1/28に開催しました第2回たいあたりジム『アローラコンストラクション』で、
参加者の皆様が使用していたデッキを、僕の解説つきで紹介させていただきます。
15名の方々のデッキを撮影させていただきましたので、
全5回+僕とイラクサくんで作った貸出デッキも含めて6回でお送りいたします。
まずは今大会無敗で優勝した、ラランテスのデッキを紹介します。
ラランテスを使われた方は3名いらっしゃいましたが、
それぞれ共通している部分と、個性が出ている部分がありました。
①アースさん
ポケモン | サポーター | グッズ・スタジアム | エネルギー | ||||
カリキリ | 4 | プラターヌ博士 | 4 | ハイパーボール | 4 | 基本草エネルギー | 9 |
ラランテスGX | 3 | N | 2 | ネストボール | 2 | 基本水エネルギー | 2 |
ラランテス | 2 | リーリエ | 2 | バトルサーチャー | 4 | ||
シズクモ | 2 | ククイ博士 | 4 | まんたんのくすり | 2 | ||
オニシズクモ | 2 | フウロ | 2 | きずぐすり | 1 | ||
ヒドイデ | 1 | フラダリ | 2 | ポケモンいれかえ | 1 | ||
ケンタロスGX | 1 | はかせのてがみ | 1 | ||||
エネルギー付け替え | 1 | ||||||
こだわりハチマキ | 2 | ||||||
15 | 16 | 18 | 11 |
■解説
今大会無敗で堂々の優勝をした、アースさんのラランテスです。
パッと目を引くのは『オニシズクモ』と『ヒドイデ』(水)です。『オニシズクモ』は当然ラランテスが苦手な炎対策です。
通常では対策範囲の狭い『オニシズクモ』は採用されませんが、今大会では炎デッキは『ガオガエンGX』しかいない可能性が高かったため、採用にいたりました。この辺も、環境にいるデッキをよく考察した上での素晴らしい判断だったと思います。
ヒドイデは、『すごいつりざお』や『げんきのかけら』などのポケモンを復活させるカードのない今大会の環境において、
唯一、トラッシュからポケモンを拾ってこられるカードです。
シズクモ・ヒドイデにばかり目が行きますが、『ククイ博士4枚』、『まんたんのくすり2枚』など、
正面からの殴り合いにおいて、相手へのダメージを増やし、こちらのダメージを減らすカードが多く、
シンプルな動きのデッキが多い今大会にマッチしていたデッキでした。
また、スタジアムが0枚と、常識を覆す構築をしているのも魅力的です。
②フェクトさん
ポケモン | サポーター | グッズ・スタジアム | エネルギー | ||||
カリキリ | 4 | プラターヌ博士 | 4 | ハイパーボール | 4 | 基本草エネルギー | 8 |
ラランテスGX | 3 | N | 2 | ネストボール | 2 | ||
ラランテス | 1 | リーリエ | 1 | バトルサーチャー | 2 | ||
ネマシュ | 2 | ククイ博士 | 1 | クラッシュハンマー | 4 | ||
マシェード | 2 | スカル団のしたっぱ | 1 | ポケモンいれかえ | 2 | ||
ヤレユータン | 1 | フラダリ | 2 | おおきなマラサダ | 1 | ||
ケンタロスGX | 1 | ポケモンいれかえ | 2 | ||||
はかせのてがみ | 2 | ||||||
エネルギー付け替え | 1 | ||||||
こだわりハチマキ | 4 | ||||||
巨大植物の森 | 3 | ||||||
14 | 11 | 27 | 8 |
■解説
こちらは、『マシェード』を採用してシンプルに構築したラランテスです。
アースさんのデッキが、回復カードや火力アップカードを多めに採用して「ダメージ」に強いのに対し、
フェクトさんのデッキは『クラッシュハンマー』を4枚、『スカル団のしたっぱ』を1枚採用して、「テンポ」に強いのが特徴です。
相手のテンポを遅らせている間に、ラランテスで速攻を仕掛けるコンセプトのため、「にほんばれ」のラランテスよりも『こだわりハチマキ』が多めに採用されています。
相手のポケモンが育った後は『ケンタロスGX』をぶつけて1:1交換を狙えるのも強みです。
予選5位の好成績で通過しますが、テンポを取るのが難しいアースさんのラランテスと対戦して敗退しました。
③スリメさん
ポケモン | サポーター | グッズ・スタジアム | エネルギー | ||||
カリキリ | 4 | プラターヌ博士 | 4 | ハイパーボール | 4 | 基本草エネルギー | 10 |
ラランテスGX | 3 | N | 3 | ネストボール | 2 | ||
ネマシュ | 2 | リーリエ | 2 | タイマーボール | 2 | ||
マシェード | 2 | ククイ博士 | 2 | バトルサーチャー | 4 | ||
ケンタロスGX | 2 | フラダリ | 2 | まんたんのくすり | 1 | ||
ポケモンいれかえ | 3 | ||||||
はかせのてがみ | 1 | ||||||
こだわりハチマキ | 3 | ||||||
巨大植物の森 | 4 | ||||||
13 | 13 | 24 | 10 |
■解説
こちらも安定感の増す『マシェード』を採用したタイプです。
スリメさんのデッキはボールの数、ドローサポートの数が若干多く、安定感と速度を意識した構築になっています。
バトクロ予選で勝利している強プレイヤーだけあって、優勝候補の一角でしたが、デッキの嚙み合いが悪く、ジュナイパーとルナアーラに敗北しています。
■ラランテス総評
今回の結果だけがすべてではありませんが、
「速度」「テンポ」よりも「ダメージ」に強く構築したアースさんの構築が最もラランテスの正解に近いのかもしれません。
ラランテスというカードは、そこそこの耐久があり、回復技、加速があるため、相手との消耗戦には比較的強いカードです。
そのため、リソースを割いて早い段階で展開するというよりは、後ろを育てつつじっくり相手にダメージをためていく戦術のほうが適しているのかもしれません。
アースさんのデッキは巨大植物の森を入れない分、回復カードや、いざとなればヒドイデで救出できるなど長期戦を意識した構築で、
ククイ博士やこだわりハチマキでラランテスの短所を補い、見事優勝となりました。
次回アロコンZでは『カプ・ブルル』や『グソクムシャ』という、より耐久力のある相方を採用することができます。
また、『バクガメスGX』など、前回は少なかった炎タイプと組ませて、草相手に強く出られるようにするのもいいかもしれません。
いずれにしろ、前回よりも強化はされているため要対策のデッキだと思います。
次回は「ルナアーラ」のデッキを紹介します。