おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです。
えー本日はお日柄もよく……
特にまくら話は思いつきませんので、さっそく本題に入ります。
今回のテーマは、カプ・テテフGX。
初心者がぶつかるであろう、
「カプ・テテフGXって何?なんであんなに高いの?」
の壁を解説していきます。
カプ・テテフGXちゃん、7月末現在では、
1枚あたり3000〜3500円くらいがシングル市場相場となっています。
なぜこんなに高いのでしょうか。
カプ・テテフGXはここが強い!
特性ワンダータッチで、山札のサポートを手札に加えることができます。
序盤は、リーリエやシロナなどのドロー系サポートを、
終盤は、グズマやアセロラなどの詰めのためのサポートを、
好きなタイミングで手札に加えられます。
どうしてその特性が強いのでしょうか。なぜ必要なのでしょうか。
◯安定した試合展開を保障する
たとえば、このGXスタートデッキ 超ミュウツー。
ゲームを進める上で重要な”山札を引くサポート”は、
ハウ、リーリエ、ジャッジマン、ビッケ、イリマ各2枚の合計10枚が採用されています。
このデッキのコスモッグ1枚を、カプ・テテフGXに差し替えてみると、
合計10枚のサポートに加えて、
カプ・テテフGXのワンダータッチが”実質サポート”に、
さらにはカプ・テテフGXを手札に加えられるハイパーボール2枚も”実質サポート”になります。
つまり、サポートが手札にくる”当たり”の可能性が、10枚分から13枚分に増えます。
カプ・テテフGXを手札に加えられるカードの数だけ、この”当たり”の可能性を増やすことができるため、
ハイパーボールを多く入れているデッキほど、カプ・テテフGXを採用する価値が上がると言えます。
最近では、ミステリートレジャーというグッズも登場し、
カプ・テテフGXを手札に加える手段が増えました。
そのため、サポートを呼ぶチャンスがより多くなり、カプ・テテフGXの重要度が上がっています。
◯勝利に直結する
単に”サポートを持ってくる”だけでなく、
“その時必要なサポートを選ぶ”ことができるのもカプ・テテフGXの強み。
「手札が少ないからたくさん引けるリーリエにしよう」
「相手の手札がたくさんあるから、ジャッジマンを使おう」
「相手のベンチポケモンをバトル場に出せば勝ちだから、グズマにしよう」
ハイパーボール1枚から、カプ・テテフGXを手札に加えて、
さらにそこからグズマを手札に加えれば、勝利につながる。
なかなか強引な勝ち方です。
しかし、勝てるのだから、採用しない手はありません。
デッキに4枚までしか入れられないグズマを”当たり”とし、
その”当たり”を引いてくる可能性を飛躍的に上げる
カプ・テテフGX+ハイパーボールは、
強いと言われてしかるべきだと感じます。
“安定”と”勝利”、以上2点の理由により、カプ・テテフGXの採用率がずば抜けて高く、
上位プレイヤーが口を揃えて「カプ・テテフGXは必須」と言うのもうなずけます。
……果たして、本当に必須なのでしょうか。
安定してゲームを展開することは大事ですし、
勝利に直結するカードを直接手札に加えられることは強い。
しかしそれは、カプ・テテフGXを利用しない構築では成し得ないのでしょうか?
カプ・テテフGXを利用しないデッキ
ここからは、実際のレシピを参考にしながら、
「実際のところ、カプ・テテフGXってどれくらい使うの?」ってところを見ていきます。
まずは、カプ・テテフGXを利用しないデッキから。
・カプ・コケコ+カウンター
戒めの祠+カプ・コケコのかいてんひこうでダメージを稼ぎ、
相手にじわじわとダメカンを蓄積させていくデッキです。
その後、たねポケモンとカウンターエネルギーで弱点をついていきます。
カプ・テテフGXは戒めの祠でダメージを受けてしまうため、
代わりにゼブライカの特性はやがけを使うことで、グズマを使いながらも無理やりドローできます。
・ジュカインGX+ラランテス
最新弾「フェアリーライズ」で増えるであろうデッキタイプです。
ジュプトルの特性たいようのめぐみで展開していきます。
そのため、このデッキには、ネットボールが多く採用されており、ポケモンを手札に加えることが大事になってきます。
サポートを手札に加えるカプ・テテフGXは入らない構築となっています。
・ガブリアス+ルカリオ
12月の登場時から注目されているデッキタイプです。
このデッキはハイパーボールにミステリートレジャーと
カプ・テテフGXを手札に加えるカードが満載ですが、
ルカリオの特性はどうよちを利用して
毎ターン シロナやダブル無色エネルギーなどを手札に加えるため、カプ・テテフGXが必要ありません。
