hをえらぶと博士の研究は使えない、とか、
B,Cにはまともなボール系グッズがない、とか。

そんな中でどういったポケモンを組み合わせ、デッキを構築するかが大事だと感じました。

☆進化ラインを揃える

一旦思いついたのはこれ。
A〜Hで1番パワーが高いのはもちろんポケモンexです。
なので、G,Hのレギュのうち強力なポケモンexを選び、
進化元を共有できるポケモンGXをA〜Cから選ぶ。
といった組み方は自然にできそうでした。
もう一つ、D,E,Fが2つのデッキにわかれているので、DとFで進化元が共有できるVMAX,VSTARなんかもありだと思いました。

たとえば、エースバーンexを選択すると、
Dレギュの「リベロ」エースバーンと分岐し、
対戦の組み立ては安定するし、トラッシュのエネルギーを共有することで「リベロ」の効果を最大限に発揮するのに役立ったりします。

というところで、まず
「1進化・2進化」の「ポケモンex」を総ざらいすることにしました。

ただ、この時点ですでに「レギュレーションマークはGにすること」を決めています。
博士の研究やナンジャモ、ボスの指令、ハイパーボール、ネストボールといった基本のトレーナーズは軒並みGレギュであるためです。

そこで目についたのが、
サーフゴーex。

進化元はA〜Dで共有できませんが、
ワザ「ゴールドラッシュ」なら共有できるポケモンがいます。

レギュレーションマークBのアローラダグトリオ。

こちらも「ゴールドラッシュ」を持っており、
Bレギュならテンガン山などもあり、シナジーがありそうでした。

デッキの構築

方針を決めたところで、Bレギュの組み方を検討します。
A,Dから選ばなかったことで足回りが非常にしんどい。
ボール系グッズがミステリートレジャーやフレンドボール、ネットボールしかなく、アローラダグトリオとのシナジーはありません。
その代わり「ウツギはかせのレクチャー」があります。

お!ウツギはかせのレクチャーならダグトリオも選べて、「エアメール」のピジョンもサーチできて、
Gレギュの方でピジョットex選べるやん!えら!

って気づいて40-40枚でデッキを組んだところで

「エアメール、Cマークじゃん」ってなりました。南無。

ただ、40枚ずつにする過程でいろいろなカードがあることに気が付きます。
Bには
・シロナ
・ポケモンだいすきクラブ
・おじょうさま
・つりびと
・ねがいぼしジラーチ
・なんでもしんかメタモン◇

エネルギー管理がしやすく、メタモン◇は盤面に残せば、Gレギュでサーフゴーexを進化させることにも繋がります。

しかも、初期案で組んだGレギュのサーフゴー+ピジョットの組み合わせと照らし合わせると、
・アローラディグダ
・コレクレー
・ポッポ
はすべて「なかまをよぶ」ワザを持っています。

ワザは共有できるとはいえ、サーフゴーexの「ゴールドラッシュの方がもちろんワザのダメージが大きいため、
「どんな状況からでもコレクレーを展開しやすいこと」は大事です。
そういった意味でも噛み合いのよい組み合わせでした。

さらに、構築をしていく上で気づく部分がありました。
「このゲーム、つねに手札が5枚になる」。

レギュ交代の条件は、
・ポケモンがきぜつすること
・おたがいのデッキに合計8枚入っているグッズ「タッチレギュ交代」を使うこと
です。

ちょっとカードパワーの高い殴り合いになると、だいたいはきぜつするし、
きぜつしないターンでも「タッチレギュ交代」が飛んでくる・使う可能性は高いです。

そういう意味でも、「ゴールドラッシュ」は非常に噛み合いが良いです。
手札を全部捨ててでも相手のポケモンを倒しさえすれば、自分の手札は5枚に補充されるし、
相手から倒されて5枚にされても、「ボーナスコイン」だけで+2〜3枚のドローができます。

逆に、どれだけ手札を干渉したところで、
相手をきぜつさせた場合、相手の手札は5枚にリセットされます。
なんかいろいろコントロールするより、とにかく再現性を高めてぶん殴り続けることが大事なのでは?と考えました。

実際のデッキ

とりかえっこプリーズは「タッチレギュ交代」の代用カード

レギュレーションマークBからスタートします。
ボール系グッズがないので、先攻最初の番の足回りは最悪です。
「ねがいぼし」ジラーチが採用してあるので、まあまあな確率で「タッチレギュ交代」を探しにいくことができます。

そう、先攻最初の番にやりたいことは、「タッチレギュ交代」を使うこと。
先攻最初の番から相手のやりたい動きを止めつつ、こちらはジラーチスタート、レギュを交代しながらコレクレーの展開、狙いに行きます。

逆も然りで、相手に先攻最初の番にタッチレギュ交代を使われる可能性があります。
その時は、こちらは次にGレギュを回すことができるため、コレクレーを場に出しやすく、サポートも「なかまをよぶ」もできる、といった展開が可能です。

Bを選ぶ裏目はもちろん先攻でジラーチスタートできず、レギュ交代もできなかった時ですが、その時は残念でしたということで笑

とにかく
コレクレーやポッポ、メタモン◇を場に出すことを目標としつつ、
トラッシュに共有しやすい鋼エネルギーを蓄えていって
あとはひたすらつりびと+スーパーエネルギー回収で「ゴールドラッシュ」し続けるだけです。

盤面を整えるのはGレギュのお仕事、
フィニッシュは場にいるサーフゴーをBのカードでアシストしながら青天井、
といったゲームプランです。

実際の対戦では、
1戦目、先攻ディグダスタートでなにもせず番を返し、
後攻60ダメージ。対戦ありがとうございました。

実際に回り出すとワンパン火力が高いこと、HPが若干高いことから有利になるデッキは多かったです。
反省点としては、メタモン◇がかなり大事そうだったので、ハンサムホイッスル+ハンサムの枠をウツギ博士のレクチャー、鋼エネルギーを追加すること、デンジのグッズのあて先を増やすことが必要だったかなと感じました。

実際に対戦していて、戦略的な部分が非常に多かったです。
ルール周りがややこしいのが難点ですが、ぜひ広めたいルールです。

主催者のののほほさん、参加者のみなさん、ありがとうございました。