おはこにゃばちにんこ。
ロロたんぬです。
今回、特殊レギュレーション「真ダブルバトル」に参加しました。
考察の幅がだいぶあったなと感じ、せっかくなので言語化しようと思います。
真ダブルバトルとは
ののほほさん主催のイベント「ビルドフロンティア」。
ビルドフロンティア告知ページ
※調整さんに名前入れると参加表明になりますが、初めましての人はののほほさんのXアカウントと連絡とった方が良いかも。
開催地「都内どっか」はDMで教えてもらえます。都心部の貸会議室が多いみたいです。
月に一回、特殊レギュレーション二本立てで対戦会を行っています。
25年5月は、ワザに必要なエネルギーが3個以上のワザしか使えない「ほのおのうず杯」と、今回の「真ダブルバトル」の2本でした。
「真ダブルバトル」は、
「ポケモンカードゲームADV」「ポケモンカードゲーム」シリーズで実際にあった、
バトルポケモンを2匹バトル場に出すダブルバトルルールを踏襲しつつ、
原作(本家VG)をイメージしてビルドフロンティア用にアレンジした、特殊レギュレーションです。
①バトルポケモンを2匹バトル場に出す
これは往来のダブルバトルと同じです。
ベンチポケモンは4匹までとなります。
対戦準備時など、場に1匹しかポケモンが出せない場合は、1匹だけバトル場に出し、
2匹めを場に出す際にそのポケモンをバトル場に出します。
ゼロの大空洞を出したときはたぶん7匹になります、未確認ですが。
②自分の番にワザが2回使える
「真ダブルバトル」専用のルールです。
ADV PCGのダブルバトルでは1回ワザを使うと番が終わりますが、バトル場のポケモン2匹がそれぞれワザを使えます。
ワザを使えるのは、すでにバトル場にいる2匹だけです。1回めのワザでベンチポケモンと入れ替えても、新しくバトル場に出たポケモンのワザは使えません。
ただし、特別なルールとして、同じ名前のポケモンでは、2回ワザを使ってはいけません。「オブシディアン」が2回使えたら強いしね。それはそう。
例では、リザードンVSTARとリザードンexが取り上げられていました。
GHIレギュに置き換えれば、ザシアンexとホップのザシアンexは同じ名前のポケモンとなりそうです。
②’先攻最初の番は、1匹だけワザを使える。
後攻プレイヤーだけ最初から2回ワザを使えたら強すぎますからね……
とは言え、マナー的な部分で、先攻最初の番にゲームが終わってしまうようなワザは使わないでねというお触れがありました。
③エネルギーは、自分の番に2回、それぞれ違うポケモンにつけて良い
ワザを2匹使える都合上、エネルギーも2匹につけてよいようです。
同じポケモンに2枚はつけられないとのこと。当たり前すぎ。
④番の終わり
1回めのポケモンのワザで相手のバトルポケモンがきぜつしても、新しいバトルポケモンを選ぶ前に、2回目のポケモンのワザを使います。
また、”使ったら、自分の番は終わる”特性を使った場合、ワザを使えずに番が終わります。
⑤サイドは9枚置く
ここの9の理由はイマイチ測りかねますが、
2回のワザでポケモンex1匹を集中して倒せば、だいたい3ターンほどでゲームが終了するでしょう。それを防ぐ意味で、サイドの数を増やしたのかな?と思います。
⑥禁止カード
主催権限でクラッシュハンマー、ドラパルトexがビルドフロンティア全イベントで禁止、
サーナイトex、マシマシラが真ダブルバトルにおいての禁止カードとして指定されています。
⑦その他細かいルール
いまダブルバトルで遊んだらおもろくね?くらいの軽いノリで開催するイベントなので、細かいルールは主催と相談して、事前に周知したり、その場で解決したりします。
ワザのダメージや効果を与えるのは1匹を選んだり、バトル場に効果がかかる効果は特に指示がなければ2匹にかかったり、