ベンチがルカリオや後続のガブリアスで埋まるデッキであるため、
カプ・テテフGXのために空けておくベンチ枠がないことがほとんどです。
また、非GX主体のデッキであるので、サイドを2枚取られる不安もなくすため、カプ・テテフGXの採用を見送っています。
・アローラサークルデッキ
ガラガラのワザ アローラサークルで戦うデッキです。
自分の場をアローラポケモンで埋め尽くし、ダメージを増やしていきます。
自分の場をアローラポケモンで埋めつくすため、
カプ・テテフGXを出してしまうと、
アローラサークルのダメージが下がってしまいます。
そのため、カプ・テテフGXを使わないかわりに、
アローラサンドパンの特性ゆきかきで山札を引く構築にしてドロー力を担保し、
その都度必要なカードを手繰り寄せるデッキです。
以上に挙げたデッキは、意図的にカプ・テテフGXを採用せず、
ポケモンの個々の能力を最大限に引き出すように構築されています。
・非GXが主体のデッキ
・カプ・テテフGXをベンチに出す枠がないデッキ
これらは、”カプ・テテフGXを必要としない”デッキと言えます。
カプ・テテフGXを利用したデッキ
うってかわって、カプ・テテフGXを最大限に利用するデッキがあります。
これらのデッキには、2枚以上のカプ・テテフGXが採用されます。
・ゾロアークGX系統
ゾロアークGXが主軸のデッキは、グズマやシロナなど、必要な時に必要なサポートを手札に加えたいデッキ。
そして、ワンダータッチを使ったカプ・テテフGXがベンチにそのまま残ることで、
ゾロアークGXのワザ ライオットビートのダメージを稼ぐことにも繋がります。
そのため、ゾロアークGX主体のデッキには、カプ・テテフGXが多く採用されます。
・ウルトラネクロズマGX+カラマネロ
ウルトラネクロズマGXデッキは、超エネルギーをトラッシュに置くために、
ハイパーボールやミステリートレジャーが多く採用されます。
ボール系が多いため、カプ・テテフGXを手札に加えやすいデッキです。
また、カラマネロの特性サイコリチャージと
カプ・テテフGXのワザ エナジードライブは相性が良いため、
アタッカーとしてカプ・テテフGXを運用することができるのもこのデッキの強みです。
・ジバコイル+鋼ネクロズマGX
2進化軸のデッキは、ハイパーボール→カプ・テテフGX→リーリエから、
1ターン目に手札を潤沢にする動きをします。
特に、ジバコイルデッキは、テンガン山を使うため、
トラッシュに鋼エネルギーを置いておくことが強く、
ハイパーボールがコンボにつながります。
このデッキも、カプ・テテフGXのエナジードライブが活きるデッキなので、
カプ・テテフGXは2〜3枚採用されます。
カプ・テテフGXをワンダータッチ以外の目的でも使えるデッキは、
「とりあえず1枚」ではなく、「強気に2、3枚!」と採用していることが多いです。
これらのデッキは”カプ・テテフGXがより必須なデッキ”と言えます。
結局、カプ・テテフGXは必要か?
ロロたんぬ的に結論を言ってしまえば
デッキによる!!!!
なのであります。
どんなデッキを組みたいか?
今持っているカードはどんなものがあるか?
そこから、組めるデッキを考えたり、やりたい動きや展開を筋道立てたりした時に、
カプ・テテフGXが入ってくるかどうかが関わってくると思います。
デッキごとの採用率で言えば、
0枚のデッキ→20%
1枚のデッキ→60%
2枚以上使うデッキ→20%
これくらいかと感じます。
1つの指標として、
・ハイパーボールで手札を減らしやすいデッキ
・ベンチにカプ・テテフGXを置くスペースがあるデッキ
は1枚採用してもよいでしょう。
やみくもに1枚を採用するよりは、
0枚、1枚、2枚?
不要?必要?絶対使う?
など、理由を立てて採用するべきカードだと考えています。
さて。最初に戻りますが、
「カプ・テテフGXって何?なんであんなに高いの?」
という疑問の答えとして、
・勝利に直結する可能性のある強いカードであること
・全体の80%のデッキで1枚以上採用するポケモンGXであること
この2点が挙げられます。
3000円という金額は、競技プレイヤー目線で見れば、
うなづける金額なのだと思います。
新しくポケモンカードを始める方には大変申し訳ないのですが、
強いデッキを組みたい。大会で勝てるデッキを組みたい。
と考えたなら、
カプ・テテフGXは1、2枚持っておくべきカードです。
自分の目標、ゴール地点をしっかり見据えて、
本当に必要だと感じたら、手に入れることをお勧めします。
スタートデッキから始めた方は、
ぜひ、ポケモンカードでの楽しみ方を
ご自身なりに見つけていただければと思います。
ではではd(℃。)