おはこにゃばちにんこ。

ロロたんぬです。

ヤナトイナイト第50回、
ヤナトイFinalに参加してきました。

使用デッキが140文字のツイートや、
1000文字のALTじゃ表現できなさそうだったので、

備忘録ついでにこの場をお借りします。

まず使用デッキです。

デッキ名は「LOST」
コンセプトは、
ロストゾーンにカードを35枚貯めて、
アンノーンVのワザ「ビクトリーシンボル」を宣言する
というもの。

何を言っているかわからないと思うので、
以下解説。

経緯

普段ロストゾーンに関するデッキを使っていると、
「なんかすげぇロストゾーン溜まるよな」
と思うことが多いです。

「どれだけロストゾーンに蓄えられるか」を
試してみたくなったのが始まり。

ただロストゾーンを蓄えてもゴールがないので、
1つゴールを設定することにしました。

Bマークのカードに、
条件を満たせば対戦の勝ちを宣言できるアンノーンがいます。

「HAND」アンノーン
手札が35枚ある時に、このアンノーンがバトル場にいれば、対戦の勝ちを宣言できる。

「MISSING」アンノーン
相手のロストゾーンにサポートが12枚ある時に、勝ちを宣言できる。

「DAMAGE」アンノーン
自分のベンチポケモンにダメカンが66個ある時に、勝ちを宣言できる。

これになぞらえて、
「ロストゾーンにカードが35枚ある時に、勝利を宣言する演出」をしようと思い立ちました。

なぜそれを思い立ったのかはわかりません。
当時の私に聞いてください。

「勝利を宣言できる」、アンノーン、
現行のスタンダードにもおります。
アンノーンVです。

「ビクトリーシンボル」
このワザを使った時、
自分の残りサイド枚数が1枚なら、
この対戦は自分の勝ちになる。

このワザの特徴として、
「自分の残りサイドが1枚じゃなくても、ワザ宣言自体は有効である」点があります。

対戦自体は勝ちにはなりませんが、
“ロストゾーンにカードを35枚貯めて、
「ビクトリーシンボル」を宣言すること”

これは、満足度が高いデッキになると考えました。

デッキ構築

能動的にロストゾーンにカードを置けるカードは、
「はなえらび」キュワワー
「にんぎょうくよう」ジュペッタ
「アビスシーク」ギラティナV
「やぶれとっぷう」ダーテング
ロストスイーパー
アクロマの実験
などが挙げられます。

1番お手軽なのは、
無限に「はなえらび」をし続けることです。

ただし、
「HAND」アンノーンデッキと同様に、
最後に勝ちを宣言する際、
場・手札・トラッシュ・サイドのカードの合計が25枚以下、
それ以外をロストゾーンに置く必要があります。

言い換えると、
35回「はなえらび」を使いつつ、
そのために必要なポケモンいれかえやあなぬけのヒモは10枚程度におさえれば達成する
ことになります。

まあ現実的に難しいですね。
キュワワーは5匹までしか倒されちゃいけないのに、
1回の番に7回「はなえらび」を宣言しなければいけない。

アクロマの実験を何回使って、
「アビスシーク」を何回使って、
ロストスイーパーや「にんぎょうくよう」を絡めて…

という具合に、
いかにしてサイドが6枚取られないようにしながら、
35枚のロストゾーンを貯めていくかを検討します。

そこで思いついたのが、
ボタンを使って無限に耐久し続けるギラティナVでした。
アクロマの実験+「アビスシーク」などの方がロストゾーンに置く速度はもちろん速いのですが、
キュワワーやギラティナVが倒されたりしながら35枚を達成することはできないので、
必ずどこかで倒されないターンを作る必要がありました。

幸い、「アビスシーク」は無色1個で使えるワザなので、
ボタンを使って、
新しく出したギラティナVを
ジェットエネルギーでバトル場に出せば、
サイドを取られずにロストゾーンにカードを貯め続けることができます。

また、その過程で一度バトル場に出すポケモンをキュワワーにしたり、
さらににげるでもう1匹のキュワワーをバトル場に出せれば、
2回の「はなえらび」を挟むことができます。

