お久しぶりです。へるです。
数年間ポケカから離れていたんですが、2025シーズンから競技の道に戻ってきました。
今シーズンはまた全力で走るつもりです。都度記事も書くので、その時はぜひ。
さて、今日は新弾『超電ブレイカー』が発売されましたね!
環境に大きな変化を与えうるビッグイベント、それが新弾発売だと思っています。新しいカードは強いのか、どう環境に影響を与えるのか… 毎回ワクワクするもんです。
そしてできれば、新しいカードを使ったデッキで組みたいとも考えています。
そう、考えてはいるんです。毎回。
考えてはいるんですが、一からデッキを組むのって難しい!!!
僕は“自分でオリジナルデッキを考えて大会に挑み、結果を残す”を目標にしています。過去このサイトで出してきた記事でも、自分でデッキを組む時のアプローチを形にしてきました。おかげでなんとなーくそれっぽいデッキを作れるようにはなりました。
しかし環境で通用するデッキとなると話は別です。
環境のデッキは、言わば多くの先人達が磨き抜いてきた至高の一太刀。付け焼き刃のような構築で簡単に勝たせてくれるほど、甘くはありません。そもそも新しいカードは使い勝手もよく分かっていませんよね。
なので、今回の記事では新しいカードの性能を把握するところから始めたいと思います。
こういう時は“相性の良さそうな既存のデッキを探して入れる”のがオススメです。既に結果を残したデッキの優れた作りだけ流用して、カードを入れ替えると、ある程度動きを担保した状態でカードが使えますからね。
というわけで今回のお題はパックの顔、《ピカチュウex》でやってみましょう!
■ピカチュウexの個性
①雷タイプで『テラスタル』のexたねポケモン
雷タイプや『テラスタル』に関連するカードの恩恵を受けられますね。『テラスタル』に関しては今後もしばらくプッシュされるでしょうし、将来性がありそう。
雷タイプの例:《ミライドンex》、《サンダー》
『テラスタル』の例:《ブライア》、《ヨルノズク》
②特性「がんばりハート」で1回気絶しそうになっても踏ん張ってくれる
自身はHP200とあまり高くないHPですが、そこを特性でカバーしてます。相手目線で特性を回避する手段はそこそこあるものの、あるだけで場持ちの良くなる優秀な特性だと思います。
③ワザ「トパーズボルト」はエネルギーの課題はあるが大ダメージ
ステラポケモン特有の混合エネルギーによるド派手なワザです。他のカードと組み合わせれば、2進化exポケモンですら一撃で倒せるのが魅力ですね。
例:《グラビティーマウンテン》、《まけんきハチマキ》
今回は《ピカチュウex》を中心に据えて「トパーズボルト」を何度も使いたいところ。なのでエネルギーの供給手段があるデッキを探して、組み込んでみましょうか。
■《ピカチュウex》+《レアコイル》
ポケカ公式YouTubeで紹介があったタイプです。同じく『超電ブレイカー』で登場した《レアコイル》の「かじょうほうでん」で一気にエネ加速し、攻撃します。
まだ改良の余地はありそうですが、《ピカチュウex》共々性能を把握するには分かりやすいリストですね。
利点
・サイドを1枚献上するので、《ナンジャモ》《カウンターキャッチャー》《まけんきハチマキ》が使いやすい
・「かじょうほうでん」で一気にエネルギーがつくので、素早く「トパーズボルト」が使える
欠点
・《アカマツ》が入っているとはいえ、「かじょうほうでん」への負担が大きい
・「かじょうほうでん」のサイド1枚献上が重く、「トパーズボルト」の連発がしづらい
■《ピカチュウex》+《ミラージュゲート》
サイド1枚が重いというなら、《レアコイル》以外のエネ加速を使ってみようという魂胆。まずはロストです。大ダメージを叩き出す枠として、《トドロクツキex》の採用がされていたところを差し替えてみました。
出た当初から《ギラティナVSTAR》で使用実績がありますし、混合エネ加速はロストにとっては言わばお家芸ですよね。(その時期引退してたんで、あんま適当なこと言うと怒られそう)
利点
・元々《テツノカイナex》が入っているリストがあるので、雷エネルギーを共有可能。使い分けができる
・《ウッウ》や《ヤミラミ》で別軸での攻め方ができる
欠点
・ロストギミック特有の複雑さにより、頭がオーバーヒートしそう(個人的な事情)
・「トパーズボルト」の連発は相変わらず難しい。フィニッシャーとしては好感触
■《ピカチュウex》+《レジギガス》
続いてはレジギガスの「こだいのえいち」を使い、「トパーズボルト」の連発を狙うデッキ。必要なポケモンは《プレシャスキャリー》で一気に展開し、あとはひたすら「トパーズボルト」を使います。
《ピカチュウex》が『テラスタル』なので、《ゼロの大空洞》の条件を満たしながらアタッカーも担えるのが良さそう。
