おはこにゃばちにんこ。

ロロたんぬです。

チャンピオンズリーグ新潟が終わりました。
今日は、ちょっと一風変わった記事を書きます。

ルガルガンゾロアーク
その対応力、応用力から、根強い人気を誇るデッキタイプです。
2018年12月2日。
初めて、ルガゾロはチャンピオンズリーグで優勝を果たしました。

そもそも。ルガゾロとは一体どんなデッキなのでしょうか。

今回は、そのデッキの性能ではなく、
その歴史を紐解いてゆきます。

 

 

ルガゾロの前身

ルガゾロの前身は、チャンピオンズリーグ2017シーズン内で、
上位入賞を果たした、ルガルガンライチュウ。

スカイフィールドから展開し、
ライチュウのエレキサークルと、
ルガルガンGXの2種類のワザを使い分けるデッキ。
カプ・テテフGXが流行していた環境で、
ブラッディアイとこだはちエレキサークルによる170ダメージ連打はとても強かったです。

そのルガルガンライチュウというデッキがある中で、
ゾロアークGXは登場しました。
ライチュウよりも高いHP、大きいダメージ、そしてなによりその特性。
ルガルガンと組み合わせたデッキが流行するのは、あっという間でした。

ルガゾロの基本

XYレギュレーションのルガゾロの大枠をつくりあげたのは、
チャンピオンズリーグ2018横浜での2位入賞デッキ。

時のパズルを採用し、
アローラベトベトンやターゲットホイッスルなど、
環境にあったカードをピン刺しする型でした。

ここから、ルガゾロは「様々なデッキに対応できる万能デッキ」として、
常にtier1、環境トップの座を勝ち取ります。

強すぎた、ルガゾロ

シティリーグなど各所の大会で成績を残すルガゾロは、
対策されるべくして対策されていきます。

横浜大会から2ヶ月後の、公認大会1st。
この大会での決勝戦は、
マッシブーンGX+ダストダス vs ニンフィアGX。
マッシブーンGXはビーストリングのない時代ながらも、
ピーピーマックスとダストオキシンからゾロアークに有利をとるデッキ。
ニンフィアGXはゾロアークGXのエネルギーをトラッシュさせながら
山札を削っていく、ゾロアークに絶対負けないデッキ。

ゾロアークを徹底的に対策したデッキを前にやぶれ、ルガゾロはベスト4止まりでした。

さらに4ヶ月後のチャンピオンズリーグ名古屋では、
ビーストリングとディアンシー◇をひっさげたマッシブーンGXがベスト4を独占。

翌月のチャンピオンズリーグ京都では、
ウルネクカラマネロ、ゾロアークダストダス、
ガマゲロゲジュナイパー、よるのこうしんが入賞。

日本一を決めるポケモンジャパンチャンピオンシップでは、
最新弾のレックウザGXがパラレルシティと共に大躍進。
オンバーンゾロアーク、行進ラグラージ、ルガルガンマッシブーンが上位に上がりました。

なんと、公認大会1st以降、ルガゾロが表彰台に上ることはありませんでした。

SM環境でのルガゾロ

ドロー力が全体的に低下したサンムーン環境では、
ゾロアークGXはどのデッキにも出張する人気のポジションになりました。

スカイフィールドやストロングエネルギーがなくなり、
ダメージを稼ぐことが難しくなったルガゾロは、
ルガルガンGXをブラッディアイのために1,2ラインだけ差し込み、
ユニットエネルギーから動ける、
マニューラやアローラキュウコンGXなど複数の進化ポケモンと共に
動くことが多くなりました。

その結果、やや展開に遅れをとるようになり、
特性を駆使して200ダメージを叩き出すタイプのデッキに
サイドレースで不利になっている印象でした。

チャンピオンズリーグ2019東京大会では、
対ロストマーチとしてゾロアークGXを使う人は圧倒的に多かったものの、
上位入賞を果たしたのは、
ギラティナカラマネロ、ズガドーンアーゴヨン、アローラナッシー、マッシブーンルガルガンでした。

ルガゾロは母数が多いものの、勝ち上がることができずにいました…

環境がゾロアークGXを無視し始めた

11月のシティリーグ以降、爆発的にジラーチサンダーが流行りました。
小回り重視の中打点デッキを相手に、
ゾロアークGXは、アセロラとともに強く出ることができます。
また、ジラーチサンダーはジャッジマンにも弱い。
このアセロラとジャッジマンをデッキに組み込むことのできるゾロアークGXは、
環境に見合ったデッキであると言えます。

そして、今回優勝したのがこのクチナシマニューラ入りルガゾロ
これに近い形のデッキが11/4のシティリーグ東京で入賞していました。

アローラベトベトンにマーシャドーまで採用されており、
ジラーチサンダーを厚く見ている構築です。

環境トップがルガゾロからジラーチサンダーに変わったことで、
ジラーチサンダーを対策する側に周り、
勝ち上がることができたのだと思います。

おわりに

ルガゾロ優勝の一報を受けた時、僕は感銘を受けました。
「やっと、優勝したか!!!」

ひかる伝説発売以降、人気でありつづけたゾロアークGX。
その相方として最も適切だと言われていたルガルガンGX。

CL横浜の初出場時から1年3ヶ月。
ここに、念願のチャンピオンズリーグ優勝という肩書きを、手に入れることができたのです。

おめでとう、ルガゾロ

これからも環境のトップにありつづけてください。応援しています。