ボスの指令の効果でベンチポケモンを選んだあと、”入れ替えるバトルポケモン”は相手が選べたり……
事前に取り決めてほしい部分もまあまあありますが、
ガチガチにルールを固めようとすると「アレは?コレは?」と外堀を埋める作業に無限に時間がかかってしまうので、
そのあたりは主催に任せて、”よしなに”するイベントです笑
ルール考察
構築に制限がなくルールが特殊な場合に、
強力なデッキを検討する方法は、
「普段できないことができたら何がうれしいか」を言語化します。
今回の場合は、
・ワザが2回使える
・バトル場に2匹出せるので、強い妨害と強いワザを同時に置ける
・先攻最初の番にワザが使える
・エネルギーを2回つけることができる
など、多岐にわたります。
まんべんなく「どのポケモンの組み合わせが強いか」を考えるだけでも良いのですが、
ひときわ目立っているのが
・先攻最初の番にワザが使える
です。
なにも考えることはありません。
先1「むずむずかふん」が最強です。
先攻最初の番にワザが使えて、相手がグッズを使えなくなるのは、
DPシリーズのゴース以来ありません。
(ミカルゲは自分も使えなくなるので比較対象ではありません)
この大グッズ時代に、BWにもXYにもできなかった先1グッズロックをしていいのかと。
しかも、「相手を倒すワザは使わないでね」と言われているだけで、
10ダメージとグッズロックがダメとはどこにも書いていません。10ダメージでは誰も倒せないし。
また、先攻最初の番に「むずむずかふん」が使えるだけでなく、
超強力なワザ+「むずむずかふん」がその後毎ターン使い続けられると言っても過言ではありません。
たとえば、
●先1
なかよしポフィン→スボミーとドラメシヤ→ルールでスボミーがバトル場に出る→ドラメシヤにエネルギーをつける→「むずむずかふん」
●先2
ふしぎなアメ進化→スタートしたポケモンにエネルギーをつけてにげる→ドラパルトexにエネルギーをつける→「むずむずかふん」+「ファントムダイブ」
みたいなことができてたんですよね。ドラパルトexが禁止にならなかった未来。
バトルポケモンを2匹出せる、先攻最初の番にワザが使える、エネルギーを2回つけられる、ワザを2回使える、
をすべて組み合わせた時の理想の動きが上記だとして……
というところから、今回のルールの考察が始まります。
①「むずむずかふん」デッキ
考察するまでもありません、圧倒的Tier1デッキ。
スボミー4枚、なかよしポフィン4枚、なんならネストボールもたくさん入れたい。
あとはポフィンで出せるポケモンとその進化ポケモン4枚。
プランは「むずむずかふん」と強いワザを使うだけ。簡単最強。
しかし、このデッキには欠点があります。
ミラーがヤバい。
じゃんけんに勝って、先攻を取れなかったときに、
相手に「むずむずかふん」をされ、手札のなかよしポフィンが使えず、そのままバトルポケモンが1匹倒されて負け……
という展開も容易に想像できます。
もろはのつるぎデッキと言えるでしょう。
②サポートだくだく、現物多めデッキ
じゃんけんが弱いことに自信がある人はおそらくコッチ。
クラベル4。タケシのスカウト4。ジニア4。シアノ4。ファンコール!タンデムユニット!バチュチャージ!
「むずむずかふん」されても大丈夫!!!最強!!!!
①のスボミー+アタッカーデッキは、「違う名前のポケモン」のアタッカーを用意していない可能性があり、
スボミー以外のアタッカーも検討できる、サポートだくだく、現物多めデッキは考察の余地があると思います。
最終的にこのデッキタイプもアタッカーがスボミーになったっていい。
③考察ってなんですか?デッキ
ワザ2回使っていいの!?
「パンクアップ」して「スパイクホイール」と「シャドーバレット」し放題じゃん!!!
マリィのデッキ最高!!!!!