利点
・システムが完成すれば「トパーズボルト」を連発できる
・他のレジも攻撃に参加できるので、相手に合わせて弱点をつける
欠点
・《ゼロの大空洞》をトラッシュされると一気に盤面が崩壊する
・コンボパーツが多いので、サイド落ちや引きの偏りに泣かされる
・必須パーツばかりでリストに小回りが効かせづらい
■《ピカチュウex》+《ハピナスex》+《ガラスのラッパ》
最後は《ガラスのラッパ》を使って場にエネルギーを供給し、「ハッピースイッチ」でピカチュウにエネルギーをつけるデッキ。《ガラスのラッパ》だけだと息切れしやすかったので、《ワザマシン エナジーターボ》も元リストから引き継いでます。
個人的にはこれが一番伸びしろがありそうだなと感じました。自由枠が多いですし、簡単な条件で2エネも盤面にプールできる《ガラスのラッパ》が強いですね。
利点
・《ガラスのラッパ》と《ハピナスex》で色々なエネルギーが扱えるので、様々なギミックが仕込めそう
・《ハピナスex》自体もアタッカーを担える。安定してリソースを確保しながら攻撃できるのもいい
欠点
・《ハピナスex》ひいては《ラッキー》が並べられないとギミックが成立しない
・準備に必要なカードが多いので、出遅れる可能性がそこそこある
■カードの感想
ポテンシャルは間違いなく高いんですが、このカード単体では大味かなという印象です。
例えば「がんばりハート」で耐えたとしても、「トパーズボルト」のエネルギートラッシュがかなり響きました。エネルギーのない状態で手札干渉を受けると、次のターン身動きができないなんてこともザラにあります。
これは現環境でトップを走っている《タケルライコex》も同じ欠点を抱えているのですが、こちらは気絶しない分《キチキギスex》の「さかてにとる」が使えず、より復帰がしづらいのが悲しい…
一方で“雷タイプで場持ちが良く、たねポケモンというフットワークの軽さを持つ『テラスタル』である”ことは揺るがない強みです。
関連カードが増えれば増えるほど、このカードの可能性も広がっていきます。SVシリーズの間は毎弾強化される見込みすらありますし。
また、大味といっても一回だけワザを使えればいいフィニッシャーとしての運用なら問題ない気がしました。今回の例で言うとロストとの組み合わせでしょうか。
《ブライア》に対応した高火力アタッカーはそれだけで強みがあります。急に出てきてゲームを終わらせられるのは魅力ですね。
ピカチュウ自体ポケモンの顔ですから、今後も強化が期待できそうです。これからも研究を続けていきます。
■おわりに
というわけで、既存のデッキに《ピカチュウex》を組み込んでみて、カードの性能を把握しようの記事でした。
今回はいくつかサンプルリストを掲載しましたが、どのデッキも「デッキ作れる人はすげえ…」と痛感しながら回してました。冒頭で書いた通り、それっぽいものを組むことはできるんですけどね。
デッキを組むってカードゲームという娯楽で早い段階に触れる課題だと思うんですが、最近は自分の中でその感覚が薄れてきてしまったなと感じてるんです。
自分でデッキを組むというよりは、既にあるデッキの中から気に入ったものを選んでチューニングするのが主な手段になっているといいますか。
僕は対戦だけでなく構築も楽しめるようになりたいですし、それを武器にすればもっと勝てるようになるかもしれませんからね。
すべては勝つために、今後も努力を続けていきます。
ではまた。次の記事でお会いしましょう!
■おまけ:《ピカチュウex》+《ミライドンex》with《レアコイル》
感想でも触れましたが、《ピカチュウex》が『テラスタル』、かつ場持ちのよいポケモンであることに着目したデッキです。
このリストでは《ピカチュウex》が攻撃するつもりは毛頭なく、あくまで置物として利用しています。むしろ動きの変化という意味では《レアコイル》の採用の方が大きいかもしれません。
元々【ミライドンex】は《エレキジェネレーター》でエネ加速していきますが、アタッカーがすぐに倒されると息切れしやすい欠点がありました。
そこを「かじょうほうでん」で加速すると、次のアタッカーや、大量のエネルギーを必要とする《ライチュウV》が使いやすくなります。「タンデムユニット」で進化前の《コイル》が呼べますから、いざという時に備えておきやすいのもメリットです。
既存の動きをほぼ流用しつつ弱点を補っているので、このタイプは新弾直後から見かけそうな気がしますね。
問題は既存のリストが完成されているので、どの枠を抜いて《レアコイル》達をねじ込むかという話ですが… いや本当に難しいなこの問題は。
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