ジェットエネルギーのついたギラティナVをボタンで手札にもどす

キュワワーで「はなえらび」

ビーチコートを用いてにげるを0に

にげる、もう1匹のキュワワーで「はなえらび」

ギラティナVをベンチに出して、ジェットエネルギーをつける。「アビスシーク」を使う

を繰り返すと、4枚ずつロストゾーンにカードを置けます。

ひとしきり検討して、気がつくのが、
「手札のカードをロストゾーンに置くことはできない」
ということです。

「はなえらび」や「アビスシーク」、アクロマの実験を繰り返していくと、
必然的に手札は増え、ロストゾーンに置くことは難しくなります。
ロストスイーパーには限りがありますので、
必ず「手札のカードを山札にもどす」必要があります。

そこで、ジャッジマンを採用することにしました。
自分の手札をすべて山札にもどし、4枚引くことができます。

ここで2つ、問題点がありました。
・ジャッジマンを使う番、ボタンやアクロマの実験は使えない
・4枚引いてしまうことで、その手札4枚をロストゾーンに置くことができない

ボタンを使えないことはかなり死活問題で、
相手に確実にギラティナV1匹ぶんのサイド2枚を献上することになってしまいます。

なんとかして手札を山札に戻せないかを検討したところ、
「すあなにかくす」ホシガリスにたどり着きました。

自分の手札をすべて山札の下にもどし、1枚引くことができます。

ジャッジマンの抱えていた課題を一気に解決できる、素晴らしい特性です。
これで15枚くらい抱えた手札を一度山札にもどし、
また「はなえらび」や「アビスシーク」でロストゾーンに置けるカードを増やせます。

手札が1枚になってしまうと、アビスシークの結果いかんでは大事故につながるのですが、
このタイミングに「にんぎょうくよう」ジュペッタを温存しておけば、
ボタンやアクロマの実験をトラッシュから手札にもどせます。

非常に噛み合いの良い組み合わせでした。

あとは、
アンノーンVにエネルギーを3つつけるギミックを採用しながら、
ひたすらデッキを洗練していく作業に入ります。

この時点で3月末。
ヤナトイナイト49はこのデッキで出場するか悩みましたが、
どデカい遊びはどデカいイベントでやりたいなと思い、
温存しました。

結果的に、1ヶ月半置いてしまい、回し方が少しおぼつかなくなった反省があります。

デッキレシピと回し方

基本の動きとしては、
ボタン+ジェットエネルギー+ギラティナV
をひたすらループし続けることが目標になります。

場は
ギラティナV、
キュワワー、キュワワー、ジュペッタ、ジュペッタ
というイメージです。

しかし、ただ山札を引いていってしまうと、
ミラージュゲートでアンノーンVにつけたいはずの、
山札の基本エネルギーを手札に加えてしまう可能性があります。

そこで、
「すあなにかくす」を使うタイミングで、
ミラージュゲートが手札にある状況を作れるようにします。

それを叶えるのが「スターアルケミー」森の封印石です。

「すあなにかくす」前に、
大量の手札から、アンノーンVと森の封印石をつけておきます。

基本エネルギーとミラージュゲートもろとも山札の下に戻したら、
「スターアルケミー」でミラージュゲートを救出、
基本エネルギーをアンノーンVにつけます。
裏話(VSTARマーカーのオモテが「MISSING」アンノーン、ウラを「HAND」アンノーンにしており、このタイミングでコンセプトを種明かしします。)

ロストゾーンにカードが35枚溜まるまで、
「アビスシーク」「はなえらび」「すあなにかくす」を
使い続けて、

ここだ、というところで、
蓄えたロストスイーパーで、
手札の数枚と、
森の封印石や勇気のおまもり、ビーチコートをロストゾーンに置きます。
(ロストスイーパーは最後まで使わずに残します。
 手札のカードをロストゾーンに置ける貴重なグッズです。)

場・手札・トラッシュ・サイドの合計枚数が25枚以下になっていれば成功です。

満を持して、
ロストゾーンのカードを35枚カウントし、
高らかに「ビクトリーシンボル」を宣言します。
(サイドが6枚あるので、勝ちにはならず、ワザの処理を終わります。)