ファンデッキの最たる形。それでいい。先1「むずむずかふん」ですべてが壊滅するなんてつゆ知らず。
強いワザ、好きなワザを2回使えることに特化したデッキ。最高だと思います。ええ。
というわけで、このような三つ巴が想定されます。
①グッズたくさん。じゃんけん絶対勝って先攻「むずむずかふん」からテンポを取るデッキ。
②サポートや現物たくさん。①に強く構築した、グッズを絞ったデッキ。
③いつもの一般デッキをダブルバトル然として使うデッキ。
②は①に強いですが、サポートに構築を寄せすぎるため、
③の、普段通りペパー+ポフィン+エヴォリューションしますみたいな構築には速度負けします。
①は③に強いです。②にも完全に不利とは言えませんが、ミラーに寄れば寄るほど厳しい試合展開になることは避けられないでしょう。
この時点で、自分がどのデッキタイプを使いたいかが、迷走してしまいました。。。
デッキ選択
①はビルドフロンティア的にやりたくなかったので、②から考察することにしました。
初めに考えたのは、アカマツ多投デッキ。
テツノイバラexやイーブイexを軸として、先1「むずむずかふん」に対して、後攻から圧をかけられるデッキです。
ダブルバトルということもあり、「バチュチャージ」や「プリズムチャージ」が相性ばっちりです。
特にテラパゴスの「プリズムチャージ」はアカマツやステラテラスタルのポケモンexをたくさん入れた構築にでき、自然とグッズを減らせます。
クラベルからも手札に加えられるので、
何かスタート→クラベル→テラパゴスとメタモンと何か→「へんしんスタート」でポケモンex→エネルギー2回で何かがにげる+「プリズムチャージ」+「ポケモンexのワザ」
という流れまで作れます。
この方向でひとしきり頭を巡らせたところ、
どう頑張っても③一般デッキのタイプに勝てるビジョンが見えませんでした。
「プリズムチャージ」から戦うということはたねのステラテラスタルを選ぶしかなく、
テラパゴスexかモトトカゲexになってしまいます。
進化ポケモンexを採用しようとすると、せっかく勝とうとしている①に遅れをとりそうだというジレンマに陥るのです。
どうも、クラベルというサポートが信頼に足らない。
先攻を取るならポフィンの方が使えるチャンスが多いし、「むずむずかふん」を使うチャンスを得られる。
クラベルを採用しても、なかよしポフィンを入れないことはあり得なさそう……
というところで、
「先攻最初の番に使えるクラベルを使おう」という思考に。
ロケット団のランスです。
相手がスボミーデッキでも、ある程度の展開力が保証されていて、③一般デッキともいつも通り対戦できそうなので、
ロケット団のポケモンを軸にして戦うことにしました。
しかも、ロケット団のポケモンに、ダブルバトルに向いたポケモンがいました。
ヤミカラスです。
シティリーグで優勝したふらいさんのデッキにも採用されていて、話題になっていました。
シティ2025S4
予選
バチュル⭕️
カミツ⭕️
ドラパ⭕️
ライコ⭕️
ロンゲ⭕️
ドラパ⭕️決勝
リザ⭕️
ライコ⭕️
ライコ⭕️全身全霊ミュウツー優勝🏆‼️
今日はご褒美うなぎいただきまぁす!! pic.twitter.com/luLJsh7nat— Hurai@ (@fit86hfuo) May 11, 2025
「いちゃもん」を使うことで相手のメインアタッカーの動きを封じながら、隣のポケモンで相手のシステムをくずしていけるのが、
ヤミカラスの利点だと感じました。
「たぶらかす」でグッズロックに対しても一矢報いれるところがさらに評価ポイントでした。
そこから先は特に何も考えず、
メインアタッカーをワナイダーに設定したのですが、これがまた非常に都合の良いポケモンだったのです。
ワナイダーについて
真ダブルバトルにおいて、ないがしろにされそうだなと感じたのは、「サイドを9枚置くルール」でした。
これ、思ったよりヤバくて、
「8回倒されてもいい」救済のルール ではなく、