デッキ構築の解説

アンノーンV 1

勝ちを宣言できる。
このイベントのためにプロモ版を購入させていただきました。
満足度は高いです。
5試合中1回だけ、スタートしちゃいました…

キュワワー4
ジュペッタ4-4
ギラティナV2

ロストゾーンにカードを蓄えるポケモンたち。
カゲボウズはヒスイのヘビーボールで救えるけど、
ジュペッタは救えないので、上がサイド落ちしてたらカゲボウズ1匹分はプランに加えません。

ギラティナVはゲーム中2匹使うことが多いです。
1匹はボタンを使わない番に倒される想定です。

ホシガリス 1

このデッキの核と言っても良い、MVP。
これがないと手札を山札に戻すことができないので、
絶対に使います。はなえらびでロストしない。

ヒスイのヘビーボール 2

上記のたねポケモンたちを救出でき、
しかもトラッシュの枚数を増やさずに済むカード。
「HAND」アンノーンデッキにもグラジオは積極的に採用されており、
手札の総数を減らさずに手札を入れ替えることができるのがポイント。

ただし、グラジオと違い、対象がない場合はトラッシュされてしまうので、
山札を見る機会があれば、まずたねポケモンのサイド落ちを確認する。

ミラージュゲート 3
ロストスイーパー 4

ミラージュゲートはゲーム中1回使うカードだけど、
サイド落ちや「はなえらび」の2択を考慮して、
3枚採用しました。
ロストスイーパーは最後に1,2枚使えれば良いですが、多いに越したことはないです。

勇気のおまもり 4
森の封印石 1

ロストスイーパーでロストゾーンに置けるカード。
ついでにHPを増やしたり、VSTARパワーを使えます。

アクロマの実験 4
ボタン 4

コンセプトの軸。
相手に合わせて使うカードを考えます。
ギラティナVが耐久できそうな相手にはボタンを、
そうでないデッキにはアクロマの実験を多く使います。
意外と、この”見極め”って重要なんですよね……

ふりそで 4

ギラティナVをバトル場に出すためのカード。
それ以外にはほとんど用途がないので、
ギラティナVの現物を増やしてもよかったかなーという反省があります。
山札の中身が確認できる貴重なサポートなので、
ヒスイのヘビーボールより先に使った場合は、
・たねポケモン
・ジュペッタ
・基本エネルギーの枚数
・ジェットエネルギーの枚数
は最低限確認するようにしています。

エール団の応援 2

これを使わないと、どうしてもロストゾーンが足りません。
対戦中1回使えればという意味で2枚にしていましたが、
キュワワーがボコボコに倒される場合はもっと足りないことがイベント中に判明しました。
すごいつりざおが1〜2枚追加で必要です。
ハマナのバックアップを検討してもよいです。

ビーチコート 4

「はなえらび」の試行回数を増やすためのカード。
貼り替え合戦が発生した場合、
2枚以上トラッシュに置くと、
その時点でロストゾーンが35枚達成できなくなるな、
という気づきが前日くらいにありました。
もしかしたらこの枠をリソース管理に回してもよかったかもしれません。

基本エネルギー 8タイプ

基本エネルギー8投だし、おしゃれに8タイプ!
というわけではなく、
“ミラージュゲートで絶対に2枚つけたい”という意思が反映されています。
これがたとえば草と超の4-4だった場合、
ギラティナVがワザを使いやすい利点がありますが、
片方だけ多くロストゾーンに置いてしまう可能性があるので、
脳のリソースを割かないためにも、
枚数のカウント=ミラージュゲートできるかできないか
を判断できるようにしています。

ジェットエネルギー 4

アビスシークを連打するためのエネルギー。
アンノーンVをバトル場に出すためのエネルギー。
たまにキュワワーもバトル場に出します。

非常に使い勝手が良いので、
なるべくロストゾーンに置かないようにします。
1匹目のギラティナVは倒される想定なので、
追加で1〜2枚余裕がある状態を維持します。

おわりに

今回のデッキは、
対戦相手との”対話”が少なかったため、
デッキ賞には至りませんでしたが、

コンセプトを決めるためのデッキ構築、
実際に対戦をするときの頭の使い方、

それぞれがかなり要求が高く、
楽しく臨むことができました。

7月から「きくらげナイトバトル」が始まるそうなので、
またおもろいデッキを考えられるように頑張ります。

またイベントでお会いしましょう〜

ではではd(℃。)