「ワザを使えるポケモンを9匹準備する」必要がある縛りの強いルール だったのです。
ルールを持つポケモンなら4~5匹だけ準備すればよい話なのですが、
ヒビキのバクフーンで7~8回「バディブラスト」を使わなきゃ勝てないとか、
タケルライコexで5~6回「きょくらいごう」350ダメージを出さなきゃ勝てないとか、
そう言いかえるとヤバそう加減が伝わると思うのですが、そういうルールなんです。
その点、ロケット団のワナイダーは「チャージアップ」があるおかげで
8回以上「ロケットラッシュ」を使うこと自体は目指せそうでした。
ゲーム中1~2回、ワナイダーのラインを山札に戻せれば、サイド9枚分は戦えそうでした。
そして、また都合の良い点が一つ。
ロケット団のタマンチュラがエネルギー1個で30ダメージのワザを持っていたのです。
相手がスボミー(バチュル)+アタッカーのタイプのデッキだった時に、
「いちゃもん」でメインアタッカーのワザを封じながら、「とっしん」でスボミー(バチュル)を倒せます。
さらに、都合の良い点。
サイド9枚なので、リザードンex「バーニングダーク」の最大ダメージが420ダメージ(主催未確認)です。気持ち良すぎ。
ということでリザードンexデッキも一定数考察してそう。
「ロケットラッシュ」でおいしくいただきましょう。
これは天啓を得たな、と思い、このデッキタイプで進めることにしました。
デッキリスト
最初は、ワナイダーで「ロケットラッシュ」連打してればいいかーとか思っていたのですが、
「ロケットラッシュ」を2回使えないことに後で気づき、慌てて”ワナイダーの横”を採用することにしました。
構築のポイントは以下です。
アーボック
「にらみをきかす」で特性を持つポケモンを手札から出せなくなります。
グッズロックが強い→ペパーが相対的に弱い→「エヴォリューション」されにくい
という思考から採用しました。
「ロケットラッシュ」の横で「デヴォリューション」と「スピンテール」を宣言することがおしごとです。
真ダブルバトルのサイド9枚ルールと「デヴォリューション」は相性がやや良く、進化前たねを効率よく倒すことで、序盤にすごいつりざおなどを使わせることができ、アタッカーを準備し続けることが難しくなります。
ミミッキュ
当初の予定では、「プリズムチャージ」が強いだったので、相手がそういうデッキだった時に、
ロケット団エネルギー1枚からワザをまねれるようにしました。
ドラパルトexが禁止なので、雑ににげ0要員としてベンチに出してよいです。
ミュウツーex
最後の押し込みに使えそうだなと思い採用しました。
「チャージアップ」だけでワナイダーが戦えるなら、手札からエネルギーをつけるタイミングが余りそうだったので、
つけかえピン差しでも起動はできそうと判断しました。机上論です。
ナンジャモ0枚
このルール、博士の研究よりナンジャモの方が強いです。
ということは、相手がナンジャモを使ってくれます。
自分はアポロとサカキだけ使っていればよいなと思い、思い切って0枚にしました。
すごいつりざお2枚
最初はせいなるはい2枚だったのですが、基本エネルギーがすべてトラッシュに落ちると、
ミュウツーexが育てられなくなるので、エネルギーを戻す手段を優先してすごいつりざおにしました。
アーボック、ヤミカラス、ミミッキュ、ワナイダー×4、ミュウツーexでサイド9枚ぶんなので、エネルギー2枚とポケモン4枚戻せれば
サイド9枚ぶんは戦ってくれそうだなと思っています。これも机上論です。
まとめ
一晩頭をひねったので、言語化したらかなり長ったらしい考察になっていました。
特殊レギュレーションって面白いし、
へんなレギュレーションを考察して、それを言語化するのも面白いので、
是非皆さんも未知の世界に飛び込む快感を味わってみてほしいなと思いました。
ではではd(℃。)
おまけ
ほのおのうず杯では、
ひおくりバレット使いました。
相手のブイズのワザパクってワンパンしちゃおうの会。
イバラ対策と非ルール対策もバッチリ?です。